鹿と神楽がごあいさつ

 2006年9月24日の花巻市東和町安俵愛宕神社例大祭(石鳩岡神楽が奉納するのではないほうの)。春日流落合鹿踊と土沢神楽が奉納します。そのなかで、鹿踊と神楽が向かいあい、鹿踊が「ほめうた」を、神楽が「みかぐら」をあげてお互いにほめるという場面があります。
f0147037_22301129.jpg

 なんだか、えらく貴重な場面を拝見してしまったなあと思ったのですが、今年の愛宕神社のおまつりでは鹿踊がきっちりと「神楽をほめる唄」という専用の唄でやったのだそうです。そのためやや長めだったとのこと。それはなお一層見てみたかった・・・。
 本日は「とりら」編集会議で、そういう話題になりました。さて、次号はいかに・・・。

 by げんぞう 
[PR]

# by torira | 2007-10-09 23:22 | おまつり | Comments(0)

高舘剣舞のタスキの結び方

 盛岡市大ヶ生の高舘剣舞。盛岡周辺の高舘剣舞や下閉伊郡の同様の剣舞の祖という説もあります。
 芸態はさておき、タスキの結び方は早池峰系の神楽でいうところの「よつだすき」という結び方に似ています。各地の神楽で同じような結び方が見られます。
f0147037_22285594.jpg

f0147037_22251483.jpg ただ、ここの高舘剣舞の場合は最後に背中で蝶結びをする際に、タテ結びにします。「タテ結び」って、「ほんとはヨコ結びにしなきゃないのに間違っちゃった」という場合にできるもの・・・という印象があるのですが、ここの高舘剣舞の場合は意図してタテ結びにしています。何か理由があるのでしょうか。「一般的にタテ結びとは△△である」ということをご存知の方、情報をお待ちしております。

 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-10-08 22:25 | 意匠 | Comments(0)

縄文まつりでした

本日は大ヶ生金山の里縄文まつりでした。
いつものことですが、予想もしないことが次々と起こります。初めてウチの神楽を見た方は「なかなか変わってるなー」と思われたかもしれませんが、、、見苦しい言い訳はしますまい。
f0147037_214465.jpg
画像は、網野善彦と司修が組んで作った「河原にできた中世の町〜へんれきする人びとの集まるところ〜」(岩波書店)という絵本の一場面です。この本、おすすめ!
昔は虹が立つとそこで市を立てなければならないという考え方があったのだそうです。
虹は神の世界と人間の世界の架け橋という感覚があって、そこではお祭りをして神様を迎え、神様にささげ物をして、そのささげ物を交換する市を立てなくてはならない。
この絵でも祭場に榊を立て、数珠をかけた巫女さんが鈴を片手に舞っています。差し掛け小屋では商いが行われているところです。

縄文まつりもこれと似ています。
会場にはでっかい遮光器土偶が鎮座しています。
まつりは縄カット(テープカットの縄文版)に始まり、神楽、剣舞、さんさ、獅子踊り、田植え踊りと、岩手の民俗芸能が一通り&股旅ショーなどが見られる一方、おいしい芋の子汁やばくろう飯(まぐろメシと聞き違えた方あり)等々が食べられるし、クマの毛皮とか松茸とかリンゴとか地場産品のお買い物が出来ます。
縄文の地で中世的展開を見せる21世紀の楽しいイベントだと自負しております。
来そびれた方、来年はぜひお忘れなく!

by.事務局MA
[PR]

# by torira | 2007-10-07 21:08 | おまつり | Comments(1)

回想法

f0147037_22382565.jpg
 そんでまあ、チャイルドシートの話じゃなくて。
 レンタル屋さんにチャイルドシートを借りにいったんですけどね。手続きをしている間にレジの隣のコーナーをふと見たら、畳の間がしつらえられてるんです。古い白黒TVやら、尋常小学校の教科書やら、ケンダマ、カナダライ&洗濯板、紙風船、お手玉等々が並べられてました。
 こんなもんレンタルしてどうすんのかなあ。と思ったんですが、その一角に「回想法」の本が置かれていました。高齢者に昔のことを思い返していただくことを通して認知症の予防や進行の抑制をはかるというものですね。レンタル屋のその品揃えは時代がちぐはぐではありますが、こういうのを通してなんぼかでも効果があるといいなあと思います。冊子「とりら」もそういったことの一助になれば・・・。いや、なんないか。

 しかし、レンタル屋には“えんつこ”ありませんでしたね。「娘inえんつこ」の記念写真を撮りたいなあと思ってるんですが、そういう用途に使わせてもらえるところ無いもんでしょうか。

 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-10-05 22:39 | 昔のくらし | Comments(0)

神楽な寿司屋さん

「すし処 かぐら」 http://www.kagurasushi.jp/index.html
は、盛岡市山岸の踏切近くにある、こぎれいなお寿司屋さんです。
昨日Tさんと、豪華に寿司屋さんのランチに行ってきました。
ここは実は「鵜鳥神楽保存会連絡所」の看板を掲げているお店なのです。

「とりら」に“鵜鳥神楽巡行日記”を書いたTさんは、一度この店に行きたい!とずっと言っていたので1冊持参してみました。
謹呈するつもりが、愛想の良いおかみさんが買ってくださいました ♪ ありがとうございます。

おかみさんは普代村出身、お父さんは鵜鳥神楽を小中学校の授業に取り入れたかつての教育長さんだそうです。
大将は千葉県のご出身ですがどこかで神楽にハマり、県博での夏井大梵天&胡四王神楽や今年の黒森神楽も見にいらしたとか。
「山岸のお祭りに鵜鳥神楽や玉山神楽の奉納を実現させたい!」と熱く語っていらっしゃいました。

この日は「にぎりランチ800円」を頂きました。
なんと鯛が入ってる!マグロも2貫! これに香り高い普代のワカメが入ったなめこ汁などが付きます。お昼のメニューには、普代の新名物「昆布うどん」に寿司飯のおにぎりが2つ付いて700円。というのもあります。

店内には鵜鳥神楽の「山の神」の写真と手平鉦が飾ってあるのが嬉しい。。
神楽を聞いて育ったおかみさんと、好奇心旺盛な大将の「すし処 かぐら」、ランチは14時くらいまでかな? 月曜休。

BY.事務局MA
[PR]

# by torira | 2007-10-04 20:26 | 冊子「とりら」 | Comments(2)

「青森県の民俗」創刊号

 青森県民俗の会が発行している機関誌「青森県の民俗」の第7号(2007.8)がようやく我が家に来ました。珍しく創刊号から手元に揃えている本であり、内容も“ふるさと岩手の芸能とくらし”に関心のある皆様におすすめのものですので、順を追って紹介していきたいと思います。

「青森県の民俗」創刊号(2001.7)
青森県民俗の会 編集・発行 1500円

津軽のサンスケ―山村生活における人形習俗の一考察― 石戸谷 勉
食生活における主婦の意識に関する一考察 浦谷 尚美
民俗芸能の変容と現在―青森県南部地方の事例から― 長谷川方子
階上町の庚申信仰―庚申塔を中心に―    滝尻 善英
異形のオシラサマ 大湯 卓二
五月節供のイモ 古川 実
ホイドブグロ―八戸三社大祭を門付けから覗いて見て― 古舘 光治


 f0147037_23292555.jpg このうち「民俗芸能の変容と現在」では、法霊神楽(八戸市),浜三沢権現舞(三沢市),田子神楽(田子町),南部駒踊り(十和田市),金ヶ沢鶏舞(新郷村),祇園囃子(野辺地町)を事例に挙げ、特に演者と観客の関係について概観しています。

 私が特に楽しく読んだのは、「津軽のサンスケ」。十二人で山に入ると山の神の怒りにふれるとして「サンスケ」と呼ばれる人形を持参する場合がある・・・という言われをもつサンスケ人形の習俗についての考察。調査結果としても面白いし、従来の位置づけだけでは考えられない事例が出てきたことについての考察も、考えさせられるものがあります。

・・・などなど、表紙がとっても専門的っぽそうなので手に取らないでしまいがちな本ですが、自分みたいな一般人にも読み物としてかなり面白い1冊でした。

岩田書院から発売されていますので、全国の書店でお求めいただけます。いや、たぶん在庫もっている本屋さんはあんまり無いと思うので、注文していただければ。

 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-10-03 23:31 | 資料紹介 | Comments(0)

稲を干す

 刈り取った稲の干し方にはいろいろなものがあります。芸能とはあんまり関係ないんですが、ふるさと岩手の芸能とくらしのことを調べていると、うんこネタと並んで話題になります。
f0147037_22173814.jpg
 9月20日時点の奥州市水沢区黒石付近の田んぼ。豪雨による水害で、倒されたり下のほうが流されたりしていますが、ここでは田んぼに立てた1本の棒に交互に稲を掛けていく“ほにょ”と呼ばれる方法で干しています。稲を掛けてしまうと見えなくなりますが、一番下には横木をつけているので、稲が落ちないわけです。
 これと別に、柱と梁による構造体をつくって、その梁部分に稲を掛ける“はせ”と呼ばれるやり方もあります。
 こういう災害の場面を見ると“ほにょ”より“はせ”のほうが強度があるんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、数年前に台風でがっつり倒された“はせ”を雫石で目にしました。風を受ける平面が出来てしまうので、これはこれで風が吹くと倒れるんです。
 そのほか乾燥のしやすさなどに差があったり、またそれぞれの乾燥方法を選ぶ理由にも色々あったり、同じ“ほにょ”でも地域ごとに掛け方に細かい違いがあったり・・・。
 こういうのは農業の関係の学問がしっかり調べているかと思いきや、何でだか目につくのは人文系の本ばかりなのは何ででしょう。
 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-10-02 22:18 | 昔のくらし | Comments(4)

大神楽の手踊り

 ことしの北上みちのく芸能まつりでの安渡大神楽(大槌町)。獅子が一通り舞った後、若者たちが列になって手踊り・・・というシーンです。
f0147037_21375673.jpg
 大神楽の写真なら獅子を撮れよ。
 と思うかもしれませんが、なんかこういう手踊りに、ぐっときちゃってだめなんです。ふだん民謡民舞をきっちり見ることはあんまりないんですけど。東磐井・気仙地域の田植踊の春駒とか、下北で能舞・獅子舞の間に見る“つきあげ”とか、余芸でやる手踊りが始まると、後頭部の毛髪が逆立っちゃうんですね。

 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-09-30 21:38 | おまつり | Comments(0)

よみやポスター

 民俗芸能をたくさん見られる季節はいつごろでしょうか。今の時期、秋まつりも沢山の芸能を見ることが出来ます。さらに秋がふかまっていくと産業まつりでのアトラクションとしての披露、年末は舞い納め、年始は舞い初め、小正月、火防せ、青森県南の民俗芸能発表会がやたら多い1~3月、4月はちょっと機会が少ないものの、5月はGW、6月・7月はさなぶり、8月はお盆・夏まつり・・・と、まあジャンルによって違いはありつつも、年中やってますね。
f0147037_20384563.jpg
 上演時期のイメージは地域によっても差があるものです。たとえば北上の場合。北上みちのく芸能まつりがあったり、またそこで目立つ芸能はお盆に供養として行われるタイプのものであるということもあって、わりと盆前後が盛んというイメージがあるのではないでしょうか。しかし、北上市中心部近辺は、7月~8月の夏まつりも盛ん。芸能奉納の有無はよくわかりませんが、宵宮日程をずらっと並べた貼り紙も市内でみかけました。これはべんり。

 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-09-28 20:38 | おまつり | Comments(0)

長机

 大ヶ生山伏神楽(盛岡市大ヶ生)は、毎回練習の後に飲み食いをします。練習が終わったら、道具をざーっと片付けて、長机やコップを出して。その長机を出すのは、若いもんの分担です。ちょっと重たいもんですからね。
f0147037_21232522.jpg

 さて、冊子「とりら」の創刊・創刊号の編集にあたっては、執筆者が集まっての編集会議というのをやりました。公共施設の和室で、マーボー豆腐とか喰いながら。
 で、あれは初回の編集会議だったかな。約束の時間に和室に行くと、執筆者のある方が長机の下に潜っている。何してんの・・・?
「いや、この机はいい」
みたいな答えでした。
 長机、どれも同じようなもんだと思うんですけど。しかしまあ、さすがに目の付け所がちがうもんだなあと感心しました。
 「とりら」はそんな人たちがつくっています。

 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-09-27 21:24 | 冊子「とりら」 | Comments(0)