「とりら」が出来るまで 〜番外編

昨日はげんぞうさんから、今日はYさんから、原稿が返ってきました。9割がた完成の原稿ですが、げんぞうさんのは面白くなった分、文量が増えてしまったため、雰囲気を保ちつつ再度少しダイエットしてくださるようお願いしました。そろそろウンザリしてくる段階かと思いますがよろしくお願いします。
次は写真を取り込んでレイアウトしてみて校正です。が、私はお金を稼ぐ方の仕事がとてもヤバくなってきたので今夜はとりら作業はちょっとお休み。

仕事って何よ、と言われると思うので昔に描いた絵をお見せしてみます。なんかヘンな絵だよね。もうずーっと本気で絵筆を持っていなくて、このまま絵は描かないかもと思っていたのに、挿絵を依頼してくださる奇特な方が現れて、絵描き業をぽつぽつ再開してるところです。今月末までに=10日であと21枚描かないと。。。困った。年内完成も苦しい。辛抱づよく待ってくださる自費出版の作者になんと言えば‥。なのに今夜はノらないのでこうやって逃避してるわけだ。ちなみにタイトルは「うつくしい風のスキマ」とこれもちょっとヘンなのです。

by.今夜はタダのMAf0147037_0181095.jpg
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# by torira | 2007-10-21 00:31 | Comments(0)

住めそうだよなあ

 稲の乾燥にあたっての棒への掛け方には色々なものがあります。木の棒を1本の立ててそこに掛けていく「ホニョ」について奥州市水沢区黒石付近の田んぼの場合を紹介しましたが、今度は岩手県北に着目してみましょう。
 10月14日の青森県南部町苫米地付近の田んぼです。あ、岩手県じゃないや。
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f0147037_20405199.jpg ひときわ目を引くのが、「ゆとりの住まい型」(命名by俺)。三脚状に立てた棒に短めの棒でつくった桁をつけ、そこに稲を掛けていく・・・のだと思います。北西側の一方が開いています。このタイプは、4号線を走っていると岩手町御堂付近と二戸市金田一付近でも目にしました。
f0147037_20411016.jpg で、苫米地のその田んぼから数百m先の田んぼでは、ハセ掛け式のものもありました。ここでは3段ですが、山間部では、圃場ではなく屋敷のそばにもっと段数を多くしてつくるケースがよく見られます。

f0147037_2041471.jpg そして、さらに百mほど先に行くと「ゆとりの住まい型」と「ホニョ」っぽいものとが並んでいました。
 世間では「伊達藩ではホニョ、南部藩ではハセ」というような言い方をされることが多いようですが、実態はかなり入り組んでいます。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-10-19 20:44 | 意匠 | Comments(2)

「とりら」が出来るまで その2

興味を持って読んでくださる方がいるとのことで意を強くして続けてみます。
昨日の夜は盛岡市の民俗芸能講座へ行って、11月17日に行う私たちのイベントのチラシを配布させて頂きました。
講義では久しぶりに「早池峰の賦」の映像を見て、やはり面白いなぁと思いました。今はもうお見かけしなくなっている方も元気に太鼓を叩いている。
そしてやっぱり足袋は左からはいていました。意味のわからない方、「とりら」を読んでくださいね。

「とりら」の制作、原稿がまとまったら(宮古市さん、会長、お願いしますよ)、デザイナーさんにレイアウトして頂きます。
編集デザイナーの仕事はいわゆるるデザインだけではありません。
画像データのファイル形式を書き換える作業から始まって(jpgのままでは印刷データにならない)、行間や文字の送りを調節するとか、書体の不ぞろいがないか、2けたの数字が全角になっていないか、などなど細かい部分もチェックし、そんなふうに整えた細かいパーツを組み立てていく仕事です。
デザイナーという職業柄、見た目の良さを重要視するので、「こんな写真は使えない」など強気の態度に出て来られてもめることもしばしばです。(だからといって本人がおしゃれかというとそうでもない)

しかしデザイン負けする場合もあります。f0147037_20303956.jpg
今回の「もっと近寄れる民俗芸能講座」のチラシ、かんじんな本体の日時やタイトルより、右下に小さく入れた関連イベントの情報の方が目立ってしまったのです。
チラシを配ってみると皆さんの目が真ん中の文字じゃなくそっちを見てる。これはまずい。
デザインの試作を見せられたとき、今ひとつピンと来ないなあと思ったものの、他の事も忙しいし、争うのがめんどうなのでそのままOKを出したのが敗因。
私は戦争には反対ですが、「とりら」を作る上ではいかんせん、舌戦、心理戦などの戦いにはひるまず挑まなければなりません。 がんらい低い血圧も次第に上がって参ります。       (続く)                           

 by.事務局MA
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# by torira | 2007-10-19 20:39 | 冊子「とりら」 | Comments(0)

いよいよ山祇神楽が「山の神」を

 「とりら」第2号の私の文章で紹介する予定の雫石町南畑大村地区の「厄病まつり」。内容の確認と掲載許可をとりに、「厄病まつり」で太鼓をはたいていた方に会いにいきました。この方は山祇神楽のメンバーでもあるので、神楽の練習日のそれらしい時間に伝承館(雫石町伝統文化保存伝承交流センター)に電話をし、居ることを確認したうえで訪問・・・ということになりました。
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 まあ、結果として神楽の練習の場に訪問ということになるわけです。
 21時すぎに伝承館に入ると、胴どり(太鼓打ち)と舞手の二人だけで練習していました。舞手の手にはヒヤゲ(漆塗りの片口)が。「山の神」の練習です。山祇神楽は団体名からしても、若手のメンバーの充実っぷりからしても、「山の神」が見どころの神楽。・・・と言いたいところなのですが、かなり長いあいだ「山の神」は上演されていませんでした。
 それがようやく、11月23日開催の雫石町無形文化財芸能祭でお披露目されるとのこと。やることをきっちりやる骨太な「山の神」、練習風景を見た限りでもかなりのものでした。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-10-18 21:33 | 芸能 | Comments(1)

「とりら」が出来るまで その1

「とりら」がどうやって出来ていくのか。自分の作業を整理しながら順を追って紹介してみます。
まず原稿を頂くとざっと読みます。
そこで気に留めるのは、最後まで立ち止まらずに読めたか?という点です。
難しい文でも易しく書いてある文でも、すらっと読めてしまうものと、なんとなく途中でやめたくなる場合とがあります。途中でやめたくなる場合は問題ありと見て、気になるところの書き直しをお願いします。心がけているのは、内容のレベルは高く、文は読みやすく、データはきちんと付ける。言うはやすく行うは難しい!

取材対象がある場合は、その人なり団体さんなりに原稿を見て頂いてチェックを受けることも大事です。意外にそこで発見があったり。
じつはこの次の私の分、先日見て頂いたら今まで聞いた事のない話が突然出て来て困ってるところです。
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写真を選んで原稿を書く方と打ち合わせをします。現在は、写真の大半が私のストックから出ていますので、文字通り山となっている自分の写真から話に合うものを選び出すのに手間取ります。うちのスキャナーも遅いし。。
次号に登場予定の黒森神楽後援会事務局の方が撮った写真は良いのがいっぱいあっていかった〜。
それらはまだ取り込んでいないので、添えた画像は花巻市の幸田神楽さんの「みどりご」でした。
・・・この続きは次回に。

 by.事務局MA
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# by torira | 2007-10-18 01:11 | 冊子「とりら」 | Comments(1)

大同年間からやっている芸能もあるとは言いますが。

f0147037_22565619.jpg 「なんか芸能の資料はないかなあ」と思って地域の資料館に行くことがたまにありますが、大半はそれ以外のモノです。その際に特に思うのは「もうちょっとこの土器の断片を見ていろんなことがわかる能力を身に着けていれば、もっと楽しいだろうなあ」ということ。
 それから、ちかごろ「民俗芸能というのはどういう人がやっていて、それを取り巻くのはどういう世の中だったのかなあ」ということを考えます。
 そんなわけで、読んでみました。

「古代蝦夷と律令国家(奥羽史研究叢書 7)」
蝦夷研究会 編 高志書院 2004年10月 刊
第1部 蝦夷社会の諸問題
 蝦夷考古学の地平 …盛岡市教育委員会/八木光則
 延暦八年の征夷 …岩手大学人文社会科学部/樋口知志
 九世紀の奥郡騒乱 …佛教大学通院教育部大学院修士課程/窪田大介
 鎮守府領と奥六郡の再検討 …水沢市埋蔵文化財調査センター/伊藤博幸
 奥六郡の関と津 …中尊寺仏教文化研究所/菅野成寛

第2部 城柵と蝦夷社会
 胆沢城と蝦夷社会 …水沢市教育委員会/高橋千晶
 志波城と蝦夷社会 …盛岡市教育委員会/津嶋知弘
 徳丹城と蝦夷社会 …矢巾町教育委員会/西野修
 稗貫郡の古代集落と律令支配 …大迫町教育委員会/菊池賢


 たぶん理解できていない箇所が大量にあるとは思うんですが、「鎮守府領と奥六郡の再検討」は、奥六郡の成立についての解説として興味深く読みました。そうすると「その次はどうなるの?」と、律令国家に組み入れられた後のことにも関心が湧きます。北東北の民俗芸能と関係が深いのはそちらの時代かも?ともあれ、この本で扱っている時代のこともその次の時代のことも、これからもっと見聞きしていきたいなあと感じました。
 まあなんと言っても、志波城・徳丹城に行ってみたくなりましたね。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-10-17 00:03 | 資料紹介 | Comments(0)

ようやく「タタキ」の段階に

 とりら第2号、私の書く原稿のテーマは「七夕・虫送り・厄病まつり」です。事務局MAさんとは明日あらためてその内容について打ち合わせするのですが、今日ちょっと電話でも意見を伺いました。
 私の書いた第1稿では、「七夕」についての書き出しは、
「七夕(たなばた)というと現在ではササに短冊を吊るす行事が全国的に知られている。ところが、盛岡周辺では凸型のアンドンを持って歩き、時には踊りを伴う『七夕』が行われている」
・・・というもの。事務局MAさんの意見は、
「七夕の内容は『ササに短冊』だけじゃなく、かなり多様。『凸型のアンドン』は他の地方にもあって、そこを『盛岡周辺の』とことさらに盛岡周辺特有のものっぽく言うのは正確さに欠くのでは。むしろ、踊りを伴うケースがあるところに特徴があるのでは」
というものでした。さらにそれを踏まえて、事例紹介の箇所でも「踊りを伴う門付けの様子(↓画像参照)」をもう少し書き込んだほうがいいとの指摘をうけました。
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 「『凸型のアンドン』は他の地方にもある」という点については事務局MAさんにblogで紹介いただきたいと思いますが、こうやって指摘を受けると“なるほど”と改めて自分の考えを整理させられます。
 明日、もっとつっこんで内容の打ち合わせをしますが、冊子「とりら」はこうやって原稿をひとつひとつ精査したうえで掲載します。原稿の垂れ流しはしません。
 ・・・というと何だか偉そうだし、書き物を出す上では当たり前のことではあるのですが。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-10-15 21:42 | 冊子「とりら」 | Comments(0)

顔面・頭部に巻く布。

 10月9日におこなわれた「冊子『とりら』第2号の編集会議+もろもろの打ち合わせ」には、「とりら」創刊号に“鵜鳥神楽巡行日記”を書いたTさんと、発行元「ふるさと岩手の芸能とくらし研究会」会長氏が参加されました。鵜鳥神楽の方と早池峰系(大償流)の方が同席しているわけなので、話しているとあれこれと違うところが出てきて新鮮です。
f0147037_22311961.jpg 早池峰系の神楽では、演目と役どころによっては顔の側面を隠すように布を巻くことがあります。会長さんによると、これを「のぼり」と言うそうです。

f0147037_22314174.jpg また、鵜鳥神楽では烏帽子や鳥兜をかぶる場合にそれを固定するため頭に巻く布を「しけゆい」と言うそうです。ハチマキとは言わないんですね。
 こういう用語を悉皆調査するとイイだろうなあと以前から思っているんですが。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-10-14 22:32 | 意匠 | Comments(1)

バックナンバーについて

2号が出たらバックナンバ—は買えなくなるのだろうか、と不安になった方がいらっしゃるようですので書いてみます。
書店では入れ替えになるため、1号はその場で買えなくなります。
が、在庫がある限りはメールなどでご注文頂ければ喜んでお送りいたします。

来月、福島市へ出稼ぎに行く事になりました。20部くらい売って来るつもりです(売れるかな?)。
その後は11月17日の「もっと近寄れる民俗芸能講座」で販売する予定です。
それまでに2号が出来て売れればありがたいのですが、まだ先行き不明の状態。
1号はそこでだいたい無くなるだろう‥それでなんとか2号の経費が出せるだろう‥というのが事務局の読みなんですがいかに。
助成金や広告収入なしで出すのはやはり大変です。
でも出さない事には売れませんので、2号、がんばります。
「大詰め」まではまだまだですよー>げんぞうさん。

by.事務局MA
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# by torira | 2007-10-13 20:31 | 冊子「とりら」 | Comments(0)

タスキをした方々

 たすきの話をしましたが、その“よつだすき”タイプに似たようなタスキをした方々が、そういえばいました。
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 八幡平市安代町横間の「虫追いまつり」の人形さんです。タスキの素材はマダの木の皮だそうです。
 それにしても、「神楽」と「ワラ人形」と「交通整理の人」、いずれも似たようなタスキをしているのは何でなんでしょう。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-10-12 19:15 | 意匠 | Comments(2)