カテゴリ:芸能( 318 )

天に偽りなきものを

虫の音もさびしい今夜のこの肌寒さ。
盛岡では八幡様のお祭りがおわり、秋の気配を感じています。
振り返って、盛岡八幡宮でことしも奉納された神明神楽=実態は見前神楽 をご紹介します。
神明神楽はいわゆる「中の人」が絶えてしまったのでこういうことになったようです。

9月15日の夜は神明神楽ならではの「十番切」と「羽衣」でした。
「十番切」は曽我の五郎十郎の兄弟が仇討ちをするけっこう悲惨なお話です。…という予備知識をもってのぞんでも、このイケメン二人がどういう状況のもとに何をやってるのかはあまりわからない舞となっております。
f0147037_21011947.jpg
ともかくお面が上等なので面の鑑賞をします。
f0147037_21013362.jpg
う〜む兄はどっちで弟はどっち?


謡曲を基にした「羽衣」では、新人さんがいい女舞を見せてくださいました。
f0147037_21023555.jpg
「羽衣」は、いわゆる羽衣伝説に基づく能の演目であり、お能好きだった南部の殿様の好みに応じて創作された神楽の一つだと思われます。
f0147037_21025478.jpg
漁師・白龍王(謡本等では白龍)は、釣りに出た折に、松の枝に掛かった美しい衣を見つけます。家宝にするため持ち帰ろうとすると天人が現れて、舞を見せるから返してほしいといいます。
漁師が、衣を返したら舞わずにそのまま天に昇って逃げてしまうだろうというと、「 いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」と天人に言い返されて、自分の心貧しさを恥じ入るやりとりがあります。このセリフが好きです。
f0147037_21030931.jpg

また、能の「羽衣」では天人は一人しか登場しませんが、ここでは「弁財天」「吉祥天」の二人(二柱かな〜。なんと数えたものか)が出て、この神楽の「トリラ舞」と同じ構成で踊られているのが興味深いところです。
といいつつ、二人舞の場面を撮っていませんでした…。
2015年の「トリラ舞」の画像を貼っておきます。
f0147037_21080357.jpg

羽衣」は南部神楽でもよく演じられているようです。
「祭の追っかけ」さんが動画をアップしていますので検索してご覧ください。

  by.事務局MA


[PR]

by torira | 2018-09-26 21:18 | 芸能 | Comments(0)

一関市大手町

f0147037_12024679.jpg

by げんぞう

[PR]

by torira | 2018-02-06 19:04 | 芸能 | Comments(0)

平泉町

f0147037_12024778.jpg
by げんぞう



[PR]

by torira | 2018-02-05 19:02 | 芸能 | Comments(0)

同じ鳥兜でも

盛岡市桜山神社のお祭りに奉納された石鳩岡神楽(花巻市東和町)を見てきました。
近くで拝見できていいのですが、撮影条件は暗い&動きが速いということでいつもキビしい。

今、岩泉町の中島七つ舞のかぶり物を作っていることもあり、視線は鳥兜に行く。
と。気づいたことがありました。
「鶏舞」では鳥兜(とりかぶと)のしころ(羽という団体もある)がほぼ水平になるようかぶられています。
f0147037_16213192.jpg
しかし、死ぬほどぎっちり締めてるなあ。

「翁」の場合も同様です。上側のしころの裏と下側のしころはともに黒一色であることがわかります。
f0147037_1623196.jpg

ところが、「八幡舞」の場合は、途中で片方をピッと立てるためでしょうか、しころは垂れた状態であることに気づきました。
鶏舞と八幡舞で違う鳥兜を使ってるのではなく、装着の仕方の違いだと思います。
f0147037_16253044.jpg


制作中の中島七つ舞の鳥兜は、二枚のしころがほぼ同じ大きさの早池峰系鳥兜とは違い、上が小さく下が大きい。
f0147037_16274792.jpg
そして表裏両面に色と飾りがあります。

もっかは、重ね貼りした和紙を切り抜き、その重なっている縁がバラけてこないよう、薄い和紙で縁取りしていく作業をしています。曲線が多いのでなかなかきれいに出来ず難しい。
鳥兜も作る石鳩岡神楽の笛方さんに訴えてみましたが、お答えは一言、
「うん、あれは難しいです」のみ。アドバイス、なし。
はあ〜 がんばるしかないか。
f0147037_16343370.jpg

この後は下地塗り、絵付け、ニワトリを作り、金銀紙で日月星を切って貼り、仕上げの塗装をし、鉢巻きを付け、組み立てれば出来上がり。道のりは遠いなあ。

 by.事務局MA
[PR]

by torira | 2017-05-29 16:41 | 芸能 | Comments(2)

鵜鳥神楽、若返る

5月3日は旧暦4月8日でした。普代村の鵜鳥神社のお祭りです。若緑が萌える五月晴れの日となりました。
f0147037_23131694.jpg

11時に着いたのに、神楽はもう「清払い」が終わって「大蛇退治」が始まるところでした。
f0147037_19303482.jpg
f0147037_19305864.jpg
手さばき足裁きの鮮やかなオロチは、高校生の頃、巡行に参加していた芸達者な青年です。最近神楽に復帰されたという嬉しい話。
f0147037_19332961.jpg
「榊葉」を舞うのはこれがデビューという普代村職員。地元紙でも紹介されていましたね。教育委員会で鵜鳥神楽担当となったのがきっかけで、熱烈勧誘されて引き込まれたらしいです。いいことだ!

私も大好きな「松迎」。
f0147037_19504390.jpg
お待ちかねの「山の神」。盛大に米を撒いています。
f0147037_2053764.jpg
最前列でさかんに声援を送っていた地元の女性達が、山の神が太刀を取ったところで立ち上がって拝んでいます。これで鳥居集落の方達だということがわかります。
f0147037_202718.jpg

最後の「恵比須舞」、舞手は釜石市から普代村に移住した話題の成長株です。
f0147037_20572258.jpg

漁師さんがご祝儀を釣り糸に結びつける場面がありました。
f0147037_203414.jpg
鯛を持つ青年は田野畑村の出身で高校時代は野球部のキャプテン。これからが楽しみです。
他にも、これから神楽を覚えようという山田町出身の方もいらっしゃいました。
若い世代が次々に加わって底辺が広がった鵜鳥神楽。伸びシロは大きいです。次にお目にかかる日を楽しみにしています。

 by.事務局MA
[PR]

by torira | 2017-05-07 21:01 | 芸能 | Comments(0)

田野畑村の大宮神楽が舞い立ちます

復興祈願 大宮神楽
2月12日(日)
舞立ち 9時田野畑村・大宮神社 久々の舞い立ちです。8年ぶりとか。
昼神楽 12時開演 羅賀コミュニティセンター(田野畑村・旧羅賀小学校)三鉄田野畑駅から徒歩…15分?
新人さんが2名出るそうです。
入場無料。
f0147037_23442627.jpg

「大宮神楽は、大宮神社の『御神霊』を権現様に移して、無病息災、悪魔祓いなど幸せを祈って祈祷の舞をします」チラシより。

大宮神楽についてもう少し知りたいという方、どうぞ「とりら」6号(震災特集・1000円)をご一読ください。6ページを費やして紹介しております。

 by.事務局MA
[PR]

by torira | 2017-02-08 20:40 | 芸能 | Comments(0)

黒森の権現さん盛岡へ

前日の北上巡行に続き、1月29日は15年ぶりの黒森神楽盛岡巡行でした。
f0147037_21203818.jpg
火による浄化の儀礼。「火防せ」と言われています。火事から守って下さい。
f0147037_2120564.jpg

前売りも当日券も完売という状態で、もりおか町家物語館の浜藤ホールは満員です。行列のおしまいあたりで入ったのですが、前の座布団席がけっこう空いていて「ずずずいっと前へ」と誘導され、思いがけなく最前列で拝見する幸運に恵まれました。
芝居小屋ふうのしっとりと古風な設計ですが、照明などはしっかり整っていて良い会場です。

間近で「清祓い」を見る。うーん素晴らしい〜。
f0147037_21264986.jpg

「榊葉」。立ち返りという上半身を一回転させる所作がありますが、前半はまだしも後半になってからは連発になるのでよく転ばないもんだと素直に感心して見とれてしまいます。
f0147037_21321291.jpg

「岩戸開き」。
f0147037_21333882.jpg

「オロチ退治」で酒をらっぱ飲みするオロチ。
f0147037_2134422.jpg
オロチは頭に挿していた笹を両手にスサノオと戦います。
f0147037_21355665.jpg
改めて思うのですがなんで笹なんですかね。この笹の束ってウズメの採り物じゃないでしょうか。ひいては巫女舞で湯立てに使う笹と同じ物じゃないでしょうか。

続いて大好きな「松迎」。
f0147037_2143825.jpg

同じ配役で2001年、盛岡で友人達と行った「明解!かぐら講座 黒森神楽編」で舞って頂いています。大感激したっけなあ。場所は「おでって」の広場でした。
f0147037_21471813.jpg

おかげさまで翌年2002年には盛岡巡行の実現となったのでした。

「山の神」はまだあどけなさも残るフレッシュな舞手でした。若くて優秀な舞手が育っていて正直ウラヤマシイ。
f0147037_21491024.jpg

「恵比寿舞」では宿主さんとの掛け合いが。
f0147037_21495570.jpg

「もっとやりてぇども、オレらもこれから宮古まで帰んねばなんねぇからね。身固めしてお別れします」。と、会長さんの愉快なお話もここまで。
楽しく充実した4時間でした。見られて良かった。
「なして北上(前日の黒森神楽巡行)に来なかったのよ」と声をかけて頂いてうれしかったです。
f0147037_21525737.jpg


巡行は「じゅんぎょう」と読みます。権現様をたずさえての道行きを「行(ぎょう)」と見るのだそうです。
舞だけではなく、細かい儀礼やさまざまな決まりごとがとても多いのに、若い世代もよくこれらを身につけておられて感心してしまいます。引き替え、衣装にも手順にもいつも戸惑ってしまう私。。

とりらの募金からお花を差し上げました。
まだまだ続く神楽巡行。権現さんを味方に付けているとはいえ、けんのんな世の中ですので、3月の神上げまでケガや病気なく無事にお務めを果たされるようお祈りしています。

「あー黒森神楽が見たい〜!」という方、DVDが出ていますよ。
f0147037_22322447.jpg

昨年11月に宮古市グリーンピア三陸宮古で行った国指定10周年記念公演の映像です。
DVD4枚組5時間が送料込み5000円、ブルーレイ版は2枚組送料込み8000円です。
お問い合わせは黒森神楽後援会事務局 電話&FAX.0193-62-6447(宮古市市史編纂室)へどうぞ。

 by.事務局MA
[PR]

by torira | 2017-02-01 22:36 | 芸能 | Comments(0)

念仏剣舞を育てた里

10月16日、奥州市胆沢区南都田の公民館で行われた南下幅念仏剣舞の二百年を祝う
追善供養と巻物伝授式にお邪魔してきました。
f0147037_1518496.jpg

岩手の芸能で人気が高い鬼剣舞。南下幅念仏剣舞はその鬼剣舞の 源流と伝えられています。

仏教(密教)的な四方をあらわす四門=こちらでは「櫓(やぐら)」と呼ばれています=が「戌亥」の方角に立てられています(今回は都合上ちょっと角度が違うというアナウンスがありました)。四本の柱それぞれに東西南北をあらわす青白赤黒の布が巻かれ、中央の祭壇には黄色い布が。
先人供養の儀として、櫓をまわる「四方巡り」などが行われました。
f0147037_15232949.jpg

その後にお坊さんの読経と焼香があり、念仏剣舞が仏教に根ざした芸能であることをあらためて認識しました。

私は念仏剣舞が好きですが、正直言って演目構成については全然よくわかっていません。
詳しくは南下幅念仏剣舞保存会事務局の方が綴ってらっしゃるブログ「イマ、ココ、アシタ」や、県南の芸能を網羅する「祭の追っかけ」さんのブログを見て頂きたいと思います。

f0147037_1546316.jpg
「三方七巡り」を演じた「イマ、ココ、アシタ」の方には、次号の「とりら」で南下幅念仏剣舞を紹介して頂きます。まだ発行の見通しが立ちませんが(すみません!)お楽しみに。

雛子(保存会では「胴取り」というそうです)は最初、櫓の下にいますが、踊り手が動き出して大人の囃子が始まるにつれ、前に出て胴をめぐりながら打ちます。
f0147037_1617537.jpg
f0147037_1626214.jpg

周囲で目に付いたのは、稲束を積み上げた見事な「ホニョ」です。そして立派なお屋敷の数々。
f0147037_15372171.jpg

今、剣舞供養塔は、明治時代にいちはやく耕地整理事業を行った地元の賢人、粟野善知翁の顕彰碑の敷地内に安置されています。
f0147037_15381017.jpg
先人の努力が南都田を豊かな穀倉地帯に保ってきました。長い剣舞継承の背景には、当事者の努力に加え、こうした地域の自治力と経済力があるのでしょう。
f0147037_1541135.jpg

ちょっとエッチな「カッカタ」をうら若い女性が踊ると聞くと驚きますが、堂々と演じてらっしゃって拍手。種を蒔く所作は神楽の「山の神」などでコメを蒔く場面に通じるかな、などと考えていました。
f0147037_1555366.jpg

八人で刀くぐり!
f0147037_1693666.jpg

そして近くには「角塚古墳」があります。日本の最北端に位置する古墳で、岩手県唯一の前方後円墳です。古くからの歴史を持つ地域なんですね。
f0147037_1538594.jpg
f0147037_1623288.jpg

伝統がありながら後継者難に苦しんだ時期もありましたが、庭元さんはじめ関係者の努力により地域外の人や女性をメンバーに取り込み、新たな興隆期を迎えています。新しい庭元さん、太夫のみなさん、剣舞女子+1と子ども達の皆さん、これからも御活躍下さい!
f0147037_16374315.jpg


 by.事務局MA
[PR]

by torira | 2016-11-13 16:44 | 芸能 | Comments(0)

芸能募集の掲示

地域の芸能、担い手がいないという悩みを抱えている団体が数多くあります。
そこで、新聞広告を出したり、チラシ折り込みをしたりと、さまざまな努力がされています。
f0147037_1540473.jpg

盛岡市永井で目にしたポスター。
宅地開発が進み新住民がふえているこの地域ならではの工夫かと思います。

by げんぞう
[PR]

by torira | 2016-07-11 21:40 | 芸能 | Comments(0)

高松神社例大祭 2016

f0147037_2282666.jpg


by げんぞう
[PR]

by torira | 2016-06-14 18:30 | 芸能 | Comments(0)