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服飾について ~鳥舞・鶏舞・御神楽の場合

服飾について ~鳥舞・鶏舞・御神楽の場合_f0147037_219161.jpg ふるさと岩手の芸能にとって、装束もまた大きなテーマのひとつです。たとえば、神楽の鳥舞・鶏舞・御神楽と呼ばれる一連の演目の衣装。団体によって、女装の場合と男装の場合とがあります。個人的には、なんとなく女装のほうがより古いスタイルなのではないかという気もします。が、この演目が成立した段階では、たとえ女装だったとしても、いまの人から見ればもうちょい中性的に見えたかもしれません(大人の女性じゃなく、女の子という役割だったりすると、なおさら)。とすれば、そこからいま現在の女装タイプと男装タイプとに分化したなんてことも有りうるんじゃないかなあと思ったりもします。
 また、団体によっては、男装の舞手と女装の舞手が一緒に舞う場合もあります。遠野周辺の神楽や、陸中沿岸の神楽、富根報徳番楽などが知られています。一方で糠部(ぬかのぶ=主に中山峠以北のエリア)系の神楽ではすべて男装タイプかと私は思い込んでいたのですが、十和田市の切田神楽でもやはり男装の舞手と女装の舞手によって舞われていることを最近になって知りました。
 このように、服飾というのは演者の役割・位置づけとも深く関わって奥深いものがあると思います。
 画像は、カメノコと呼ばれる、子供を背負うための服。えーと、今回のテーマとは・・・やっぱり関係ないな。子供を背負う道具や服というのも奥が深いのですが、なんせ資料の持ち合わせがないもので、あまり多くを語れません。
 by げんぞう

by torira | 2008-03-11 21:13 | 意匠 | Comments(1)

Commented by 阿部 at 2008-03-12 21:45 x
鶏舞で気づいたのですが、鳥海獅子舞番楽の御神楽や鶏舞が県北の神楽とメロデーも歌も舞も大変にてますが、どんな関係なのでしょうか・・・? 鳥海獅子まつりをYUOTUBEにアップして初めて気が付きました。切田も同じでした。

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