天に偽りなきものを

虫の音もさびしい今夜のこの肌寒さ。
盛岡では八幡様のお祭りがおわり、秋の気配を感じています。
振り返って、盛岡八幡宮でことしも奉納された神明神楽=実態は見前神楽 をご紹介します。
神明神楽はいわゆる「中の人」が絶えてしまったのでこういうことになったようです。

9月15日の夜は神明神楽ならではの「十番切」と「羽衣」でした。
「十番切」は曽我の五郎十郎の兄弟が仇討ちをするけっこう悲惨なお話です。…という予備知識をもってのぞんでも、このイケメン二人がどういう状況のもとに何をやってるのかはあまりわからない舞となっております。
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ともかくお面が上等なので面の鑑賞をします。
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う〜む兄はどっちで弟はどっち?


謡曲を基にした「羽衣」では、新人さんがいい女舞を見せてくださいました。
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「羽衣」は、いわゆる羽衣伝説に基づく能の演目であり、お能好きだった南部の殿様の好みに応じて創作された神楽の一つだと思われます。
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漁師・白龍王(謡本等では白龍)は、釣りに出た折に、松の枝に掛かった美しい衣を見つけます。家宝にするため持ち帰ろうとすると天人が現れて、舞を見せるから返してほしいといいます。
漁師が、衣を返したら舞わずにそのまま天に昇って逃げてしまうだろうというと、「 いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」と天人に言い返されて、自分の心貧しさを恥じ入るやりとりがあります。このセリフが好きです。
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また、能の「羽衣」では天人は一人しか登場しませんが、ここでは「弁財天」「吉祥天」の二人(二柱かな〜。なんと数えたものか)が出て、この神楽の「トリラ舞」と同じ構成で踊られているのが興味深いところです。
といいつつ、二人舞の場面を撮っていませんでした…。
2015年の「トリラ舞」の画像を貼っておきます。
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羽衣」は南部神楽でもよく演じられているようです。
「祭の追っかけ」さんが動画をアップしていますので検索してご覧ください。

  by.事務局MA


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by torira | 2018-09-26 21:18 | 芸能 | Comments(0)

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