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2013年の田束(たつがね)念仏剣舞

11月23日、住田町で行われた「気仙郷土芸能まつり」に行ってきました。

昨年の「とりら」6号では、この日出演された陸前高田市小友町の田束(たつがね)念仏剣舞の代表の方にも書いて頂きました。迫真のレポートでした。
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23日は「扇踊り」「長刀踊り」の2演目を演じました。拝見するのはこれが初めてです。
練習を重ねられた事がわかる踊りでした。なんというか、見ていてすっきりするのです。個々の踊り手のレベルがそろっているからだろうと思います。意味はわからなくてもこういうことがやりたいのだというのが見る側に伝わって来るのは、練習の成果のようです。
2011年秋にお会いしたときのブログ記事はこちら
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そのとき撮ったのと同じ場所で、ことし10月に撮った写真です。瓦礫はなくなりましたが、あちこちから不要の土砂がもちこまれて仮置き場になっています。

もともとここは小友浦という浅い海でした。今年おじゃましたときには、地盤沈下で出来た水たまりでサギが休んでいるのを見かけました。
計画では、一部は潟として残すが、残りは12メートルもの非常に高い防潮堤が築かれるそうです。
「私らは海が見えていた方が安心なんですけどねえ」と田束念仏剣舞の方がおっしゃっていました。

こちらの剣舞も地元の児童生徒に継承の指導を続けてきました。
小学校での取り組みはもう35~36年にもなるそうです。
春の運動会、秋の文化祭(学習発表会)で披露していましたが、残念ながら小友中学校はこの春に廃校になりました。でも小友小学校が残っているので指導は続けられる見込みです。

もっか笛太鼓の後継者育成が課題。踊りのリーダーだった若手2名を震災で失ったのがつくづく惜しい、とおっしゃっていました。
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代表の方のおうちは、来年の春には直って住めるようになりそうとのこと。
お盆にお寺で行われる万灯と、そこで踊られる盆踊りや田束念仏剣舞をいつか拝見してみたいものです。
田束念仏剣舞のことが読める「とりら6号」もまだ在庫がございます。ご希望の方はtoriratorira@yahoo.co.jpへご一報ください。

 by.事務局MA

by torira | 2013-11-25 21:49 | 東日本大震災 | Comments(0)

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