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シットギ

昨日の画像について補足。
米の粉を練って作るシットギは、もともとは「うるかした」米を搗いて作る「粢(しとぎ)」のことです。
昔から神様にお供えされてきた神饌の一つで、火を使わないという点がポイントらしいです。
沿岸の神楽では、シットギは大きく丸くまとめて権現様の口に入れてあげます。
シットギ_f0147037_2325195.jpg
権現様、お味はいかがでしょうか?

その余りを「お守り」として神楽さんが額に付けてくれます。
シットギ_f0147037_234711.jpg


以前、下閉伊郡のお祭りでシットギを分けて頂いたことがありました。
食べるとお守りになると言われましたが、神楽の方から「食べ過ぎるとお腹をこわすぞ」というアドバイスも頂きました。

そんなシットギに茹でた青豆と砂糖を混ぜて固めた「豆しとぎ」は、なつかしい味のする岩手のおやつで、一般に「きな粉ねじり」や「五家宝(ごかぼう)」といわれるお菓子に近いですね。
沿岸に行くと「スットギ」と言っているのは、昨日いただいたコメントのとおりです。

 by.事務局MA

by torira | 2012-11-13 23:14 | たべもの | Comments(0)

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