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食育推進事業「食の匠に学ぶ郷土料理」

岩手県認定〝食の匠〟による「砂子沢のおつゆとアロニアおこわを作る」という郷土料理実習に参加してきました。
砂子沢<いさござわ>は盛岡市東部に位置する、いわゆる中山間地域です。10年ほど前に行われた「地元学」で自分たちの暮らしの価値に気づき、どの材料も大きく切って盛りつける具だくさんの汁を郷土食としてアピールするようになりました。

今回は動物性のものは入りません。出汁を取らなくても野菜と豆腐から出る旨みでちゃんと美味しいんだから驚き!(もちろん化学調味料も入れないのです)
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先生が大きく切った油揚をてっぺんに盛りつけて白髪ネギを乗せるところ。
豆腐は自家製が望ましい、自家製の豆腐は出汁が出るのです、ということで作り方のコツも伺いました。

砂子沢で数年前から栽培に取り組んでいる、アントシアニンがブルーベリーの3倍という「アロニア」のおこわも出来ました。
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いただきまーす。大根のアロニア漬けもおいしい。お茶は自家製の桑茶。昔の砂子沢は養蚕と馬産の村だったのです。

「それまで自分たちの地域は何もなくて田舎で恥ずかしいと思っていた。でも山菜やキノコが採れ、豆腐の豆や野菜は自家製。豆を長時間うるかす(水にひたす)ときは川水が利用できる。手間さえかければ皆さんにほめられる美味しい物が作れる土地だということを改めて知りました」とおっしゃっていました。

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砂子沢とは峠をへだてて隣り合っている大ヶ生地区のK家では、材料を何でも細かく切って作る「おげの汁」を行事食として作ります。この地域も馬産がさかんでした。

岩手にはまだあちこちに豊かな食文化が残っていると思います。ああこれを残さないでか。
まずは久しぶりに豆腐作りから。自家製のおからもおいしいですよ。ただ、おからを絞った後のさらしの掃除が厄介でねえ。誰かコツを教えて下さい。

 by.事務局MA

by torira | 2012-02-22 22:22 | たべもの | Comments(2)

Commented by abetakeshi at 2012-02-23 06:25 x
おらもすぎだ!油揚げのほんのり香りが引き締めるね・・何処か肉っぽい食味がいいですね。牛馬は藁や草だけ食べてもあのがたいと馬力ですから。
Commented by 事務局MA at 2012-02-25 00:57 x
結局は豆腐作りをスキップしておから炒りを食べました、手間はかかるがウマイ!今夜のabe家は何を?

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