蛸ノ浦の権現様
2012年 01月 27日
以下の画像は蛸ノ浦契約会の方から送って頂いたプリントです。
そしておもてなし。大人にはお酒、子ども達にはジュースとみかんが用意されていました。
大船渡市赤崎町では「契約会」という古くからの組織が強力な自治力を発揮しています。お話をうかがうと、ほとんど独立した村のような機構と政治力をもって暮らして来ました。
消防団、青年会、婦人会、公民館が契約会の下部組織となっていて、悪魔祓いは公民館が行っています。
津波の経験が生きているこの地区では、毎年の避難訓練は全戸が参加して、最後は炊き出しのおにぎりを作るところまでリハーサルに組み込んで来ました。そのため、ホンモノの津波が来た昨年3月11日のときも、整然と避難誘導を行い、食べ物を供出しあって共同作業で炊き出しを行い、支援物資もすべて分け合ってしのいだそうです。
これだけの強固な組織であれば、若い世代には息苦しいと感じられることもあるでしょう。
しかし、この時代にこれだけのマネジメント力と自尊心を持って暮らして来た地域がある(蛸ノ浦だけではない)という事が、私にはまず発見と感動でした。「田舎」とは何なのかをもう少し知る必要を感じたのでした。
by.事務局MA
by torira | 2012-01-27 20:53 | 年中行事 | Comments(0)