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現況報告2 しし踊りの交流

遠野に大槌から臼澤(うすざわ)鹿子踊りがやって来る!というので駆けつけました。
じつは今を去ること10年以上前にこの団体さんにお世話になった事があり、ごあいさつすると何名かの方が「おべでら〜」と言ってくださいました。いやいや懐かしゅうございます。
「とりら」の募金からささやかなお見舞いを差し上げつつ、今のお話を伺いました。

大槌町は、この震災で被害を受けた中でも最もいたましい町の一つです。市街が根こそぎ流されただけでなく、町役場の建物とともに町長をふくめ町の職員が大勢お亡くなりになりました。本当につらいことです。
臼澤は海から離れた地区のため被災はまぬがれましたが、鹿子踊りのメンバーの中には、住居も仕事場も失った方がおられます。鹿子踊りの伝承館はもっか避難所となっているので、練習は本家さんのお庭で続けられているそうです。

大槌の団体で活動に支障のない事がわかっているのは、この臼澤を始め、徳並、金沢、上亰(かみよ)の4つの鹿子踊だそうです。
「今までやっていたような祭りはあと10年もしないと出来ないだろうけど、秋には小規模でも何かやりたいと思ってるんだ」と語ってくださいました。とうてい無事ではあるまいと思われていた地元の小鎚神社は不思議にも無事だったので「奇跡の神社と言われてCNNニュースでも報道された」とか。
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この日のチャリティイベント(ねまるべ遠野主催)には、遠野のしし踊りも3団体出て、最後に全員で踊りました。一緒に踊れるくらい同系のしし踊りだということになります。
もっか沿岸支援の前線基地となっている遠野ですが、歴史的にもいかに沿岸と内陸を結ぶ重要な拠点であったか、芸能にもそれが現れている事を今更ながら感じることができたのでした。
 
 by.事務局MA

by torira | 2011-05-04 23:12 | 東日本大震災 | Comments(0)

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