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奴踊り

 東日本各地の三匹獅子を見ていると、シシだけではなく「奴」やら「棒使い」やらお馬さんやら顔の巨大な人やら、とにかくいろんなもんが出てくる場面に出くわします。とりわけ、秋田県の場合は奴の踊りが充実しています。東京都日の出町の「奴の舞」や岩手県北上市・奥州市の「薩摩奴踊」など奴踊りが独立している芸能も各地にあります。
 が、獅子とセットになっている秋田の奴踊りは、それらに比べると動きが早い。ことに五城目町内川ささらの奴踊りは、これまで見た中では世界最速の、疾走感ある踊りっぷりでした。画像の左端に整列されている華やかな衣装の皆さんは、シシが踊っている最中は唄がけなんですが、このあと、その速い奴踊りの演者になるんです。
奴踊り_e0179212_18545390.jpg

 しかし思い返してみると、秋田県のこのテのシシの奴踊り、「発表会」的な場で見たことはあるのですが、祭礼行列の現場で見たことがありません。機会があればぜひ行列から神社境内にかけての流れの中で見てみたいものです。

 あ、でも三匹獅子はもともとは神社祭礼のお通りに対応する芸能ではないのか。供養で演じられるというイメージもあるけど、それも実は限られているし。“場”との関わりをもう少し知りたいところです。

 by げんぞう

by torira | 2010-05-24 19:06 | Comments(0)

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