“えんつこ”を探しに

 お盆が近づいてまいりました。
“芸能とくらし”に関心がある皆様にとっても、気が気でないシーズンかと思います。民俗芸能は、お盆や葬式、ご不幸ごとというかそういう関連ではいろんな出番があるんですね。いっぽうでその逆の「お誕生」関連では、民俗芸能の出番はそれほど多くないのが実際のところかと思います。

 それ故に・・・というわけでもないのですが、どうも出産準備とかもよくわからないんですよね。というわけで、赤ん坊用品屋へ、“えんつこ”を探しに行ってみました。が、お取り扱いナシ。おかしいなあ。通販カタログでネコ用のはよく見るのに。ベビーベッドとかは店頭に色々あるんですが、そんな立派なもんでなくていい。自分が赤ん坊の頃も、親が仕事しているときにはダンボール箱に放り込まれてたっていうし。

 それから、ちかごろ見ないものっていえば、歩行器ね。赤ん坊用品屋でもまったく扱ってないわけではないんですが、ベビーシートやらベビーカー(“ウバグルマ”と呼んで笑われてしまった)に比べると、微々たるもんです。いまの若い方々は知らないかもしれませんが、こういうやつです。
            ↓
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 なんか、ムチムチしてんなあ。
 まあ、そんなわけで、民俗芸能とお誕生の関連にもちょっと注意してみたいと思っています。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-07-21 22:03 | 昔のくらし | Comments(0)

いくら待っても結ばさんない話

 大ヶ生山伏神楽の〆切舞で一瞬にしてタスキを結ぶ場面があることを書きましたが、民俗芸能では、様々な結ぶ技でいろんなものを表現します。鵜鳥神楽(普代村)では、女舞のかぶりものに帯を使っています。とっても美しく結ぶというか、結い上げているんです。「とりら」創刊号掲載の「鵜鳥神楽巡行日記」はそんな女舞姿の写真もすごく小さく載っていますので、必見!

 で、「結びコンニャク」というのがあります。例によって民俗芸能には関係ない話なんですけどね。薄く切ったコンニャクに切れ目を入れて、結んで形にするという、例のあれですよ。
 まずは薄切りにしたコンニャクの中央に切れ目を入れままして・・・
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 ・・・完成!

 とりら編集部の中にもやってみた方がいるそうなのですが(まあ、誰でもやることですけど)、その方の場合は…

 まず切れ目を入れました。
 そして、調理したそうです。

 あれ?結ぶ作業は?

      …じっと見てたそうです。
 勝手にコンニャクがウネウネと結ばさるのを期待してたんですね。
「とりら」はそんな人たちがつくっています。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-07-20 19:39 | 意匠 | Comments(0)

馬町の万灯 オモテ面

7月18日に例年開催される馬町の万灯、今年の模様です。
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先だって紹介した折にはウラ面(見返し?)の写真しかなかったもんで失礼しましたが、オモテはこういうことになっております。
ご覧の通り、前面には太鼓がついております。
「やーれ やーれ」と声をあげながら太鼓をドンコドンコ打っており、大人も「山車うごくぞー!」と叫んでたり、そういう雰囲気です。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-07-19 21:05 | 年中行事 | Comments(0)

浅岸の祭の貼紙

盛岡市浅岸のあたりで、お祭りの貼紙発見!
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と思いきや、ふとん屋さんの貼紙でした。
何年も前からずっと同じデザインの貼紙があるので、そろそろ慣れればいいようなもんですが、それなりに神社が多い地域であるだけに、どうもダメなんですね。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-07-18 23:28 | おまつり | Comments(0)

一瞬にして結ばさる話

 盛岡市大ヶ生に伝わる大ヶ生山伏神楽の「〆切舞」は、権現舞を除くすべての演目を舞い終えたあと、最後に舞われます。幕側をのぞく舞台三方に張られた注連縄のうち、一箇所を最後に刀で断ち切るという、とても勢いのある舞です。まあ、うまく切れればのはなしですが。
 この舞では、途中にも「タスキを一瞬にして結ぶ」という見所があります(座敷系の田植踊でも一八さんがやってます)。
 まずは両手に持ちまして・・・
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 ・・・完成!
見ているぶんには、この前後の展開はなかなかイイものです。ところが、やっているがわは、
「輪っかが小さくなると装着しにくいんだよな。うまくいくかな。あ、やっぱ小さくなっちゃった。装着に手間取るから、心持ち早く装着の動作に入ろうかな。でも、次の動きばっかりやろうとする舞って、見てて気持ちよくないよな。あ、装着するタイミングになっちゃった。ああ・・・ぁぁ...」
と、実に情けない心持で一連の動作をやっていたりします(たぶん自分だけ)。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-07-17 18:54 | 芸能 | Comments(1)

盛岡市長橋町の剣舞供養塔

 虫の話題ばかりしているからか、まめぶさんから「虫供養の石碑」のご案内をいただきました。が、考えてみると石碑のありそうなところに立ち寄る機会が多いわりには、あんまり碑文をまともに読んだり記録したりということをしたことがありません。いまいち読めないし、なんか難しそうだし。
 さて、鬼剣舞にかかわっている方のHPやblogというのがいくつかあります。それぞれを拝見していると、“周りの剣舞供養塔を巡ってみました”というものが複数あって、その写真を掲載しているものもあります。書いている方はだいたい若い人だったりするんですが、ずいぶん渋いことをするなあ、と感心して拝見しています。
 勢いのある鬼剣舞ではこうやって情報発信もされているのでわかるのですが、それ以外の剣舞の皆さんは「供養塔めぐり」されているのでしょうか?

f0147037_2121072.jpg 実は私の家の近所にも、剣舞供養塔があります。盛岡市長橋町ですね。イオン盛岡の裏側といいますか、土淵という地域に隣接しているので(あるいは土淵の中に入るのかなあ)、土淵の剣舞(現在、ちょっとお休み中)が供養していたものなのかもしれません。石碑は特に念仏系の芸能にとっては歴史をたどるうえでの大事な手がかりなのですが、あまりまじめに追ったことがありません。ちょっと注意してみなければ。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-07-16 21:22 | 建造物・碑 | Comments(0)

花巻市土沢神楽、ヒメボタルの芸能祭

この土日は芸能を見て来ました。
土曜日は花巻市東和町土沢の鏑川神社祭宵宮で、土沢神楽を拝見。
ふるさと岩手の芸能とくらし研究会(長い)の会長所属の神楽です。
まず大勢の父兄が見守る中、子供たちの「しんがく」で幕が開けました。「鳥舞」の後は鮮やかな切れ味の「三番叟」。いつ見てもかっこいい「八幡舞」、花披露のあとはリクエストによる?「折敷(おしき)舞」、「天照五穀舞」でした。紫色の千早の袖がゆっくり降りて来ると夜目にも白いアマテラスの面が徐々に現れてくる場面は、いつもながらゾクっとしますね。
以上で神楽殿での舞を終わり、最後は社殿の中で権現舞をやって宵宮を締めくくりました。会長の権現舞、かっこいいのです。いつも思うのですが、早池峰の権現舞の下舞がもうちょっと長かったらもう少し楽しめるのになぁ。

日曜日は、ヒメボタルの乱舞が見たくて県北・折爪岳のヒメボタル鑑賞会郷土芸能発表会に行きました。あいにく台風の影響で山は霧雨。その上ホタルは今年は不良だそうで、ブナ林のところどころでチラッチラッと光るのを見るにとどまりました。
しかーし、山頂の建物の一角で行われた坂本七つ物(二戸市)、山内神楽(軽米町)、九戸神楽(九戸村)は単なるアトラクション以上のものがありました。特に山内神楽は子どもたちの「剣舞」「鳥舞」もなかなか良かったし、「ふうしょう荒神」は体格のいい若者が気迫満々豪快に舞って皆の視線を釘付けにしていました。一緒に行った友人のダンナも「あれロックですよね!すごいよ。面白かった」と喜んでくれたので、無理強いした甲斐がありました。
ひっつみのサービスや、寒かろうと炭火のおもてなしがあったりと楽しかったです。

by.事務局MA
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# by torira | 2007-07-16 16:05 | 芸能 | Comments(0)

二見ヶ浦の注連縄が落ちそう ~神楽幕の意匠

 北東北の神楽の多くは、舞う場所の後ろ側に幕を張ります。この幕はただの背景であるだけでなく、その裏にある楽屋との境目になっており、舞手が幕をくぐって出入りする場合も数多くあります。神楽幕のデザインはいろいろあります。早池峰系の神楽が有名なので、早池峰系の多くの団体に共通している黒~紺系の地に紋や文字を白抜きしたものをイメージされる方が多いのではないでしょうか。ところが、分布エリアと数からすると、おそらく「二見ヶ浦」が最も多いのではないかと思われます。これは、伊勢の二見ヶ浦(現在の…)から朝日が昇る風景を描いたものです。
 なんでこういうガラなのか。現存する最古の神楽幕はどういうものなのか。神楽幕ってそもそも何なのか。…等々いろんな問題があると思います(比較対象も耳取系鹿踊の幕から大漁旗、能の鏡板・揚幕までさまざま挙げようがありそう)。それはさておき。
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 写真は大ヶ生山伏神楽のものです(提供:篠木神楽 笛吹き童子さん)。昭和7年に紫波町長岡の八坂神社へ奉納にいって、ここでやってた神楽大会みたいな企画で優勝して賜ったものなんだそうです。長岡の八坂神社は大した盛ったもんで、そこの相撲で優勝するとタンスをもらえたりしたほど・・・らしい。

 さて、その幕の絵をよく見ると、岩への注連縄の結び方がなんだか…。
 私が知る限り、二見ヶ浦を描いた神楽幕の「岩への注連縄の結び方」が、かなり多くの団体で大変なことになっています。今ではそれをチェックするのが楽しみになってしまいました。みなさんもちょっと注意してみてください。
 なお、冊子「とりら」創刊号には白石神楽(盛岡市上米内)の幕がちょっとだけ写っている写真も掲載。やはり二見ヶ浦の模様ですので、こちらも要チェック!

※画像提供・撮影:笛吹童子 様

 by げんぞう


f0147037_14123266.jpgついでの相乗りでお行儀が悪く申し訳ありませんが、実写版の二見ヶ浦です。牛頭天王と蘇民将来を求め10年前に伊勢を徘徊した折りの撮影。陽がさす気配もなくドンヨリとした空であまり美しく撮れていませんが、注連縄は比較的新しい状態の時分です。毎年5月5日、9月5日、12月第3日曜日に大注連縄の張り替えを行うようですが、多分10月初旬あたりに訪れた(・・・ということは9月5日の1ヶ月後の姿)と記憶しています。機会があれば、注連縄の張り替えに立ち会ってみたい・・・。
 ちなみに、観光ガイドによれば夫婦岩の大きい男岩は高さ9m、周囲39.6m。小さな女岩は高さ4m、周囲9m。この夫婦岩の間は9m離れており、両岩を結ぶ大注連縄は長さ35mとのこと。
 では、失礼しました。
by.まめぶ
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# by torira | 2007-07-15 22:18 | 意匠 | Comments(0)

西見前 上通りの虫追いまつり

本日、西見前 上通り(うわどおり)の虫追いまつりを見に行きました。
14時ごろ、北野神社を出発し、集落内をぐるっと一周します。
行列はカネ(鉦鼓)・太鼓・笛・ホラ貝・ハタ・そして何も持たない人たちが参加。
本来的には子どもが主にやるというものではないらしいのですが、今は子どもを中心に、その親たちや地域の役員の方々が付き添って一緒に歩くということになっています。

子どもたちはそろいのハッピを着ています。
ハタは「上通り虫追いまつり」と書かれたものを使っていますが、数年前までは虫の退散を命ずる文言を書いたハタも使っていたそうで、現在ではその同じ内容の文言が襟に書かれたハッピも用いています。
その文言はですね、持参した簡易なデジカメの解像度がすばらしすぎて、手元に持ち帰った画像を見てもよくわからんのです。

で、音をならしながら集落を歩いて一周し、また北野神社に戻ってきます。
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途中、田畑がしっかりとあるポイント3箇所で、太鼓・カネをガチャガチャ鳴らして「わーっ」と叫ぶことをやっていました。
これは他集落との境界でやりそうな行為ですけど、いま現在は、田畑がまとまった「害虫駆除の重点ポイント」という雰囲気でやっています(宅地化がすすんでいるので、今回まわったコースではそれらのポイント以外にはあまり田畑がありません)。

現在は土日にあわせて開催されていますが、以前はどういう日取りでやっていたのか、またいつ頃からやっていたのかということについては、分かる方がいませんでした。

ちなみに、「もりおか物語 7 山岸・北山かいわい」(盛岡の歴史を語る会 著 1977 熊谷印刷出版部)には、山岸の同様の行事のことが載っています。

by げんぞう
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# by torira | 2007-07-15 00:40 | 年中行事 | Comments(0)

虫まつりにネギミソ

 安代町横間の虫追いまつりを昨年7月に見に行きました。
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 一連の行事もさることながら、印象的だったのはネギミソです。
 虫を集落のはずれまで送り終わったあと、ひろっこのような細めのネギまるごと+ミソを皿に盛ったものを配っていました。「これを食べると病気にならない。厄払いになる」とのこと。食ってウマいし、効きそうそうだし、なんといっても祭り・行事とセットになっている食べ物というのはすごくテンションあがるんですよね。
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 ネギミソの写真は、もうちょっとイイのがあるといいんですけどね。すぐ食っちまったから、これ以上にまともなのはナシ。
 by げんぞう
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# by torira | 2007-07-13 21:28 | たべもの | Comments(0)