後日談

 おまつりや年中行事、華やかなその日の風景は何よりの楽しみですが、その地域のふだんの様子を知っていると、また一段と味わいが増します。という説教くさいことはともかく、6月3日におこなわれた南畑の厄病まつりの現場を7月1日に改めて見に行きました(ちょっと古い話ですが)。
 おまつりの最後に松の木にハタなどを立て掛けてそのまま放置するので、それがその後どうなるか、気になったんです。結果は写真のとおり。
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 ふつうの松の木になってました。
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# by torira | 2007-09-13 23:05 | 年中行事 | Comments(0)

かっこいいお父さん

先日、玉山区姫神嶽神社のお祭りにおじゃまして、玉山神楽のたいへん久しぶりという権現舞などを拝見し、お得な気分を味わってきました。
いつもながらゆったりとなごやかな時間が流れ、お祭りっていいなあと感じていましたが、舞手のお嬢さん(2年生くらい?)がいたので、
「この前のキャラホール(盛岡郷土芸能フェスティバル)でのお父さんはカッコ良かったねぇ」と話しかけてみると、彼女はおおはしゃぎで「うん!お父さんカッコいい〜!」と叫んだのです。
思わず「こりゃーチチ冥利に尽きるってもんだろう」とにやにやしてしまいました。
だって今どき娘に「かっこいい」と言ってもらえるお父さん、どれくらいいますかね。
神楽や鹿踊や剣舞やあれやこれや郷土芸能やってると、尊敬してもらえそうですよ。
お父さんがんばって続けてください。

by.事務局MA
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# by torira | 2007-09-12 13:34 | 芸能 | Comments(0)

泣き声を耳にしたら すぐ

 権現舞で頭持ちをさせてもらえるようになって、神楽に臨む姿勢やら感覚やらがいろいろと変わりました。難しいことはさておき、なんといっても楽しいのは子供を泣かすことです。
 権現舞では、権現様で観客・参詣者の頭を噛んで除災福徳を祈祷する「身固め」ということをやる場合があるのですが、この際に嫌がる子供を無理やり権現様のそばに大人がつれてきて頭をかませることがよくあります。これが、なかなかイイ確率でお子様方が泣くのです。
 神楽を演じていると「さて、お客さんに受けているだろうか」と、ふと不安にかられることがあります。しかし、これだけ子供が泣くというダイレクトな反応があると、“うひひ”と思わずにはいられません。
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 北上みちのく芸能まつり 権現舞一斉群舞での鬼柳神楽の身固め。例外なくお子様を泣かせていて、「南部神楽の権現舞もなかなかやるなあ」と楽しく拝見しました。
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# by torira | 2007-09-11 21:59 | おまつり | Comments(1)

次へ進むとき

 手踊りが盛んな地域というのがあります。角館、花輪、田沢(田沢湖畔の集落)・・・。
 舞台での発表をメインとした社中を構成しているケースは各地にあるものの、これらの地域では、お祭りの場などで手踊りがより生活に密着しているように感じます。
 かたや盛岡はどうかというと、さんさ踊りが盛んではありますが、そこで追求されている魅せ所は手踊りとはちょっと違った感じがします。この数十年は、都南エリアの跳ねるタイプのさんさ踊りが突出した存在だったように思います。

 盛岡市黒石野一丁目の山祇神社で先日9月8日、庄ヶ畑さんさ踊(盛岡市上米内)を見ました。だいたいさんさ踊りを見ると、「年配の方の踊りがよかった」という感想を持つことが多いのですが、今回特に目をひいたのが、若手の動きです。何べんも見ている団体ではあるのですが、これまでになく・・・。
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 力を抜いた躯体を足の運びにあわせて揺るがせる身のこなし。腕の振りの度に機敏に返す手先。
 年を追うごとに独特の色合いが濃くなっているミスさんさの動きや、練りこんで演出された上駒木野参差踊など、さんさ全体にこのところ新しい流れが起こっています。これらについて好みはいろいろあるでしょう(いずれも私は楽しく拝見しています)。しかし、今回の山祇神社で目にした若手のさんさ踊は、これらの動きを経たうえでこそ生まれたもののように思えてなりません。この人たちは見つけたんだと思います。
 そして、このセンスは相当に広い層に滲みるものがあるように感じます。新しいものを好きな人にも、古くからのさんさ踊りを好きな人にも。これが次のさんさを切り拓く。

 by げんぞう 
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# by torira | 2007-09-10 23:07 | 芸能 | Comments(0)

よくある質問

よく耳にする質問。「さんさ踊りで一八が持ってるイタチ、あれどういう意味?」私も疑問です。
私が聞いたどなたかの答えは
1「イタチは多産なので子孫繁栄の象徴」
2「イタチは畑のいたずら者なのでパワーの象徴」
2の方はうろ覚えなので大きな勘違いがあるかもです。
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この画像はさんさ踊りではなく、盛岡市の下永井獅子踊りです。
先日、キャラホールで盛岡郷土芸能フェスティバルが行われていたとき、すぐそばの多賀神社では丁度お祭りで、この獅子踊りと見前宮崎神楽の奉納を見ることが出来ました。
一八がイタチ持ってるのはさんさの真似っこじゃなく、さんさの方が一八ごと取り入れたのだろうと思います。
演じてるのはたぶん「雌ジシめぐり」。
獅子に追われて逃げまわる一八さんがウケてました。

by.事務局MA
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# by torira | 2007-09-08 23:48 | 芸能 | Comments(0)

赤ちゃんを抱いている女の人

 金津流石関鹿踊のHPの掲示板で、“ながし”の絵柄のことが話題になっています。その中で「赤ちゃんを抱いている女の人が立っている絵」のことも出てきます。
 おそらくそれと同じものを描いているのだろうと思われる絵柄(違ってたらごめんなさいね)が、皆白行山流三ヶ尻鹿踊(金ヶ崎町)の大口(おおぐちorおぐち・・・ハカマの背面)に見られます。
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 さて、この親子は誰でしょう。
 安倍の保名子別れとか、木花咲耶姫命&彦火々出見尊とか?でもなんか臨戦態勢っぽい感じからすると神功皇后&応神天皇かなあ。古典の知識が乏しいのが悔やまれます。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-07 22:14 | 意匠 | Comments(2)

思いもよらない質問

 一年以上前の話になるのですが、
※※※※※※※※※※※※※※※※※
2006年8月20日(日) 神楽を楽しむ!!講座 盛岡市松園 岩手県立博物館教室にて 13:30~15:00
(1)「権現様が柱をかじる~新築祝のあれこれ~」
     飯坂 真紀 氏〔盛岡市/大ヶ生山伏神楽、当館研究協力員〕
(2)「能と神楽~山伏神楽はどうして貴重か~」
     吉田 隆一 氏〔花巻市東和町/土沢神楽〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※
という企画がありました。
 そこでご来場の皆様から出された質問が、講演内容とかかわるものもあれば全然関係ないものもあり、さらに講師の回答や司会者のまとめも一筋縄ではいかない展開で、私は遠巻きに面白がって見ていました。
「神楽で『山の神』という演目があるけど、『山の神といえば十二』といったような話をきくのですが、なんで十二なんですか」
「鳥兜の頭についている鳥は何なんですか」
「沿岸の某神楽では権現様に神おろしと神あげをするんですが、そういうのをほかの神楽でもやってるんでしょうか」
「沿岸の某神楽では、舞い込みの際にオフクデンというのを持って…(中略…)なんですが、ほかの神楽でもやってるんでしょうか」


 むしろ、「なんでそんな質問思いついたんですか」と逆に聞きたい(いい意味で)ぐらいなもんですけど、芸能当事者は「なんとなくそういうもんだ」と思っていることでも、ハタから見ると変わって見えること、芸能とは直接に関係はないんだけどそこから連想されること・・・などなど、あるんだと思います。
 こういった疑問は「これを伝えよう」と思っている側からはなかなか話題にのぼらないものなのでしょう。そこで出された質問の内容はただちに答えが出るようなものではなく、引き続き考えていかなきゃなあ、と思いました。
 そんなわけで、皆様も何か質問がありましたら、どんどんコメントよせて下さい。あんまり答えられなそうですが。
 
f0147037_22401021.jpg 関係ないけど、盛岡市新田町の浅草神社のおまつりで今年見かけた灯篭。なんか印象に残るんだな。うーん、ほんとにお題と関係ないな。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-06 22:43 | お役立ち情報 | Comments(1)

三ツ石さんさ

さんさ踊りは、盛岡の三ツ石神社が発祥の地とされています。
8月後半にこの神社のお祭りがあり、夜はむろんさんさ踊りの輪ができます。今年はたくさん来ていたなあ。
踊るのは、いわゆる盛岡さんさの1番から3番の3種類なのですが、合間に別な踊りが入ります。
両手で八の字を描くような踊りで、伝統さんさの各団体で甚句踊りと言っているものでしょう。詳しい方、教えてください。
八の字のあとは、片手を左に出して進み、次は右を出してもどる所作がありました。
「これは何て言う踊り?」と聞くと「名前は知らない。昔からここでやってた踊りの一つ」とそばにいた方が教えてくれました。以前はここでも三ツ石地区の伝統さんさが踊られていて、踊りの種類もいろいろあったそうなのです。
この夜見た年配の女性たちの踊りは、手の甲を返したり戻したりしながら丸くやわらかな動線で踊るとても優雅なものでした。
伝統の形式通り、盆踊りは甚句踊りでおひらきとなりました。

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# by torira | 2007-09-05 16:17 | 芸能 | Comments(0)

相撲甚句があるおまつり

f0147037_2244745.jpg 盛岡市稲荷町の厨川稲荷神社のお祭りのポスターです。
 「厨川」とついているので、東北本線(現:いわて銀河鉄道)厨川駅の辺りへ行ってしまった方が以前にいらっしゃいましたが、盛岡市から見て西側の稲荷町に鎮座しています。かつては盛岡の西北部一帯の広い地域が下厨川村・上厨川村と呼ばれており(後略)。

 このお祭り、相撲甚句もあるんですね。相撲があるお祭りはわりと多いのですが、甚句もあるというのはなんかイイなあと思います。こういう情報は「芸能ごよみ」だの「神楽ごよみ」にはなかなか載りません。やはり、それぞれの分野に造詣が深い方が「相撲ごよみ」「相撲甚句ごよみ」「民謡民舞ごよみ」「野点ごよみ」「股旅モノごよみ」etc.を開設されるのが望ましいのではないかと思います。アマチュアスポーツについては、前々からあったほうがいいと思っているんですが・・・(そんなに興味があるわけではありませんが)。いずれにせよ、“芸能”という括りだけではとらえきれない地域でのいろんな動きをつないでいくことが大事だなあと近頃感じます。冊子「とりら」を出している私たち「ふるさと岩手の芸能とくらし研究会」、名称をただの「みんぞくげいのうけんきゅうかい」みたくしなかったのも、まあそんな想いがあったり無かったり・・・というわけなのです。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-04 22:05 | おまつり | Comments(0)

少し長いんですが、「打ち鳴らし」についてあれこれ考えまして。

【打ち鳴らしと権現舞をやりました】
 9月3日、矢巾町岩清水の熊野神社例大祭がありました。2日(日)は、花巻市大迫町外川目地区で最も鋭角な光沢を放っている八木巻神楽による奉納が岩清水の公民館であったそうです。
 で、3日の例大祭は大ヶ生山伏神楽(盛岡市)が奉納。「打ち鳴らし」と「権現舞」を社殿でやりました。

【打ち鳴らしの名称】
 大ヶ生山伏神楽は「打ち鳴らし」と言っていますが、依頼した熊野神社の氏子さんたちは、打ち鳴らしのことを「みかぐら」と呼んでいます。実は岩清水には見前宮崎神楽の流れを汲むのではないかと考えられる「岩清水神楽」がありました。つまり、岩清水神楽では「みかぐら」と呼んでたわけです。
 が、いま現在は、打ち鳴らしのことを「みかぐら」と呼ぶのは早池峰系の神楽であって、見前宮崎神楽や大ヶ生山伏神楽を含めた盛岡周辺系の神楽では「さんびょうし」とか「打ち鳴らし」という言い方をします。どの系統の神楽であれ、名前は何であれ、やることは「神様の前でお囃子をする」・・・です。お囃子の内容は、大体は「御神楽」・「鳥舞」系の演目の前半部分です。
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【神事の伴奏?】
 さて、3日の例大祭は、当初は「『みかぐら』だけお願いしますでゃ」ということだったのが、あとから変更になって「やっぱり権現さんも遊ばしてけねすか」ということになったんです。つまり当初は「みかぐら」のみの予定でした。
 案外、「神楽は打ち鳴らしのみ」というお祭りは各地にあります。要は、神事の最初と最後・そして「玉串奉奠」を含む「献餞」・「撤餞」の際にお囃子を入れる役を神楽が担うわけです(沿岸の神楽だと、もっと複雑)。
 でも、神楽の人々を呼ぶとなると、少なくとも衣装のクリーニング代に見合うお礼とか、場合によっては直会の飲食だとか、やたらと出費がかさみます。地元に神楽がある場合はともかく、他地域からだと、交通費もかかるし。神事の伴奏のお囃子だけのためになんでそんなに手間をかけるのか。
 しかしそれは、「神楽といえば幕神楽!」「幕神楽やれなくても権現舞は必須!!」という考えがベースにあるからで、神楽のもともとの役割は神事とのセットの部分にあると考えれば、まあ。むしろ、神官さんが来ないような小さいお祭りでは「みかぐら」がカミゴトの中心になる場合もあるわけです。
 神事の伴奏であればテープで越天楽を長せばいいのではないかなあと思ったりもします。神事の内容によってはそうする場合も多々あります。が、そうではなくて「打ち鳴らし」・「みかぐら」にこだわる氏子の皆さんがいるというのは、なんか意味があるんだと思います。

【そういうのを含めて、いろんな面に注目したい】
 荘厳な飾り物を設えての大規模な神楽や、夜通し行われる宿神楽といったところに、ようやく最近になって世間の目が向いてきました。さらにもう一歩、こういう地味なところにも“とりら”は光をあてていきたいものです。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-03 22:13 | おまつり | Comments(0)