陸前高田市高田町の「うごく七夕」、今回は中央祭組の方々ともお会いできました。
中央祭組の取り組みを丁寧にお話くださった伊藤さんにご挨拶し、7月の「ななっく」でのアザフ折りに来てくださった高橋さんと再会。
極力これまで行っていた形で七夕祭りを行いたいという中央町内会。今年はもとの住民70名以上の参加があったそうです。
夜の部に出かける前に出発式が行われ、支援者の紹介がありました。
川崎鷺沼ロータリークラブから贈られた太鼓を使ってお囃子の披露。
ここでもアザフを折って送った方々があり、遠くはあの神戸市長田区からのご支援がありました。私たち、ふるさと岩手の芸能とくらし研究会も募金から少々の寄附をして、名前を読みあげていただきました。中央町内会様からは事務局あてに礼状をいただいております。ありがとうございました。
夕陽を浴びてスタートです。
家々の跡地に花が飾られています。
駅前祭組の元気なエール。
夕暮れの中の松原祭組。
長砂と大町の山車。長砂祭組はてっぺんにお盆提灯を付けました。
お盆の夜には灯りを高くかかげる習慣が古くからあり、祖霊が帰ってくるための道案内と考えられてきました。
八月七日(旧暦七月七日の行事を月遅れで行う)を
「七日盆」「なぬかび」と呼ぶ地域はあんがい広いようです。
お盆の始まりを七日とし、盛岡周辺では墓掃除をする地域もありますが、気仙地方の方々は八月七日を初盆となった亡き人を供養する日とし、剣舞を招いたり(大船渡市三陸町)、家を訪ねあうなど特別な日と位置づけています。
震災後初めて自分たちの山車を作った森前祭組。
大震災のあと、高田ではたくさんの幽霊譚が語られたようですが、「七夕をやったら消えた」という話も耳にしています。
ただのきれいで楽しいお祭りではない、高田の七夕。だからこそ「なくしたくない」という気持ちが強いのだと思います。
和野と荒町の山車。今年は昨年より凝ったデザインの山車が多かったように感じました。
これから高田町も気仙町も地面の嵩上げ工事が始まります。
震災前と同ルートで山車を運行できるのは今年で最後になるようですが、各祭組とも「なんらかの形で来年も行いたい」とおっしゃっています。
川原祭組、山車を回します。
川原祭組から「また皆さんと一緒に盛り上がりたいと思っておりますので、来年も是非いらして下さいね。」というメッセージを頂いております。
今年行けなかった方、来年がありますよ。これからの高田を一緒に見ていきましょう。
by.事務局MA