神楽な寿司屋さん

「すし処 かぐら」 http://www.kagurasushi.jp/index.html
は、盛岡市山岸の踏切近くにある、こぎれいなお寿司屋さんです。
昨日Tさんと、豪華に寿司屋さんのランチに行ってきました。
ここは実は「鵜鳥神楽保存会連絡所」の看板を掲げているお店なのです。

「とりら」に“鵜鳥神楽巡行日記”を書いたTさんは、一度この店に行きたい!とずっと言っていたので1冊持参してみました。
謹呈するつもりが、愛想の良いおかみさんが買ってくださいました ♪ ありがとうございます。

おかみさんは普代村出身、お父さんは鵜鳥神楽を小中学校の授業に取り入れたかつての教育長さんだそうです。
大将は千葉県のご出身ですがどこかで神楽にハマり、県博での夏井大梵天&胡四王神楽や今年の黒森神楽も見にいらしたとか。
「山岸のお祭りに鵜鳥神楽や玉山神楽の奉納を実現させたい!」と熱く語っていらっしゃいました。

この日は「にぎりランチ800円」を頂きました。
なんと鯛が入ってる!マグロも2貫! これに香り高い普代のワカメが入ったなめこ汁などが付きます。お昼のメニューには、普代の新名物「昆布うどん」に寿司飯のおにぎりが2つ付いて700円。というのもあります。

店内には鵜鳥神楽の「山の神」の写真と手平鉦が飾ってあるのが嬉しい。。
神楽を聞いて育ったおかみさんと、好奇心旺盛な大将の「すし処 かぐら」、ランチは14時くらいまでかな? 月曜休。

BY.事務局MA
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# by torira | 2007-10-04 20:26 | 冊子「とりら」 | Comments(2)

「青森県の民俗」創刊号

 青森県民俗の会が発行している機関誌「青森県の民俗」の第7号(2007.8)がようやく我が家に来ました。珍しく創刊号から手元に揃えている本であり、内容も“ふるさと岩手の芸能とくらし”に関心のある皆様におすすめのものですので、順を追って紹介していきたいと思います。

「青森県の民俗」創刊号(2001.7)
青森県民俗の会 編集・発行 1500円

津軽のサンスケ―山村生活における人形習俗の一考察― 石戸谷 勉
食生活における主婦の意識に関する一考察 浦谷 尚美
民俗芸能の変容と現在―青森県南部地方の事例から― 長谷川方子
階上町の庚申信仰―庚申塔を中心に―    滝尻 善英
異形のオシラサマ 大湯 卓二
五月節供のイモ 古川 実
ホイドブグロ―八戸三社大祭を門付けから覗いて見て― 古舘 光治


 f0147037_23292555.jpg このうち「民俗芸能の変容と現在」では、法霊神楽(八戸市),浜三沢権現舞(三沢市),田子神楽(田子町),南部駒踊り(十和田市),金ヶ沢鶏舞(新郷村),祇園囃子(野辺地町)を事例に挙げ、特に演者と観客の関係について概観しています。

 私が特に楽しく読んだのは、「津軽のサンスケ」。十二人で山に入ると山の神の怒りにふれるとして「サンスケ」と呼ばれる人形を持参する場合がある・・・という言われをもつサンスケ人形の習俗についての考察。調査結果としても面白いし、従来の位置づけだけでは考えられない事例が出てきたことについての考察も、考えさせられるものがあります。

・・・などなど、表紙がとっても専門的っぽそうなので手に取らないでしまいがちな本ですが、自分みたいな一般人にも読み物としてかなり面白い1冊でした。

岩田書院から発売されていますので、全国の書店でお求めいただけます。いや、たぶん在庫もっている本屋さんはあんまり無いと思うので、注文していただければ。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-10-03 23:31 | 資料紹介 | Comments(0)

稲を干す

 刈り取った稲の干し方にはいろいろなものがあります。芸能とはあんまり関係ないんですが、ふるさと岩手の芸能とくらしのことを調べていると、うんこネタと並んで話題になります。
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 9月20日時点の奥州市水沢区黒石付近の田んぼ。豪雨による水害で、倒されたり下のほうが流されたりしていますが、ここでは田んぼに立てた1本の棒に交互に稲を掛けていく“ほにょ”と呼ばれる方法で干しています。稲を掛けてしまうと見えなくなりますが、一番下には横木をつけているので、稲が落ちないわけです。
 これと別に、柱と梁による構造体をつくって、その梁部分に稲を掛ける“はせ”と呼ばれるやり方もあります。
 こういう災害の場面を見ると“ほにょ”より“はせ”のほうが強度があるんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、数年前に台風でがっつり倒された“はせ”を雫石で目にしました。風を受ける平面が出来てしまうので、これはこれで風が吹くと倒れるんです。
 そのほか乾燥のしやすさなどに差があったり、またそれぞれの乾燥方法を選ぶ理由にも色々あったり、同じ“ほにょ”でも地域ごとに掛け方に細かい違いがあったり・・・。
 こういうのは農業の関係の学問がしっかり調べているかと思いきや、何でだか目につくのは人文系の本ばかりなのは何ででしょう。
 by げんぞう
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# by torira | 2007-10-02 22:18 | 昔のくらし | Comments(4)

大神楽の手踊り

 ことしの北上みちのく芸能まつりでの安渡大神楽(大槌町)。獅子が一通り舞った後、若者たちが列になって手踊り・・・というシーンです。
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 大神楽の写真なら獅子を撮れよ。
 と思うかもしれませんが、なんかこういう手踊りに、ぐっときちゃってだめなんです。ふだん民謡民舞をきっちり見ることはあんまりないんですけど。東磐井・気仙地域の田植踊の春駒とか、下北で能舞・獅子舞の間に見る“つきあげ”とか、余芸でやる手踊りが始まると、後頭部の毛髪が逆立っちゃうんですね。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-30 21:38 | おまつり | Comments(0)

よみやポスター

 民俗芸能をたくさん見られる季節はいつごろでしょうか。今の時期、秋まつりも沢山の芸能を見ることが出来ます。さらに秋がふかまっていくと産業まつりでのアトラクションとしての披露、年末は舞い納め、年始は舞い初め、小正月、火防せ、青森県南の民俗芸能発表会がやたら多い1~3月、4月はちょっと機会が少ないものの、5月はGW、6月・7月はさなぶり、8月はお盆・夏まつり・・・と、まあジャンルによって違いはありつつも、年中やってますね。
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 上演時期のイメージは地域によっても差があるものです。たとえば北上の場合。北上みちのく芸能まつりがあったり、またそこで目立つ芸能はお盆に供養として行われるタイプのものであるということもあって、わりと盆前後が盛んというイメージがあるのではないでしょうか。しかし、北上市中心部近辺は、7月~8月の夏まつりも盛ん。芸能奉納の有無はよくわかりませんが、宵宮日程をずらっと並べた貼り紙も市内でみかけました。これはべんり。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-28 20:38 | おまつり | Comments(0)

長机

 大ヶ生山伏神楽(盛岡市大ヶ生)は、毎回練習の後に飲み食いをします。練習が終わったら、道具をざーっと片付けて、長机やコップを出して。その長机を出すのは、若いもんの分担です。ちょっと重たいもんですからね。
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 さて、冊子「とりら」の創刊・創刊号の編集にあたっては、執筆者が集まっての編集会議というのをやりました。公共施設の和室で、マーボー豆腐とか喰いながら。
 で、あれは初回の編集会議だったかな。約束の時間に和室に行くと、執筆者のある方が長机の下に潜っている。何してんの・・・?
「いや、この机はいい」
みたいな答えでした。
 長机、どれも同じようなもんだと思うんですけど。しかしまあ、さすがに目の付け所がちがうもんだなあと感心しました。
 「とりら」はそんな人たちがつくっています。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-27 21:24 | 冊子「とりら」 | Comments(0)

とりら? ・・・その②

 さて、この「とりら」という名前、いったい何なのか。(前にも似たような書き出しの文を書きましたが)
 さっとした紹介は、冊子「とりら」創刊号に紹介してます。詳しくは、冊子「とりら」第2号に事務局MAさんが書く・・・かもしれません。とりあえず大まかに言うと、東北地方の神楽の女舞系の演目のいくつかで「トリラ♪」という唄がかかるので、そこからとったのです。意味は・・・何なんでしょうね。
 まあ、「3文字ぐらいの耳ざわりのイイ音を題名にしようかな」というわけで、これにしたんです。「○くり」とか「○くら」みたいな感じで。
 編集会議では、もう一つ案がありました。それは「もだり」。東北地方の神楽の権現舞で、幕を持つ後ろの人が幕を広げ、頭持ちは権現様を低く下げて舞うシーンがよく見られます。「太神楽っぽい動き」とでも言いましょうか。その動きのパーツを「もだり」or「もうだり」と言ったり、その動きをしながらの囃子言葉の中に「もだり」というものが入っていたり。
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 写真は今年2007年のお正月に八戸市三日町商店街で披露された法霊神楽。集団で「もうだり」やってます。法霊神楽では「もうだりもうだり酒もって参れ」という掛け声が入ります。「もうたもうたししもってもうた」と言っている団体もあるので、語源は「参った(参上した)」というところにあるのかなあと想像もされます。ただ、山伏神楽最古の神楽本の一つと言われる夏屋本の「獅子之法界」も最後が「モタリモタリ」となっていることから、これだけ古くから「モタリ」という音になっていたとなると、ちょっと語源の推測もしにくい感じがします。また、多くの団体で動きのパーツの名称としてよりは、囃子言葉として「もだり」「もうた」を見聞きすることのほうが多いので、囃子言葉の方が先行していたんじゃないかなあという気がします。
 ま、「もだり」は雰囲気が文字通りモタっとしているので、却下になりました。東北の幅広いジャンルの芸能に通じる囃子言葉としては「せんや」がいいかなあという案も腹の中にはありました。剣舞でも神楽でも使いますし。でも、それじゃあ胆沢の煎餅屋みたいなので、提案しないでおきました。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-26 21:15 | 冊子「とりら」 | Comments(1)

>カワグチ? さま

業務連絡です。
矢巾のカワグチ?さま、お電話ありがとうございました。
留守にして失礼いたしました。
ご連絡したいのですが、留守電に電話番号その他連絡先を頂戴しておりません。
お手数ながら、今一度お電話をお願いいたします。

事務局MA
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# by torira | 2007-09-24 21:24 | Comments(0)

二人立ちの獅子舞と一人立ちの獅子舞をあえて並行して論じない

 “鹿踊の季節”で紹介した「季刊 東北学 [第2期・第12号(2007年夏)] 特集<獅子舞とシシ踊り>」。ここに掲載されていた小島美子氏の論文の冒頭で、山路興造氏の論文が批判的に紹介されていました。
 そこで批判されていた山路興造氏の論文「獅子舞の原型とその変容」が載った「民俗芸能研究 第41号 2006.9 民俗芸能学会」を、とりら発行元「ふるさと岩手のくらしと芸能研究会」会長さんから貸していただきました。
 外来系の獅子を起源とするであろう二人立ちの獅子舞にあえてしぼって、起源と展開について紹介しています。二人立ちの獅子舞と一人立ちの獅子舞をあえて並行して論じないという山路輿造氏の考え方、たしかにすっきりするんです。「民俗芸能研究 第3号 1986.5 民俗芸能学会」に掲載された山路輿造氏の論文「三匹獅子舞の成立」とあわせて(いや、“別々に”というべきか)多くの方に読んでいただきたい内容だと感じました。
 でも、「東北学」ほど多くの方の目にふれることはない文献かも・・・。仮にも“民俗芸能が盛ん”を自負している岩手県、主要な図書館には「民俗芸能研究」入れてほしいものです。
f0147037_19531620.jpg オムツ換えの合間に、そういった資料や本に目を通す休日でした。

 by げんぞう
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# by torira | 2007-09-24 19:54 | 資料紹介 | Comments(2)

「とりら」 この頃

今日は、「もっと近寄れる民俗芸能講座」のチラシを持って「ダニーハ」に行きました。
この喫茶店の「とりら」は、ここんとこ売れてません。買う人はもう買っちゃったのです。わかってます。他でもだいたいそんな売れ行き。
しかし「ダニーハ」のスタッフは決してじゃまにせず、「もっと近寄れる‥」のチラシもさっそく貼ってくださいました。感謝です。

コーヒーを飲みながら、店にあった長井勝一お悔やみ特集の「月刊漫画ガロ」を読んでいました。
この初代社長にして名物編集長と謳われた長井勝一さんに、実は一度だけお会いしたことが、それも漫画を持ち込んで見てもらった、という過去があります。20年もたった今、そのときの作品を思い返すと、我ながらがっかりするような物でした。そして漫画家の道はあきらめました‥。ま、そんな事はいいのだ。

「ガロ」の、みずきしげるによる追悼文が良かった。
「こんなに売れない雑誌をこんなに長く出し続けた例は世界にもないだろう」ということが書いてあったのです。元気が出ました。「とりら」もなんとか続けていきたいものです。

「“ちいさな野菜畑”に置いてあるの、見たわよ」と言ってくれた某協会のN子さん、明日の県民会館での催しで「とりら」売る余裕ありましたらよろしくです。早めに終わったらそちらへ廻ります。
「とりら」のためにわざわざポップを描いてくださった「ちいさな野菜畑」さんにも感謝です。
お礼に会長のかっこいい画像をお目にかけます。

by.事務局MAf0147037_20462627.jpg
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# by torira | 2007-09-23 20:52 | 冊子「とりら」 | Comments(2)