花巻市土沢神楽、ヒメボタルの芸能祭

この土日は芸能を見て来ました。
土曜日は花巻市東和町土沢の鏑川神社祭宵宮で、土沢神楽を拝見。
ふるさと岩手の芸能とくらし研究会(長い)の会長所属の神楽です。
まず大勢の父兄が見守る中、子供たちの「しんがく」で幕が開けました。「鳥舞」の後は鮮やかな切れ味の「三番叟」。いつ見てもかっこいい「八幡舞」、花披露のあとはリクエストによる?「折敷(おしき)舞」、「天照五穀舞」でした。紫色の千早の袖がゆっくり降りて来ると夜目にも白いアマテラスの面が徐々に現れてくる場面は、いつもながらゾクっとしますね。
以上で神楽殿での舞を終わり、最後は社殿の中で権現舞をやって宵宮を締めくくりました。会長の権現舞、かっこいいのです。いつも思うのですが、早池峰の権現舞の下舞がもうちょっと長かったらもう少し楽しめるのになぁ。

日曜日は、ヒメボタルの乱舞が見たくて県北・折爪岳のヒメボタル鑑賞会郷土芸能発表会に行きました。あいにく台風の影響で山は霧雨。その上ホタルは今年は不良だそうで、ブナ林のところどころでチラッチラッと光るのを見るにとどまりました。
しかーし、山頂の建物の一角で行われた坂本七つ物(二戸市)、山内神楽(軽米町)、九戸神楽(九戸村)は単なるアトラクション以上のものがありました。特に山内神楽は子どもたちの「剣舞」「鳥舞」もなかなか良かったし、「ふうしょう荒神」は体格のいい若者が気迫満々豪快に舞って皆の視線を釘付けにしていました。一緒に行った友人のダンナも「あれロックですよね!すごいよ。面白かった」と喜んでくれたので、無理強いした甲斐がありました。
ひっつみのサービスや、寒かろうと炭火のおもてなしがあったりと楽しかったです。

by.事務局MA
[PR]

# by torira | 2007-07-16 16:05 | 芸能 | Comments(0)

二見ヶ浦の注連縄が落ちそう ~神楽幕の意匠

 北東北の神楽の多くは、舞う場所の後ろ側に幕を張ります。この幕はただの背景であるだけでなく、その裏にある楽屋との境目になっており、舞手が幕をくぐって出入りする場合も数多くあります。神楽幕のデザインはいろいろあります。早池峰系の神楽が有名なので、早池峰系の多くの団体に共通している黒~紺系の地に紋や文字を白抜きしたものをイメージされる方が多いのではないでしょうか。ところが、分布エリアと数からすると、おそらく「二見ヶ浦」が最も多いのではないかと思われます。これは、伊勢の二見ヶ浦(現在の…)から朝日が昇る風景を描いたものです。
 なんでこういうガラなのか。現存する最古の神楽幕はどういうものなのか。神楽幕ってそもそも何なのか。…等々いろんな問題があると思います(比較対象も耳取系鹿踊の幕から大漁旗、能の鏡板・揚幕までさまざま挙げようがありそう)。それはさておき。
f0147037_22202435.jpg

 写真は大ヶ生山伏神楽のものです(提供:篠木神楽 笛吹き童子さん)。昭和7年に紫波町長岡の八坂神社へ奉納にいって、ここでやってた神楽大会みたいな企画で優勝して賜ったものなんだそうです。長岡の八坂神社は大した盛ったもんで、そこの相撲で優勝するとタンスをもらえたりしたほど・・・らしい。

 さて、その幕の絵をよく見ると、岩への注連縄の結び方がなんだか…。
 私が知る限り、二見ヶ浦を描いた神楽幕の「岩への注連縄の結び方」が、かなり多くの団体で大変なことになっています。今ではそれをチェックするのが楽しみになってしまいました。みなさんもちょっと注意してみてください。
 なお、冊子「とりら」創刊号には白石神楽(盛岡市上米内)の幕がちょっとだけ写っている写真も掲載。やはり二見ヶ浦の模様ですので、こちらも要チェック!

※画像提供・撮影:笛吹童子 様

 by げんぞう


f0147037_14123266.jpgついでの相乗りでお行儀が悪く申し訳ありませんが、実写版の二見ヶ浦です。牛頭天王と蘇民将来を求め10年前に伊勢を徘徊した折りの撮影。陽がさす気配もなくドンヨリとした空であまり美しく撮れていませんが、注連縄は比較的新しい状態の時分です。毎年5月5日、9月5日、12月第3日曜日に大注連縄の張り替えを行うようですが、多分10月初旬あたりに訪れた(・・・ということは9月5日の1ヶ月後の姿)と記憶しています。機会があれば、注連縄の張り替えに立ち会ってみたい・・・。
 ちなみに、観光ガイドによれば夫婦岩の大きい男岩は高さ9m、周囲39.6m。小さな女岩は高さ4m、周囲9m。この夫婦岩の間は9m離れており、両岩を結ぶ大注連縄は長さ35mとのこと。
 では、失礼しました。
by.まめぶ
[PR]

# by torira | 2007-07-15 22:18 | 意匠 | Comments(0)

西見前 上通りの虫追いまつり

本日、西見前 上通り(うわどおり)の虫追いまつりを見に行きました。
14時ごろ、北野神社を出発し、集落内をぐるっと一周します。
行列はカネ(鉦鼓)・太鼓・笛・ホラ貝・ハタ・そして何も持たない人たちが参加。
本来的には子どもが主にやるというものではないらしいのですが、今は子どもを中心に、その親たちや地域の役員の方々が付き添って一緒に歩くということになっています。

子どもたちはそろいのハッピを着ています。
ハタは「上通り虫追いまつり」と書かれたものを使っていますが、数年前までは虫の退散を命ずる文言を書いたハタも使っていたそうで、現在ではその同じ内容の文言が襟に書かれたハッピも用いています。
その文言はですね、持参した簡易なデジカメの解像度がすばらしすぎて、手元に持ち帰った画像を見てもよくわからんのです。

で、音をならしながら集落を歩いて一周し、また北野神社に戻ってきます。
f0147037_043586.jpg

途中、田畑がしっかりとあるポイント3箇所で、太鼓・カネをガチャガチャ鳴らして「わーっ」と叫ぶことをやっていました。
これは他集落との境界でやりそうな行為ですけど、いま現在は、田畑がまとまった「害虫駆除の重点ポイント」という雰囲気でやっています(宅地化がすすんでいるので、今回まわったコースではそれらのポイント以外にはあまり田畑がありません)。

現在は土日にあわせて開催されていますが、以前はどういう日取りでやっていたのか、またいつ頃からやっていたのかということについては、分かる方がいませんでした。

ちなみに、「もりおか物語 7 山岸・北山かいわい」(盛岡の歴史を語る会 著 1977 熊谷印刷出版部)には、山岸の同様の行事のことが載っています。

by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-07-15 00:40 | 年中行事 | Comments(0)

虫まつりにネギミソ

 安代町横間の虫追いまつりを昨年7月に見に行きました。
f0147037_21264634.jpg
 一連の行事もさることながら、印象的だったのはネギミソです。
 虫を集落のはずれまで送り終わったあと、ひろっこのような細めのネギまるごと+ミソを皿に盛ったものを配っていました。「これを食べると病気にならない。厄払いになる」とのこと。食ってウマいし、効きそうそうだし、なんといっても祭り・行事とセットになっている食べ物というのはすごくテンションあがるんですよね。
f0147037_2127171.jpg

 ネギミソの写真は、もうちょっとイイのがあるといいんですけどね。すぐ食っちまったから、これ以上にまともなのはナシ。
 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-07-13 21:28 | たべもの | Comments(0)

業務ネタですみません

盛岡のフリーペーパー「マ・シェリ」の高田せい子さんのコラムで紹介していただきました。
http://www.e-macherie.com/backnumber/macherie640.pdf(12.4MB)
高田さんの絵は好きでだいぶ前から絵はがきを持っていました。
最近知り合いになったのですが、芸能ではなく絵の方面からのつながりで「ナニャトヤラは面白いと思ったけど、神楽とかって正直、関心ないのよね」と言いつつ、時間をかけて一生懸命ぜんぶ読んで文章を書いてくださいました。
機会があったら「天女」を見てみたいとのことです。

8月5日には「北上みちのく芸能まつり」で「とりら」を販売したいと思っています。
ペットマークにしているニワトリさんをアップリケしたTシャツを作りますので、それを着た奴を見たら声をかけてください。


by.事務局MA
[PR]

# by torira | 2007-07-12 21:41 | 冊子「とりら」 | Comments(3)

夏越の大祓

f0147037_20233888.jpg写真は花巻市の鳥谷崎神社で行われる夏越の大祓の昨年度の様子です。行列をなして、皆さん総出で茅の輪をくぐり抜けていました。今年度も7月17日に行われます。





f0147037_20262328.jpg茅の輪神事が終わり参拝の列が一段落すると、神楽が奉納されます。写真は昨年度の円満寺神楽さん。今年度は小瀬川神楽さんとのこと。
[PR]

# by torira | 2007-07-11 20:27 | 年中行事 | Comments(0)

馬町の万灯

f0147037_18485889.jpg 「7月18日(水)18時~ 盛岡市清水町 馬町 馬頭観世音 および周辺・肴町アーケード(中三前まで)にて いろは組による世界一大きな盛岡系の万灯がホットライン肴町を運行。大きな灯篭に武者絵を描いて担いで回る。ここでは大きい灯篭なので台車に乗せて動かす 」
というものです。
 盛岡周辺では、武者絵などを描いた凸型の行灯を持って子供たちが歩く「七夕」という行事が各地でありました。馬町の万灯は「七夕」とは呼んでいませんが、その流れをくむものと思われます。
f0147037_18533495.jpg

 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-07-10 18:55 | 年中行事 | Comments(0)

「とりら」取り扱い店のご案内~沿岸地域の方へお詫びとご案内

おかげさまで好反応をいただいております「とりら」創刊号、時折沿岸の方から問い合わせが来ます。
たいへん申し訳ありませんが、現在、取り扱いは盛岡市と花巻市にとどまっておりますので、他の市町村の方にはお手数ながら直接のお申し込みをお願いいたします。

なお、取り扱い先は現在以下のとおりです。
f0147037_19103557.jpg

<盛岡市>
県立博物館ミュージアムショップ、盛岡おもてなしプラザ(おでって1階)、さわや書店本店・駅パルモ店、東山堂書店本店、ジュンク堂書店、ダニーハ、クラムボン、ちいさな野菜畑
<花巻市>
エムズ書店桜台店(アルテマルカン)、ブックス銀河(イトーヨーカドー)


by blogとりら管理人 げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-07-09 19:08 | 冊子「とりら」 | Comments(3)

二戸の人形送り

f0147037_139552.jpgこちらは二戸市上斗米の中沢地区で毎年行われる虫追いまつりのお人形さんです。150cmほどの背丈があり、豊かな顔の表情までワラで表現されている“技の匠”を感じずにはいられない造形です。

 この中沢地区の虫追いまつりは、次の日程で行われるそうです。
 7月22日 蒼前神社にて 9時頃~ 人形づくり  13時30分~ 地区内巡回へ出発

 また、地獄の釜の蓋が閉まる?8月16日には、同じく二戸市内の福田地区において、次の日程で人形まつりが行われるとのこと。
 8月16日 高清水稲荷神社にて 8時頃境内集合 人形づくり  12時30分頃~ 巡回出発

 一口に「わら人形」といえど、そのお顔は人間と同じ十人十色。
 
 二戸市観光協会hpで紹介されておりますが、本来は観光行事ではなく、様々な背景があって地元の方々が続けてこられた厳粛なお祭りです。
 
 見学に行きたい!!という方。お社と地元の方々へのご挨拶をお忘れなく。

by.まめぶ
[PR]

# by torira | 2007-07-08 06:30 | 年中行事 | Comments(0)

東見前の七夕

 盛岡周辺では、武者絵などを描いた凸型の行灯を持って子供たちが歩く「七夕」という行事が各地でありました。
f0147037_1745973.jpg

 写真は、盛岡市東見前の七夕です。現在でも、例年7月下旬におこなわれているもので、
・「まーつり まーつり まーつりよー」と唄いながら歩く
・各家々を回る
・家の庭先で座敷系田植踊の中踊を簡単にしたような踊を踊る
・家々でお菓子をもらう
…というものです。
f0147037_1753060.jpg

 さんさ踊りに「七夕くずし」という演目があります。団体によって差はあるようですが、統一さんさで「ハラハラハラセ」とかけ声をかけながらケンケンをするやつが、それにあたります。
 東見前の七夕でやっている踊りは、やはりそれと同じような動きが入っており、おそらく、さんさ踊りがこれを取り入れたんじゃないかなあと私は思います。

 一方、国道4号線をはさんだ盛岡市西見前では虫まつりという行事も続けられています(今年はどうなったんだかよくわかりませんが)。西見前では以前は七夕もやってたらしく、わりと近い時期に立て続けに似たような行事があったことになります。

 by げんぞう
[PR]

# by torira | 2007-07-07 17:06 | 年中行事 | Comments(1)