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おでってに北沿岸の風が吹く

盛岡観光コンベンション協会の主催で行われる年に二回の「おでって芸能館」、秋は復興支援の沿岸編です。
今年は北沿岸の3団体が盛岡にやってきました。

トップは野田村から「なもみ太鼓」。施設の踊り場を利用した屋外公演でした。
どんよ〜りしていてちょと寒ーい。野田より寒いというトーク。でも始まるとなると上着をエイっと脱いで大熱演です。
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曲は、“なもみばやし”、“海神(わだつみ)”、そして会長さんから「野田は海だけの村ではありません。和佐羅比山(わさらびさん)という信仰の山を後ろにしています。そういう意味で名付けました」と説明があった“風林太鼓”の3曲でした。
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時に腰をぐっと落とし、時に跳ねながら打つ、なもみ太鼓。次第に高まっていく演奏に、大勢のお客さんが熱い拍手をおくっていました。
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次はホールに場所を移して、岩泉町の「釜津田(かまつだ)鹿踊り」です。
「私たちの地域は山の方なので震災による被害はありませんでしたが、今日は震災復興にからめた企画ということで、お墓でやる念仏踊りをご披露いたします」というご挨拶がありました。
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ステージの上にお墓を模した黒い標柱が置かれ、そのまわりを鹿たちが念仏の歌に連れてゆったりと回ります。また歌がかかり(なかなか聞き取れない)一人ずつ拝みます。
ふだん岩泉町の芸能祭などでは見られない演目です。
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下閉伊郡の鹿踊りは毎年お盆に墓地や新盆の家で踊ります。
派手で激しい動きはないかわりに、しみじみと心にしみて来る魅力をもっています。見られて良かったなあ。
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トリは普代村の「鵜鳥神楽」。若手による「山の神」が素晴らしい。
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90才の胴取りさんがひんぱんに歌をかけ、舞手をぐんぐん乗せて盛り上げて行きます。満員のお客さん大喜び。
あっ!なんと太鼓で幣束を受けた!
普通は太鼓のバチで受けとめる場面です。珍しい。
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面を取ったところを見て「女の子かしら」というささやきが聞こえましたが、いいえ男子ですよろしく。
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〆はおなじみ「恵比寿舞」です。タイを釣り上げてめでタイ。
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沿岸の芸能って、神楽でも虎舞でも「商売繁盛」と歌いますね。基本、芸能は祝福芸というとらえ方なんですね。
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今日の神楽幕は釜石の宿の方が寄贈なさった幕でした。
鵜鳥神楽、来春の巡行は南回り。がんばってください。

 by.事務局MA
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by torira | 2015-11-25 21:58 | 催しもの | Comments(3)

野田まつりを振り返って

冬になろうというのになぜ今、8月の野田まつりなのか? と不審に思われるでしょう。
まあちょっとおつきあいください。

有名な砂浜が消えてしまった十府ヶ浦をとおりました。砂浜の復活は難しいですよね。。
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野田まつりは山車が3台出ますが、お見かけしたのは上組と下組でした。
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そしてステージでは野田村の「なもみ太鼓」が。
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このりりしい背中を見よ、って感じですね。
実は今度の日曜日、22日にこの「なもみ太鼓」が盛岡にいらっしゃいます。
この団体だけはプラザおでっての広場(屋外)でご披露なので無料で応援できますよ。13時からです。これに続き鵜鳥神楽と釜津田鹿踊りはホールで鑑賞となります(有料)。
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なお、野田村の「なもみ」が登場する三鉄北リアス線「こたつ列車」は、今期は12月5日(土)~平成28年3月27日(日)の土休日に運転されます。

「なもみ」については、「とりら」8号の「なもみがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!/瀧音幸司」をぜひご一読ください。盛岡駅の本屋さんなどでお求めになれます。またはこちらをどうぞ。

震災後、野田まつりに毎年来てくださっているのが青森県弘前 市のYOSAKOIソーランチーム「AOMORI花嵐桜組」の皆さんです。
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パフォーマンス力が素晴らしい!心が晴れますね。村民にもすっかりおなじみで「ジェニーさんは相変わらず元気だね、いいねえ」とささやく声が聞こえました。最後は野田の鮭に変身。
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おみやげを、野田駅・道の駅向かいにある「お魚センター」で買いました。広い店内に地元でとれたピカピカの海の幸がいっぱいで感激しました。その場で焼く焼き魚もあってすぐ食べられます。
あぁまた行きたい!
近所に住み着いてる野良くんもおこぼれを頂いてるらしく元気そうでした。
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 by.事務局MA
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by torira | 2015-11-19 11:51 | 東日本大震災 | Comments(0)

岩手郷土芸能祭 in 鎌倉

恒例となっている岩手郷土芸能祭in鎌倉(東日本大震災復興支援)、今年は大槌町の大神楽と花巻市の山伏神楽が伺います。
どちらも実力は保証付き!楽しんで頂けることと思います。
関東圏の皆様、よろしくお願いします。
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日  時 : 平成27年11月21日(土)  開場 16:00 開演17:00〜19:30
               22日(日) 開場  9:00 開演10:00〜12:30
 場  所 :  大本山建長寺 龍王殿(神奈川県鎌倉市)
 公  演 :  吉里吉里大神楽(大槌町) 胡四王神楽(花巻市)
 主  催 :  岩手郷土芸能祭in鎌倉実行委員会
 協  賛 : 一般社団法人SAVE IWATE、 NPO法人ピースロード鎌倉、伝統芸能ゆいの会足利
 後  援 :  (公社)全日本郷土芸能協会、 鎌倉市、 鎌倉市教育委員会
 協  力 :  大本山建長寺
 鑑 賞 券  :  前売券 3,300円 当日券 3,500円
       ※小学生以下無料 (ご希望の方は事前にお申し込みください)
 
◆鑑賞券のお求め
 こちらからお求めいただけます。
 
◆その他 鑑賞券取扱所
 鎌倉駅前島森書店(TEL 0467-22-0266)、ピースロード鎌倉(鎌倉市大船2丁目20ー37) 
 
◆お問い合わせ
 岩手郷土芸能祭in鎌倉実行委員会
 TEL 080-9896-4589 FAX 0467-46-5325
 MAIL   iwate.kyoudogeinou.15@gmail.com
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by torira | 2015-11-16 22:51 | 催しもの | Comments(0)

末崎町細浦、8年ぶりの熊野神社五年祭

大船渡市末崎町細浦の熊野神社式年大祭(五年祭)が10月31日に行われました。
前回は震災で中止になったため8年ぶりだそうです。
お祭りにいらした方から平組梯子虎舞の画像を送って頂きました。ご協力ありがとうございます。
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大船渡市郷土芸能協会のHPより、平組梯子虎舞の紹介。
今からおよそ七百数十年前、紀州の国弁樓郡より修験者山伏等主従が北上の際、当地方に勢力のあった蝦夷の首領太鬼丸を平定して住居を定め、紀州熊野権現社を勧請したものが現在の大船渡市末崎町小細浦鎮座の熊野神社であると伝えられています。
その修験者が持参した獅子頭を宝暦年間、将軍徳川家重の代に当地の某なにがしの彫刻師に頼んで獅子頭を作り直し、文政年間、将軍家斉の時代に技匠末崎町平の住人、東四郎屋留蔵・川口屋磯五郎の両名が舞振りを付けたのが「平組梯子虎舞」と言われています。

あれ?ルーツは熊野権現で、熊野の修験者が持参した「獅子頭」とありますが、どこで獅子から虎に変わったのかなあ?
お顔を見ても虎じゃないもんね。色が黒くて熊野系の権現様だもんね。
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紀州の漁民は漁業技術に長けていて早くから太平洋側の広い海域で活躍していました。三陸沖でも鰹漁や鰯漁を盛んにおこない、三陸の漁民にその技術をもたらしてくれました。
その副産物?として熊野信仰もこの一体に定着していったそうです。熊野神社は県内各地にありますが、沿岸部は藩を問わずほんとに多いです。


気仙管内に数団体の梯子虎舞がありますが、大船渡市郷土芸能協会のHPによれば、横梯子があるのはこの平組梯子虎舞のみだそうです。
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岩手日報の記事によれば、大船渡市末崎町は震災で42名が犠牲になり、五年祭に参加する9地域のうち7地域が津波で被災していますが全地域が今回の祭に参加したもようです。

もし今回も休んだら虎舞を始め祭のあれこれを後生に伝えきれなくなる、という危機感があったと聞きました。
文化、というと抽象的に響くかもしれませんが、祭は地域に暮らす人の心を暖める大事な重しなんだなと思う次第です。

<追記>
横梯子があるのはこの平組梯子虎舞のみ、と書いたら、「大船渡市日頃市の川内はしご虎舞でも横梯子を使っているんじゃないですか?」というコメントを頂きました。
大船渡市郷土芸能協会のHPには解説のない川内はしご虎舞ですが、とりあえず画像を貼りますので見て頂こうと思います。こちらは文字通り黄色い顔の虎ですね。
画像提供とご教示ありがとうございました。
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 by.事務局MA
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by torira | 2015-11-15 21:43 | 東日本大震災 | Comments(0)

声はキンキン。

築49年の中古住宅へお引っ越し。
柱のキズもタンスも、前の持ち主そのままです。
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by げんぞう
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by torira | 2015-11-13 07:40 | 昔のくらし | Comments(0)

やいほい

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by げんぞう
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by torira | 2015-11-11 18:04 | 催しもの | Comments(0)

儀礼と芸能の民俗誌

儀礼と芸能の民俗誌

橋本 裕之 (追手門学院大学教授)著
岩田書院 2015年10月 刊
A5×366p
8400円+税

 Ⅰ 古墳の民俗誌
 Ⅱ 奈良の儀礼と芸能
 Ⅲ 奈良坂小考
 Ⅳ 笑いの儀礼と芸能
 Ⅴ 演技の民俗誌


元 盛岡大学教授 橋本裕之さんの新刊です。
90年代に発表された論考を中心に編纂されています。
岩手県の芸能が直接でてくる章はあまりないのですが、全編、他人事ではないものばかり。
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「古墳の民俗誌」は、現在の(もしくはわりと最近までおこなわれていた)お祭りや芸能・人生儀礼に「古墳」が関わっているケースがあることに注目しています。
“古くから変わらないいもの”と思われているものが、あんがい別の形で活かされていることがある、ということを、とても明快に示しています。

「奈良の儀礼と芸能」は、春日若宮おん祭というものすごく昔に始まったシステムと、同じく奈良の別の地域で現在おこなわれているお祭りの現在を対比させています。
後半では、北東北ではあまり見ることがない宮座の儀礼が出てきます。
大きな転換点を迎えようとしている地域組織のありようは切実です。

「奈良坂小考」では、奈良盆地のはじっこに位置する「奈良坂」周辺の歴史・宗教的な意味合いを探っています。
色んな意味で「はじっこ」「さかいめ」にはどういうことが起こるのかを考えさせられる一編。
北東北の山伏神楽で行われている翁舞とも詞章が通じるところのある「奈良豆比古神社 翁舞」はそこでどう描かれているのかが気になるところ。
そこは、ぜひ読んでみてください。

みうらじゅん「とんまつり」によって、“笑い祭”の類は一気に身近なものとなった感があります。
「笑いの儀礼と芸能」は、そんな笑い祭を含む奈良県天理市荒蒔の秋祭をめぐる、地元の人たちのさまざまな思いが一つ目のポイント。
もうひとつ紹介されているのは神奈川県の神楽です。
笑わせ役「モドキ」と、近年おこなわれるようになったストーリーの同時解説アナウンスについて、芸能と観客のかかわりを考察しています。
不本意ながら解説を入れるという演者のコメントには、なんだか胸が痛みます。

「演技の民俗誌」は、千葉県松戸市大橋の三匹獅子舞を、どのように演者たちが習得して継承していっているかの様子をリアルに描いています。
熱心に習う人、脱落する人、型を伝えるための様々な工夫…。
実際に民俗芸能にかかわっている人からすると、わりと当たり前のことが多いのかもしれません。
しかし、その当たり前なことがこうやって理路整然と語られることがあまりなかったのだと思います。



“後継者難”が多くの芸能団体で言われ、いろいろと生きづらい時勢。
変化する地理的空間,自然条件の中で、観客と演者はどうかかわるか、芸能を伝えるということはどういうことか…その重い課題に向き合う覚悟を迫られる一冊です。

 by げんぞう
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by torira | 2015-11-08 21:43 | 資料紹介 | Comments(0)

最後の太鼓

山田町へ仕事へ行くついでに寄った「新里まつり」(10月18日 宮古市刈屋〔旧新里村〕)。



開会セレモニーに続く芸能公演の冒頭は「刈屋太鼓」でした。
刈屋小学校で伝承されてきた創作和太鼓です。
指導者が何回か変わって、レパートリーもだんだんに増えてきたそうです。
演奏の前に、代表の子があいさつしました。
「今日が最後の発表です」
小学校が統廃合されるため、太鼓もこれで終わりというわけです。
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芸能が途絶えるときというのは、
「なんとなく、いつの間にかやらなくなる」
ということが多いんじゃないかと思います。

でも、今回のように
「これをもって活動を停止します」
と言う話をきく機会が、最近はいくつかあります。
担い手が子供だったり、ごく少数の人によって担われていたりすると、“ひきどき”がはっきりしているということなのでしょうか。

“民俗芸能”と呼ばれるものだと、
「映像記録を撮って、まあ形は残したから…」
という事がままあります。
しかし創作和太鼓となると、
「映像記録で…」
ということではどうも落ち着かないところがあるような気がします。


和太鼓には
「すごく際立ったプレイヤーがいる」
とか
「笑顔いっぱいのアイコンタクトで息の合ったところを見せる」
といった魅力もあります。
が、刈屋太鼓はそういったものとは真逆で、整然と濁りのない演奏を見せてくれました。

 by げんぞう
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by torira | 2015-11-07 19:49 | おまつり | Comments(0)

2016年の三陸復興カレンダー

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今年も「三陸復興カレンダー」を送って頂きました。
表紙は黒森神楽です。以下、
1月 (宮古市) 江繋早池峰神楽
2月 (釜石)只越虎舞
3月 (大船渡市)赤澤芸能保存会
4月 (岩泉町)長田剣舞
5月 (田野畑村)羅賀みなと祭り
6月 (山田町)魚賀波間ながはま神社例大祭、
7月 (陸前高田市)うごく七夕 けんか七夕
8月 (野田村)野田まつり
9月 (久慈市)久慈秋まつり
10月 (洋野町)鳴雷<なるいかづち>神社例大祭
11月(大槌町)吉里吉里<きりきり>鹿子踊
12月  (普代村) 鵜鳥神楽 

■価格 1冊1000円 税込み
 送料:1冊215円 2冊300円 3~5冊350円 6~11冊460円 12~16冊610円
    17冊以上無料
 代金:商品到着後、郵便局または銀行にお振り込みいただきます。

■お申し込み方法
 お名前、ご住所、電話番号、購入冊数を下記までお知らせ下さい。
  メール calendar@saveiwate.jp
  TEL 019-601-6482
  FAX 019-601-6483
  一般社団法人 SAVE IWATE 020-0816 岩手県盛岡市中野一丁目10-31

ちなみに、このカレンダーの12月ページにご登場の鵜鳥神楽は、今月11月22日(日)盛岡で公演の予定があります。
プラザおでって3Fホールで行われる「おでって芸能館」に、洋野町のなもみ太鼓(これは会場野外のおでって広場で)、岩泉町の釜津田鹿踊りと共演します。
12:30開場,13:00開演 当日700円,前売り500円 (なもみ太鼓は屋外なので無料です)
あわせてよろしくお願いします。

  by.事務局MA
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by torira | 2015-11-06 01:09 | お役立ち情報 | Comments(0)