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良い年になりますように

先日、九戸村で行われた「九戸の山伏神楽祭典」に行く事ができました。
そこで久しぶりに拝見した軽米町の山内(さんない)神楽では、見覚えのある方が権現舞の下舞を舞っていらっしゃいました。
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2010年に「とりら」が行った、鳥兜制作講習会に参加して下さった方です。
そのときに「3年に一度、お正月に門打ちをします」と伺い、2011年1月2日に軽米町に行ったのでした。
大晦日から元旦にかけて大荒れの年で、軽米町を始め県内あちこちで停電があり、倒木が随所に見られるたいへんなお正月でした。
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そんな時でしたが。神楽の皆さんは良い年になるようにと祈りながら集落内を歩いていたのでした。
その様子はブログとりらに「軽米町山内神楽の門打ち」と題して書いていますので良かったらお読みください。

そうです。2011年はそんなふうに始まったのです。
そして権現様の奮闘努力もむなしく3月には大変な惨事が起きた‥。
「権現信仰なんてただの迷信じゃないか」と言う方があるかもしれませんが、それでは権現様を恃む人の心まで断ってしまう。よくわからないけど、権現様って味方になってくれる存在ではないでしょうか?

神楽の一員として歩いていた少年は今どうしてるのかな。
頭を噛んでもらった赤ちゃんは元気に育っているかな。
神楽の皆さん、そのせつはお世話になりました。
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人は一人では生きられない。あら探しにお互いキュウキュウとする世の中、心を守るためにも暖かい味方を持ちたい。味方は多い方がいいのです。
権現様、来年もよろしくお願いいたします。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-12-31 00:16 | 信仰 | Comments(2)

郷土芸能祭の観客を増やした岩手町

岩手町から、今回もカレンダーを送って頂きました。
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2015年版の工夫。
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1ページの掲載団体が増えました。そして掛け穴が3つに!
このカレンダー、1ヶ月が過ぎたら真ん中の点線に沿ってチョキチョキすると次月の暦が見られるレイアウトになっています。めくり上げたページを留めるための穴なんです!
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さらに今年の岩手町郷土芸能発表会のパンフレットと、その時のアンケートの集計結果が同封されていました。
これを見てびっくり!
「来場者850人」「会場は出演関係者を含めると1200人の賑やかさでした」とあります。
郷土芸能祭は昭和40年頃から各市町村で行われるようになりましたが、年々客席が寂しくなっていく町が多いように感じています。むろん、終演までたくさんの拍手が贈られる芸能祭もたくさんあるにはあるのですが、どうしてもマンネリになり、また若い世代が見に来ないとう傾向があると思います。
それがなぜ!?

岩手町郷土芸能団体連絡協議会事務局の方(カレンダーの制作者でもあります)にお礼かたがた電話してみました。
「数年前に芸能発表会を教育委員会ではなく自分達が手がけるようになってから変わりました。ポスター・チラシも自分達で作り手分けして貼ります。発表会の準備も自分達でやり、アンケートの集計結果を公表するようにしました。
その成果が出てきてここ3年は平均700名の方が見に来てくれるようになりました。アンケートの回答数もぐっと増えて手応えを感じています。みんな自信を持つようになりました。みんな頑張っています」。

今年のゲスト団体は盛岡市の三本柳さんさ踊りで大好評だったそうです。アンケートというのはなかなか集められないのですが、良かった、感激したという感想がどっさり書かれています。
おそるべし、岩手町。こちらも元気の出て来るお話です。
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いろいろと参考になるこのカレンダー、じつは事務局の方の自主制作、情熱の賜物なのです。応援したくなりました。
1部700円。ご希望の方は以下へお問い合せください。

企画・発行 「民俗芸能友の会」
〒028-4307 岩手県岩手郡岩手町大字五日市10ー18
TEL.0195-2370 FAX.0195-61-2375


 by.事務局MA
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by torira | 2014-12-29 14:45 | お役立ち情報 | Comments(0)

最後の?気仙郷土芸能まつり

11月24日に大船渡市リアスホールで行われた「第15回 気仙郷土芸能まつり」に行って来ました。

永浜鹿踊保存会(大船渡市)
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宮澤賢治の「鹿踊りのはじまり」をほうふつとさせる「案山子(かかし)」です。花巻からだいぶ遠い大船渡なのに鹿踊りに同じ演目があるのは、特に藩をまたいで伝わっているのは色んな想像をかきたてられます。
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生出神楽保存会(陸前高田市)
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おなじみの「岩戸開き」のウズメの舞。女舞の見せ所ですね。
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行山流山口派柿内沢鹿踊芸能保存会(住田町)
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石橋鎧剣舞保存会(大船渡市)
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両手で持っている赤いの何でしょう?
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槻沢芸能保存会(陸前高田市)
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こちらは黄色いのを持ってる。密教系の法具をかたどったものなんでしょうか。
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菅生田植踊保存会(大船渡市)
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大福帳って今は理解しにくいですが、一種のクレジットカードですかね。お金持ちの象徴でありました。
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五葉念仏剣舞(住田町)
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軍配に「天下泰平」とあります。死者の鎮魂から始まったはずの念仏剣舞が、次第に他の要素も取り入れていったということでしょうか。

気仙地方に大量に念仏剣舞が存続している理由は何でしょうか?
天災が多く、しかし海の幸も豊かであった歴史を示すのかもしれません。

広田御祝い保存会(陸前高田市)
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御祝いはその名の通り祝い唄=踊りはなかった、ものに振り付けをしたのがこの広田御祝い、というのは先日ご紹介しました。
芸能が展開していくプロセスとしては、多くの場合はまず唄がありそれに所作が付いていくようです。

すみません、今回特別出演の花輪ばやし横丁若者会(秋田県鹿角市)と、雫石高等学校郷土芸能委員会(雫石町)、地元大船渡市の小通鹿踊の画像は都合により省略です。

気がかりなのは、気仙地方の芸能が一同に会するこの「気仙郷土芸能まつり」が今回で終わるらしいことです。
資金的に続けるのが難しい、とお聞きしました。とても残念に思うのは見る側だけではないようで、芸能当事者の皆さんも「なんとか別な形ででも続けたい」とおっしゃっていました。
「復興予算が余ってるらしいから、そのお金、東京オリンピック用にこっちに回してもらいたいもんだ」と都知事さんが語ってるのを聞いてびっくりしましたが、余ってるわけではない、うまく運用できないでいるだけで、たとえばこの企画などに予算が使えたらまだしもなのにと思ったりしたのでした。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-12-26 00:16 | 催しもの | Comments(0)

物干しざおの限界

盛岡市小屋塚では今年も新巻を吊るす風景が見られます。
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 by げんぞう
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by torira | 2014-12-23 16:48 | たべもの | Comments(0)

再会のおでって芸能館

11/23(日)に盛岡市で「第42回おでって芸能館」が行われました。
昨年は「いわて北三陸編」だったので、今回は「いわて南三陸編」です。

トップは広田御祝い(陸前高田市)です。
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楽屋におじゃましたら全員女性だったのはちょっと意外でした。
もともとは漁師さんたちによる船上の唄だった御祝い。
戦前は広田町長洞地区の青年会活動の一環として披露されていたのがだんだん元気がなくなり、戦後は婦人達によって建て直され、踊りも振り付けて今のスタイルが出来上がったのだそうです。
基本的に地域の「喜びごと」(祝い事のことを沿岸ではよくこう言いますね)に招かれて唄い踊っています。

3.11の大震災では、浜辺の公民館に保管されていた太鼓も衣裳も流されてしまいました。
「でも長洞地区は結束の固いところなんです、色んなところから支援を頂いてね、半纏も新しくなったし、カンバン(沿岸で御祝いに配られる華やかな長い半纏)は寄贈して頂いたし、元気に再開できました。ありがたいことです」。
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お話されている会長さんが着ていらっしゃるのがそのカンバンです。
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今までこの団体の存在を知りませんでした。というか「団体」ではなく地域の活動として存在するこういう芸能がまだまだ他にもあるのでしょうね。
震災後の活動は今年2014年のお盆が最初、この日が2回目だったそうです。
些少ながら「とりら」の募金からお花を差し上げました。

上亰鹿子踊(大槌町)は「かみよ ししおどり」と読みます。
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お話していたら「盛岡の方からドロノキ提供の申し出があって、つい先日、臼澤鹿子踊りの方たちと盛岡に来て伐採をしました」とのことでした。
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幕踊り系鹿子踊りの髪=カナガラ、に必要なドロノキについては「とりら」7号をごらん頂きたいと思います。
未来へ!臼澤鹿子踊 〝神の森 どろの木〟へかける夢」というタイトルで臼澤鹿子踊の方に書いて頂きました。大槌町の鹿子踊りが力を合わせ、カナガラの材料であるドロノキの育成を自ら手がけるまでの話、そして震災の体験が読めます。
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さきの盛岡訪問は、晩秋にドロノキを伐採し越冬保存する実験なのだそうですが、せっかくの機会なのでカナガラを新しくしてきた、と輝くような白いカナガラを付けた頭でした。
こんな形で内陸の方が沿岸の芸能を応援するってとっても良いですね。

平七福神(大船渡市)は「ひら しちふくじん」と読みます。
先日拝見した大船渡郷土芸能祭の西舘の七福神とはさほど離れていない位置で活動していますが、やはりそれぞれのカラーがあるというのを感じました。
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パッと跳んですっと身を引いて腰を落とす、あの感じはカッコイイですね。
滞空時間が長い。若いってすばらしい。
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公演が終わった後。出演者のお一人が近づいて来て、思いがけない再会ができたとおっしゃいました。
「ずっと会えなくて、てっきり津波に流されたと思ってた知り合いが見に来てくれていたんです。世話になった方です。まさか会えるとは思ってなかったのでとてもうれしい。今日はここに来て良かった」という目がうるんでいました。
こういう場で再会が果たせることもあるのですね。こちらの胸もじーんと熱くなりました。

この「おでって芸能館」は、おでってを管理運営する盛岡市観光コンベンション協会の自主企画です。
春と秋の年2回行われ、秋は震災復興応援をうたって沿岸の芸能公演になっています。
昨年もそうですが、担当者が現地に足を運び「この芸能がすてき」と自分の目で集めた成果を楽しませて頂いています。
今回は客席も満員御礼。暖かい拍手や掛け声で出演者をもり立ててくださいました。
また来年の企画も楽しみに待ちましょう。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-12-16 23:56 | 東日本大震災 | Comments(0)

菜っ葉ばり食ってら

盛岡市小屋塚では「干しっ葉づくり」が最盛期を迎えています。
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たぶんご近所さんからは
「またなんか干してる」
と思われているに違いない。

 by げんぞう
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by torira | 2014-12-12 21:18 | たべもの | Comments(2)

ダールいいな

岩手の芸能にいちばんよく出てくる国の名前はどこでしょう。


それはやっぱり「天竺」。

しし踊りは
「天竺てん…」
神楽は
「天竺のばつだいがわの…」
と謡ってるし、ほかにもいろいろと。


いや、唐の方が多いかな。


まあいいや。

要は、
「岩手県内でインド料理屋さんがこのところ増えてる」
ということを言いたいんです。
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by げんぞう
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by torira | 2014-12-08 20:19 | たべもの | Comments(0)

上棟式のお餅が来ました

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こどもたちはいそべもち食いまくり。
 by げんぞう
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by torira | 2014-12-07 20:21 | たべもの | Comments(0)

奈奈子祭〜花の陣

12月21日(日)に、あの奈奈子祭が帰ってきます。(去年の様子はこちら
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奈奈子祭~花の陣
12月21日(日)大槌町ホテル花はまぎく 午前11時~午後3時

出演団体<出演順>
ちんどん寺町一座(大船渡市)
長安寺太鼓(大船渡市)
神ノ沢鹿踊(釜石市)
鵜鳥神楽(普代村)
陸中弁天虎舞(大槌町)
岳神楽(花巻市)
雁舞道七福神(大槌町)
=入場無料=

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昨年3月釜石市箱石白浜で行われた第一回からずっと奈奈子祭に参加されている鵜鳥神楽です。
被災地での自主企画として画期的なこのお祭りも4回目。
奈奈子さん笹山さんご夫妻、頑張っていらっしゃいます。
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あの日、復活を誓った神ノ沢鹿踊りも今回参加ですね。
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雁舞道七福神のはると君、大きくなっただろうな!
海のまちと人を応援しがてら、年忘れの楽しい一日をお過ごしください。

遠方の方に向けてJTBのツアーもできています。県内の方に利用可能パックもあり。冬道の運転は怖いですからね。
「大槌のこころにふれる旅〜奈奈子祭・花の陣」
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 by.事務局MA
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by torira | 2014-12-04 20:13 | 催しもの | Comments(0)

お茶の向こうに海が見える

MAの記事としてはお久しぶりです。
ずいぶん時間がたってしまいましたが11月の話から始めます。

「北限の茶を守る気仙茶の会」の皆さんが主催するイベントに参加してきました。
気仙地方では多くの家で庭の一角に茶の木を植え、自前でお茶を作ってきた歴史があります。
陸前高田のお茶は太平洋側で栽培されているお茶としては北限と言われ、花は通常10月の下旬から11月の始めに咲きます。
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気仙茶の花を愛で、味わって楽しもう、そして陸前高田を応援しようという「気仙茶の花見とお茶会」でした。
個人的にはお茶とお茶の花が好きという他に、お祭り等のときにしか行かない高田の別な面を見たいという気持ちで参加しました。

自家消費用に少し作っているだけの気仙地方のお茶に着目し、震災前から関わっていらしたのが「しゃおしゃん」を主宰する雫石町在住の前田千香子さんです。やがて地元の方とのつながりの中で「北限の茶を守る気仙茶の会」が誕生しました。
この活動を支援する全国からの善意がこの日のイベントにも結晶していました。その経緯などはこちらをお読みください。

東日本大震災は、地震と津波の被害だけにとどまらない災害です。
福島の原発事故の影響を受けて気仙茶は2011年2012年と飲用できるレベルになく、刈り込んで徐染しつつ時期を待っていたのでした。
茶摘みが再開されたのは2013年から。身近なところで原発の怖さを感じる事が出来ました。
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茶畑見学の一ヶ所目は、米崎町のお屋敷でした。屋敷林にはお茶や竹の他にユズもたわわに実っていました。
柿の木と瓦葺きのりっぱな蔵の向こうに広田湾がのぞいています。この蔵も震災で一部がこわれ、壁土がむき出しになっている部分がありました。

次は小友町三日市へ。小友浦を干拓して作られた田んぼ。それに沿って垣根のようにお茶が植えられています。
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津波の際に田も茶の木もすっかり水に浸かったのを、丁寧に見て回ってまだ息のある木を見いだし手入れを続けてきたそうです。大変なことがたくさんあるこの3年半の中で、気仙茶というご自分たちの宝を取り戻していく努力に頭が下がります。
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お昼は「かき小屋 広田湾」090-8784-2114(予約専用)でカキづくし。
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蒸しガキおいしい♪カキご飯・カキ汁おいしい♪参加された方たちとの会話もはずみます。
支援の輪から生まれたこのカキ小屋には全国から集まったボランティアの皆さんが活躍されています。
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カキ小屋から見える海。左側の防潮堤には震災の痛々しい傷跡が見え、右手には今食べた広田のカキ殻(?)が山となっています。
「とりら」6号に書いてくださった田束念仏剣舞の方のお住まいは向かいの方だったっけなと眺めました。被害のあった家を直して住みたいと伺いましたが、未だに仮設にいらっしゃるそうで、復興って進まないものだなあとため息。

食後は気仙大工伝承館に移動して3種の気仙茶を味わいます。
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柔和な笑顔でその場をなごませ、楽しそうに手もみ茶を振る舞って下さった会長さん。
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奥様手づくりのがんづき(雁月)がおいしかった。

副会長さんが紅茶を淹れて下さる。
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気仙地方のお茶はもっぱら自家用として栽培され、商品化しなかったので、結果的に今では貴重な国産在来種となっているのだそうです。

お話上手な事務局の前田さんは緑茶を。生産量の少ない気仙茶ですが、あーもっとたくさん飲みたかった。
神棚に飾られた切り紙も気になります。
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その後も気仙茶の会からは、陸前高田市米崎町の仮設住宅で行ったお茶会の報告が送られてきています。
神様のお年取りのエピソードもあり、民俗の話題に興味ある方には面白いと思いますのでどうぞご一読ください。
こんなふうに聞き取った話を、来年、気仙茶と気仙の暮らしの聞き書き集としてまとめられるそうです。楽しみに待ちたいと思います。

お茶会の会場となった気仙大工伝承館を紹介する余裕がなくなりましたが、ここはどなたにも一見の価値あり!です。カキ小屋と合わせると楽しい一日になりますので、どうぞいらしてみてください。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-12-03 14:28 | 東日本大震災 | Comments(0)