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浦浜に芸能伝承館を建てる

大船渡市三陸町越喜来の浦浜念仏剣舞は、地域の方たちと共にコミュニティセンターを兼ねた伝承館を建てようと募金の呼びかけを行っています。以下は2011年5月に同地を訪れたときの撮影。左側に三陸中央公民館 が見えます。
あそこで私は浦浜念仏剣舞の練習を拝見したことがありました。

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建設の趣意書より一部を抜粋します。
「・・コミュニティの再生と地域の活性化を図るため、新たな伝統文化の拠点施設として「浦浜民俗芸能伝承館」の早期実現を切望してやみません。」

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2011年5月、震災から2ヶ月たたないうちに開かれた大船渡市郷土芸能協会の会議。浦浜念仏剣舞は装束のほとんどを失い、代表の方の表情には非常にきびしいものがありました。

その後、浦浜念仏剣舞は震災以前から交流を持っていた県内外の個人や団体からの支援や助成金を得ることができました。今年度中に剣舞の衣裳道具が揃うそうです。
しかし練習場所がない。

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同じ浦浜の金津流浦浜獅子躍です。2012年8月に行われた滝沢村(現滝沢市)の「しのぎ夏まつり」に招かれたときの画像。
こちらは衣裳道具一式を高いところに保管していたのでその点は救われました。
しかし練習場所がない。
伝承館を建てて、芸能関係者だけでなく、大人も子どもも集まれる地域の拠点にしたい。

趣意書は「つきましては全国の郷土芸能愛好者の皆々様に被災地における芸能の現状と「伝承館建設募金」の主旨をご理解頂くと共に、ご寄付ご支援につきまして特段のご高配を賜りますようお願い申し上げる次第です。」と結ばれています。

*郵便振替口座 02220 -7- 114126
口座名義 浦浜民俗芸能伝承館建設委員会 (ウラハマミンゾクゲイノウデンショウカンケンセツイインカイ)


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あれからもうすぐ3年になりますが、復興というにはまだ遠く、助成金の不足分を地元でまかなう事は無理な現実です。
今は戸外で練習を行っているそうです。

すでに「浦浜民俗芸能伝承館・建設募金」のページが出来ています。詳細はここで読むことが出来ますので一度ぜひご覧ください。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-01-31 00:18 | 東日本大震災 | Comments(0)

お正月に楽しかったこと

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子供はこういうのが印象に残るらしく。

by げんぞう
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by torira | 2014-01-28 19:22 | 昔のくらし | Comments(0)

東京で「とりら」が買える

「とりら」が買える、首都圏唯一のお店が国立市にあります。
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「レコードショップ アポロ」は、クラシックの品揃えがとても豊富なCDショップ。CDが店の奥までずらーっと並んでいるさまは壮観です。オペラやバレエのDVDも充実しているそうです。

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「とりら」6号と7号取扱中。(内容はこちらからどうぞ)
「バーンスタイン アニバーサリーDVD 第九 5枚セット」という豪華なボックスの他、「元気が出る演歌」「やすらぎの歌謡曲」なども並んでいました。
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在庫をチェックされているあの方がオーナーです。何を隠そう「みちのく芸能ごよみ」管理人でもあるげんぞうさんのご実家がこちら。

「小さい店が今はなくなってきて」とおっしゃっていましたが、やっぱりお店の方と話をしたりしながらモノを手にとって見られるっていいですよね。
学生の街である国立市は個性的な小規模のお店が多く、歩いて楽しいのです。もっとあちこち見たり食べたりしたかった〜。
独自性があって文化度が高い街という評判も納得しました。

レコードショップ アポロHP〕 
東京都国立市中1-10-20   AM10:00~PM8:00.
TEL/ FAX 042-572-3414

歩いてたら「幇間」が登場する節分のお知らせを見つけました。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-01-27 22:09 | 年中行事 | Comments(2)

山の神につかってみる

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大ヶ生山伏神楽の「山の神」で用いられた幣束。
いつもは少し違った形なのですが、今回は師匠さんが
「正月に自宅の水場にあげるのと同じ形でつくってみた」
とのことです。

この神楽が伝わる盛岡市上大ヶ生では、何人か幣束を裁つことができる人がいます(「いた」と過去形にすべきか…)。
大昔からそうだったのかどうかはわからないのですが、この数十年はそういう状態でした。
多くの種類をつくれる方はその中で限られているようですが。

幣束や切り紙は、凝ったつくりのものや、種類の多様さが注目されているように思います。
それをつくる技術を持った方に対する関心も寄せられていることでしょう。
いっぽうで
「そんなにたくさんの種類をつくれるわけじゃないし、形もシンプルだけど、つくれる人がぼちぼちいる」
という地域のありようにも目を向けたいものです。

まあ、民俗芸能でも「演目の多い団体」「優れた演者」「儀礼の充実した団体」に注目があつまったり、口承文芸でも「記憶している話が多い話者」が重用されたり…というのが常なのでしょうけれども

 by げんぞう
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by torira | 2014-01-25 19:05 | 意匠 | Comments(0)

石碑女子

正月飾りがついていたりすると、なおテンションあがるらしい。
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 by げんぞう
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by torira | 2014-01-20 18:58 | 意匠 | Comments(2)

あなたも岩手町の郷土芸能の通になれます

1月も半ばを過ぎましたが、今年のカレンダーは足りていますか?
民俗芸能カレンダー、さきには三陸復興カレンダーをご紹介しましたが、今日はユニークな「岩手町郷土芸能カレンダー」のおすすめです。
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このカレンダーはそもそも
「岩手町の皆さんに我が町の郷土芸能に親しみを持ってもらえるようアピールしよう。いや町外の方にも紹介しましょう」というハートウォームな発想のもと、地元の「民俗芸能友の会」が発行されているものです。

「聞き流すだけで英語が話せるようになる」という英語教材が流行っているらしいですが、このカレンダーは「日々ながめているだけで誰もが岩手町の芸能通になれてしまう」優れものです。
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カレンダーの上半分は写真と解説が。
町外、県外のお友達に「川口きつね踊りって何なの?」と聞かれてもすらすらとお答えできるようになります!

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下半分の日付けの上部には、岩手町以外の祭や芸能ごよみも付いてるし、最終ページには岩手の国・県指定の民俗芸能一覧まで網羅されています。

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裏表紙には芸能マップがついていますので、「黒内田植踊りがあるのはどこ?」と聞かれても平気!

昨年のカレンダーをさらにバージョンアップした2014年版は、2ヶ月ごとになっている日付けの部分は1ヶ月が終わったら真ん中を切れば翌月が見られる。ばらせば参考資料にも芸能ポスターにもなる。という新たな使い方が提案されています。
まだ他にも特徴があるのですけど、ここから先はどうぞご自分の目でお確かめを。
一部700円。

問い合わせは民俗芸能友の会。
tel.0195-61-2370,fax.0195-61-2375=岩手町・沼宮内七ツ踊りの代表の方です=

 by.事務局MA
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岩手町・沼宮内七ツ踊り 2010年の秋祭りにて
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by torira | 2014-01-18 21:48 | お役立ち情報 | Comments(1)

竹駒町の虎舞

海から6キロ以上も離れている陸前高田市の竹駒町。しかし3.11の大津波は気仙川をぐんぐん遡り、襲って来たのです。震災当初、私が一番驚いたのはこの事実でした。まさかここまで来るとは!

先週の日曜日、ここで生まれ育った友人が関わる矢崎虎舞の悪魔祓いを見に行きました。
矢崎地区は少し高い位置にあるため虎舞に被害はないということでしたが、とりらの募金からお見舞いとしてお花を差し上げました。
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いたいた。友人は子どももふくめ家族全員で虎舞に参加していました。サイドギターの名人が太鼓を叩いてた。家族ぐるみっていいなあ。

藤原氏に豊かな金をもたらした玉山金山につながりのある竹駒神社は、一の鳥居から本殿まで1,5kmもあるという広大なお宮です。
一の鳥居を作ったのは友人のお父さんだったということを、今回初めて聞きました。津波になぎ倒され、今はありません。

ここは前の市長さんのお宅です。赤いお神酒どっくりがかわいい。
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おうちの方のご親切に預かりました。ありがとうございました。

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仮設住宅では赤ちゃんの身固めを。
友人によれば、高田の虎舞には「ガガニコ」系と「シャライトロ」系があり、ここのは「シャライトロ」系なんだそうです。

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竹駒神社の参道でも一踊り。
ことしの春には七年に一度の大祭が行われます。

矢沢地区の南に隣接する舘・軍見洞(ぐんみほら)地区にも虎舞組があります。以下、舘・軍見洞虎舞組の虎頭です。
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この日は午前中に悪魔祓いを済ませ、地区の公民館で直会の最中だったところへおじゃましました。
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公民館は1階まで水が入りましたが、幸にして虎頭や装束は二階に保管されていて被害をまぬがれました。
地元では震災で亡くなった方もあり、この日は震災後初めて行った悪魔祓いだったそうです。
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4月のお祭りに向けて気運を盛り上げようと始動を決めたと。こちらにもお花を差し上げました。鄭重なご挨拶を頂き恐縮しました。


竹駒神社の式年大祭は4月19日(土)です。
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お祭りにおいでよ、と狛犬さんに誘われました。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-01-16 21:36 | 東日本大震災 | Comments(0)

獅子と虎の交差点

今年も陸前高田市の悪魔祓いに行ってきました。
まずはこの3年お世話になっている秋葉権現獅子舞による高田町川原の悪魔祓い。
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本来なら地元の商店や家々を訪れるのですが、町がなくなった今は知り合いの方がいるお店や施設を廻ります。
いつも名前を目にしていた「りくカフェ」にも行きました。噂通りのすてきなお店でしたよ。
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赤ちゃんを抱いた方がいらして、「元気に育ちますように」と、ちいさな頭をかぷっ。
大阪から手伝いに来てくれた学生さんたちが活躍されていました。

成人式が行われていた高田一中にも行きました。あの高田一中。
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玄関前にいらしたおばさま達の頭もがぶっ。
「オサベとは囃子が違うねえ」とおっしゃっていたので、気仙町長部地区の方たちなのかもしれません。気仙町にも虎舞による悪魔祓いがありましたが、震災後は「それどころではない」として行われていないようです。(もし今年は行われたなら教えてください。)

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復興商店街である栃ヶ沢ベースに行ったら、同じく高田町の大石虎舞が悪魔祓いに歩いているのに遭遇しました。大石虎舞はもともとこの一帯が門付けエリアのようです。
栃ヶ沢ベースのすぐ裏の大きなお屋敷に入っていくのでついて行ってみました。
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立派な門、立派な蔵、りっぱなおうちだなあ!このあたりの地主さんだそうです。
あいにくご不在でしたが、「やっぱりやっていこう」と虎がお祓いをしました。

大石虎舞は、衣裳はもちろんダメになりましたが虎頭を保管していた茶箱が助かり、支援を受けて復活しました。
元は80名ほどで行っていたそうです。今はちょっと寂しい。

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向かいの丘の上にさきほどの高田一中があります。
いま車が並んでいるところは津波にやられた場所。そう思って見るとちょっと胸がざわざわとしてきます。

川原の皆さんは最後に高田松原のタピック45へ行って踊りました。
この建物は震災遺構として保存されることになっています。
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手前右は被災した松を使って建てられた犠牲者慰霊の追悼施設。手を合わせて来ました。将来はメモリアル公園になる計画がある場所です。

左側は石川啄木の「一握の砂」を刻んだ歌碑。啄木の歌碑は昭和32年に建てられた後に昭和35年のチリ地震津波で流され、建て直されたものが今回の東日本大震災でまた流され、3度目の建立だとか。
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向こうには気仙町の山が見えます。あれが切り崩されてこのあたりの盛り土になる。重機がたくさん動いていましたが、新しい町の姿が見えるまでにはまだまだ時間がかかります。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-01-14 22:44 | 東日本大震災 | Comments(2)

金にならない仕事

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by げんぞう
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by torira | 2014-01-12 19:40 | 昔のくらし | Comments(0)

「〝浄土〟は動詞である」

「これ、読んでもらえばいいから。私の集大成ですから」
とおっしゃった大矢邦宣さんが、さきごろ浄土へ旅立たれました。
「これ」とは、「図説 平泉」( ふくろうの本 大矢邦宣/著 河出書房新社)のことです。
副題が「浄土をめざしたみちのくの都」となっていて、平泉のユネスコ世界遺産登録に尽力された大矢先生ならではの一冊となっています。
しかしこの本は、単純な平泉ガイドブックではありません。
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なにせ、序章の最初の見出しが「『無知と偏見と不平等』の払拭をめざして」なのです。
ユネスコ憲章の「無知と偏見と不平等によって、戦争は可能になる」という箇所をとったもの。たんに金色堂はエライという話じゃないのです。
藤原清衡は理想郷の建設を武力ではなしに文化の力でもって成し遂げようとした、と続きます。

「ユネスコ精神を実現しようとした文化が、900年前、すでにみちのくにあった。平泉が、世界遺産に登録されたのは当然だったのであり、世界中から争いが絶えない現代にこそ、平泉の精神は受け継がれなくてはならない。」「図説 平泉」p.5より

大矢先生が所長となって設立された「東北文化芸術研究所」発行の「東北文化芸術研究」創刊号(2013年)では、平泉のコンセプトの導線として、現代の平和の危うさがかなり踏み込んで語られています。そのストレートな物言いに、読んでいて心の中で喝さいを叫びました。
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優れた研究者で人望の厚い方ではあるけど、その域を出ないとこちらが思っていた大矢先生は、じつはたいへん積極的な平和主義者だったのでした。

そして何より、「岩手の宝を全力を挙げて再発見し、きちんと評価して人々に紹介しよう」というのが基本的姿勢だったことを、ずいぶんギリギリになって知り、僭越ながら「とりらと同じじゃん」と勝手に喜んだのでした。

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震災後は、釜石市鵜住居の鵜住神社の宝物庫に納められていてかろうじて流失をまぬがれた本尊=十一面観音像(室町時代制作の秘仏)の救出・修復と、「身代わり観音」の制作、観音堂にあった宝物をまとめたパンフレットの制作に心を砕かれました。

1月20日は毛越寺の二十日夜祭ですね。
本尊の模刻である身代わり観音の落慶法要は、3月11日に毛越寺の執事長によって執り行われる予定だそうです。
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延年の舞に先立って行われる常行三昧という行法は慈覚大師が唐から伝えたとされています。日本の伝統と思ってるものには実は大陸由来のものがけっこう多い。

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古道具を買ったらタバコの包装紙でくるんでくれました。この鳩のイラストはドイツのデザイナーによるものだそうです。
あら、知らなかった。でもいいデザインだな〜と思って壁に貼って眺めています。外国製でもいいものはいいじゃないですか。ピース!

浄土はあの世のことじゃない。国土を浄めるという能動的な考え方なんだ、と大矢先生は書いておられます。
その動詞を自ら行おうと努められた大矢邦宣さん。
「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はありえない、という賢治のことばをたんなる理想にしてはいけない」とおっしゃった方のご冥福を心からお祈りします。
ああでももう少し延年していただきたかった。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-01-11 22:10 | お役立ち情報 | Comments(0)