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もも

大迫の虫まつりでは、わら人形の頭に桃の枝をさしていた。
という話が、本田安次「民俗芸能採訪録」掲載の「岩手の旅」(初出:旅と伝説 四ノ一〇,本田安次著作集 日本の伝統芸能 第十四巻 1997年 錦正社 に収録)に載っています。
昭和6年の話ですから、ずいぶん昔のことになりますが。

桃の枝は何かと使われることがあります。
陸中沿岸の神楽では「清祓」に、桃の枝にシデをつけたものを手にとって舞います。
巡行の時期には葉のない枝ですが、夏祭りの奉納では青々としていて、そのつど季節を感じます。
いっぽう、八戸の法霊神楽でも「山の神」で手にする幣束の串に桃の木を用いるという話をきいたことがあります。
枝はついていないので、遠目には何の木かはわからないのですが。
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 by げんぞう
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by torira | 2013-09-30 21:18 | 昔のくらし | Comments(3)

本日です!早池峰神楽共演

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 場所はこちら。「神楽の館」よりもうちょっと先ですね。
久しぶりに大償神楽を見たかったですが、練習があって行けません。
盛会をお祈りします。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-09-29 10:49 | 催しもの | Comments(0)

禁忌

ふるさと岩手の芸能にまつわる禁忌(きんき)というのは数多くあります。
親族が亡くなったときに、しばらくは芸能の活動に参加しないとか。
「しばらく」の中身も色々で、49日だったり100日だったり。
親族の範囲はいろいろで。
しかし、芸能団体によっては
「みんな親戚」
みたいなこともあるんですよね。
そうすると、集落でひとたびご不幸があると、しばらく団体まるごと活動できなくなることも出てきます。

あとは
「酒のんでやったらダメ」
「肉くっちゃダメ」
というのもありますね。
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こちらの二歳児は秋ナス遠慮なく食ってます。

 by げんぞう
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by torira | 2013-09-28 19:48 | たべもの | Comments(2)

大槌まつり2013

9月23日、大槌まつりに行ってきました。
私たちが行っている「岩手三陸沿岸の民俗芸能応援募金」は、細々とではありますが、それなりの活動を続けています。
今回は、中須賀大神楽と上亰(かみよ)鹿子踊にお会いしてお見舞い金を差し上げ、お話を伺いました。

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この珍しい漢字を使う上鹿子踊は、かなり内陸の地域にあるため、2011年の大震災では直接的な被害はありませんでした。でも、やはりというべきか、メンバーの中に親御さんを亡くされた方が二人いらっしゃるそうです。仕事に大きな影響が出た方もたくさんおありかと思います。

団体としては、50名を越す大所帯‥といっても大槌では標準かもしれません。うれしいことに、地元で働く若者が8名!バリバリの踊り手として活躍しています。内陸の町に移り住んだ方も祭には帰ってきているとのこと。
今日は、地元のおうちから依頼があり、最近亡くなった方の元の家=震災前に家があった場所で供養の踊りを奉納してきたそうです。
町の人口が減っているというので、はたしてお花(ご祝儀)は上がるのだろうか?と人ごとながら気になっているのですが、不思議なことに震災前とあまり変わらないとおっしゃっていました。

同じことを中須賀大神楽の代表の方にもお聞きしてみました。
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鮮やかなブルーの幕がまぶしいですね。
会長さんは、「うーん、心配していたより減ってないですね。震災前も過疎化が進んでお花が少なくなっていたけどそれを考えると思ったよりも」とおっしゃっていました。
台所事情を聞くなんて失礼では、とお思いかもしれませんが、お花代でクリーニング代や道具の購入・補修、祭の日のお弁当などをまかなうので大事な点です。

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おなじみ城山虎舞。去年雨にやられたので、虎頭をFRP塗装したそうです。
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出来上がった新しい山車。ぎえ〜銅葺きじゃありませんか!
それにこのお城みたいなすごい造作!
山車のことをお聞きしたら皆さんとっても嬉しそうでした。
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お留守番の虎、見〜っけ。虎舞の宿をされているお宅でしょうか。

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雁舞道七福神を遠目に見ました。りっぱに山車が再建されたようです。

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四日町手踊り。この団体のことは知りませんでした。あとでお話を伺おうと思います。

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「とりら」6号に書いて頂いた安渡大神楽。皆さんに伝言をお伝えします。
10月20日(日)に「赤浜まつり」を行います。安渡大神楽ももちろん出演。皆さん是非いらしてください!

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臼澤鹿子踊さんに「御神輿が神社に還ったら奉納をします。疲れてるけど最後の力を振り絞って踊るので見てってください」と言われ、暗くなった境内に駆けつけました。
二日間踊り通しだったとはとても思えない大迫力の踊りに圧倒されていると、となりの女性達が「なんでかわかんないけど鹿見ると泣けてくる」と言っているのが聞こえました。わかりますね。

そちこちに、鹿子踊りのたてがみ=白いドロノキのカナガラが落ちていました。
かつて「これはお守りになるんだよ」と言って1本下さったのは、臼澤鹿子踊さんでした。盛岡のイベントでこの鹿踊りを初めて見た日から15年くらいになるでしょうか。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-09-25 22:17 | 東日本大震災 | Comments(2)

ホットケーキに蜂蜜

芸能や儀礼には「白蓋」・「湯蓋」・大嘗祭の「真床覆衾(まどこおぶすま)」など、うまれかわりを象徴する“覆うもの”が、数多くあります。
これらは白いものというイメージもありますが、同様の趣旨をもつであろう天蓋が五色で彩られているケースもみられます。

岩手の芸能でも、相伝や代替わりの際にこういった飾り物がつくられます。
特に和賀・胆江地域の芸能で用いられる「四門」や「大乗かざり」などは、五色の布を各方角に配するなどの彩りがあるようです。
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岩手郡下厨川村小屋塚では、六歳を迎えた祝いに五色の紙輪で部屋を飾ります。

 by げんぞう
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by torira | 2013-09-22 22:26 | たべもの | Comments(0)

おらほの米は

盛岡市玉山区松内に行ってみました。
電話がつながらないと思ったら、電話線が切れて不通になっていたのでした。復旧は30日になるそうです。
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台風18号の被害は大きく、松川の岸辺のあちこちが法面のブロックを残して崩れています。大規模に斜面が崩れ落ちているところもありました。
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この20年間、我が家の米をお願いしていた農家の田は、ほぼ全滅でした。
おうちの奥さまの話。
「いや、まさかこんな事が自分に起こるとは思わなかったねえ。川の水は見てる間に橋の高さを超えた。津波とおんなじだ。
まあ誰も亡くなった人はないから、三陸の人のことを考えれば自分たちは良いって思うけど、田んぼもハウスもやられて、家もすっかり水に浸かって住めないし、稲もこのままにしておけないけどぬかるむので機械は入れられないし、手で刈るったってこれだけ広い田んぼだからー。
片付けなくちゃならないけど、いやーやる気が出ない。。」
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台風の大雨が注ぎ込んだ松川の増水のため古川橋と石花橋が落ちてしまいました。
とうぶん通行止め=暮らすのにとても不便な環境になっています。
御主人はお出かけでしたが、「年も年だし、TPP参加も決まっつまったし、もハァ米作り、やめる!」と言い出すのではと心配です。

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今日は隣接する好摩の森崎稲荷神社のお祭でした。
神社のお世話役の方は、「下田の方では牛も家も流されたところがある。今まで聞いたこともない被害なんだけど、皆あまり声を上げないせいか、報道が少ない。
今は震災関連で工事関係の人手がうすいから、橋の復旧は時間がかかるねえ」とおっしゃっていました。
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住民の足であるIGR(いわて銀河鉄道)がわりと早く開通したのは、徹夜で土嚢を積むなど関係者が必死にがんばったおかげだそうです。
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以前の祭は毎年9月19日に行われていて、松内神楽↑や、今は活動休止中の好摩稲荷踊りが奉納され、子ども達の奉納相撲も行われていました。
現在は9月第3土曜日に変更して、昨年までは歌謡ショーやさんさ踊りが行われて来たようです。
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しかし今年は神輿渡御をはじめ子ども達の奉納相撲もすべて取り止めになりました。
「お参りに来る人いるんだかやぁ」とテキヤのおっちゃんたちがぼやく声が聞こえました。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-09-21 20:10 | お役立ち情報 | Comments(3)

盛岡市玉山区松内というところ

台風18号の被害が大きかった(今も避難してらっしゃる方々がある)盛岡市玉山区松内というところはここです。
松内には松内神楽が伝承されています。(画像があると思ったら見当たらない‥)

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こちらは松内の農家で働くアイガモちゃん。うちの米をお願いしているおうちなので電話してみましたがお留守。どうなってるのでしょう。心配です。

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隣接する下田には下田田植踊りが伝承されてきました。下田の被害、ひどいみたいです。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-09-18 22:58 | お役立ち情報 | Comments(0)

もうすぐ2歳

山車を見て
「こわいこわい」
と半泣きです。
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 by げんぞう
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by torira | 2013-09-16 20:47 | お役立ち情報 | Comments(0)

祭をいろどるもの

夏に帰省した時、ついでに北海道平取町へ行ってきました。
平取は萱野茂の町。アイヌ関係の資料館が充実しています。
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平取町立二風谷アイヌ文化博物館を見て、工芸館で「イナウ」のミニチュアを買いました。
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「イナウ」はアイヌの祭具です。

‥何かに似ている気がする。
白木をうすくけずって作られるもの。実は日本各地(いや海外にもあるらしいけど)で「削り掛け」というのがありますが、ほかにも。
おととし山田まつりに行って鹿舞にお花を差し上げたら、こんなのを頂きました。
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八幡鹿舞が活躍する山田まつり、今夜から三日間です。ことしの予定が町のHPに出ています。

台風に当たりそうなのがなんとも。お天気の神様、お手柔らかにお願いします。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-09-14 17:33 | 意匠 | Comments(0)

まんざい!

盛岡市大ヶ生(おおがゆう)に伝わる大ヶ生山伏神楽にはたくさんの演目があります。
その中のひとつ「まんざい」 。
しゃべくり芸ですね。
2人の師匠(1920年代生 2000年代没)から学んだ内容は下記の通り。
長文ながら、あえてご覧いただきたいのは
「どこかヨソでこういうの見聞きしたことありますか?」
を皆様にききたいためです。
情報をお待ちしております。

 by げんぞう

【大ヶ生山伏神楽 まんざい】
太夫と才蔵のやりとり。才蔵は鼓をもつ。「じょうだし」という定型の出だしをやったあとは、その場その場でバカ話をして場を盛り上げるという。どこから伝わったものかは定かではない。

★じょうだし
【太夫】ちょい めでたいぞや めでたいぞ
これ めでたきことの しるしには
おんみの氏神のおりおりに
せんりょうごりぞこれの縁
これからすえふるようというて
後(あーと)なる才蔵 後(あーと)なる才蔵 ちょと下座につめておったか

【才蔵】へへー
わしはコウメイいわがさき オランダ長崎までも知れ渡ったる
この才蔵は 太夫殿には 御用 早うと呼ばわれて
飲むべきものも飲みあえず
食いべきものも食いあえず
鼓の調べもしめなおし スッポコポンとうちならし
ささーい
さらば拍子も任せて♪参りましょいな
テットーテーンーテンヒョロロッ
太夫殿の御礼にはずるずるべえたる かーしこまって候

【太夫】才蔵はこんにちはいつもの粗相と違って早うかったな
【才蔵】太夫さん はよから半ばいおかえなさんせ
【太夫】えんやれ才蔵 早(はよ)くて半ばい遅くていっぱい
かってかわれたものじゃなし
【才蔵】げにまこと げにまこと (鼓をはたきながら)
【太夫】アラ良きところに気がついた
【才蔵】えー 良きところの穴場とは ♪毛がもっさりはえました
【太夫】才蔵や それほどかくしっておるならこの太夫のあとへ
いろいろすいこれしょうとようて下づいて参れ~

~扇を回しながら踊る~
★バカ話 その①
【才蔵】時になっす 太夫さん このづ このごろあそこさウチ建ったっけな
蔵建てたって
【太夫】なんぼの蔵建ったっけ
【才蔵】五間に二間の蔵建ったっけ
【太夫】その蔵の名前は何と言う
【才蔵】その蔵の名前 太夫さん知らねってか
【太夫】知らね 教えろ
【才蔵】その蔵の名前はちょっとかずに教えられね
 その蔵の名前は教えられねけど、五間に三間の槍をしまったず
【太夫】その蔵さ五間に三間の槍入ったずか その槍の名前はなんてそう
【才蔵】その槍の名前は「ウソつく槍」

★バカ話 その②
~ほらふく 才蔵はとにかく「逆話(ぎゃくはなし)」する。太夫は生真面目なので何かてまけて才蔵のホラをしゃべらせる~
【才蔵】北上川を西から見たら東からクジラがあがってきた
【太夫】東からなんで上がってくるってな 西からあがってくるなら話わかる


★終わり方
 最後はとにかく「さかえさこうのいえこそめでたし」と太夫が言って終わる。
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by torira | 2013-09-13 20:50 | 芸能 | Comments(0)