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水底の高舘剣舞

桜の樹の下には 屍体 が埋まっている! と書いたのは梶井基次郎。
ダムの底にはしばしば芸能が埋まっています。

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お盆の奉納を続けてきた盛岡市の根田茂高舘剣舞は簗川ダムの底に沈みつつあるようです。9年前の撮影。

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ダム建設の前段階として道路が付け替えられ、旧根田茂小学校への道は閉ざされてしまいました。

この地域には高舘剣舞が集中していますが、根田茂上流の砂子沢高舘剣舞は少し前から活動がままならない状態です。
簗川高舘剣舞も簗川ダムが出来ると活動の継続は難しくなるかもしれません。
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 by.事務局MA

 
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by torira | 2013-03-31 21:52 | 芸能 | Comments(0)

子どもの望み

先日、「子どもたちがお客様」というイベントに出る機会がありました。
おそらく芸能をナマで見ることはそれほど多くない子どもたちだろうと思うのです。
何かしら伝わるものがあればいいなあ・・・と、直前まであれこれ考えました。

子どもに伝わるようにするには、どうすればいいか。
自分は笛を担当していたんですが、できるだけ大きい音にするとか。
延々と反復するメロディーは、ちょっとずつ変えて展開していって飽きないようにするとか。
逆に、小細工をしないで、音の輪郭を明確にすることに専念するか。
でも、そうやって「子ども受け」をねらうより、大人に向けてと同じことをしないと、薄っぺらな演技は見透かされてしまうかも。
とはいえ、「子ども受け」をねらうことはそんなに悪いことなのか。

葛藤を抱えたままご出演。
しかし客席は、おじさんおばさんだらけでした。
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本当に子どもが望むこと。
それは例えばオカアチャンのメガネを曲げることとか。
想像以上にどぎついことなのかもしれません。

 by げんぞう
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by torira | 2013-03-30 17:36 | 芸能 | Comments(0)

フラッシュバック、ひなまつり。

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脳内で「もし……」ばっか練習。

 by げんぞう
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by torira | 2013-03-27 22:06 | 年中行事 | Comments(0)

ぎおんまつり

「日本の古典芸能は、演奏を擬音化した『口拍子』(くちびょうし)を復唱しながら覚える」
というような話をよく耳にします。
教材化された民俗芸能を学校でやる際にも、口拍子はたいへん便利です。
自分も学校でそうやっていくつかの芸能を教わりました。
しかし岩手県のいろいろな芸能を見てみると、必ずしもそうではないケースもあります。
いきなり
「やって見せるから、いっしょに動いてみて」
とか。
この場合、口拍子が入る余地がないんです。

また、擬音化の仕方が団体によって違ったりするのも意外な点でした。
ふだん活動しているのとは違う団体へ手伝いにいった際に
「いまの『だぐすくだんだん すったんだんすく』のところからもう1回お願いします」
と何回お願いしても通じない。
しばらくして、そのフレーズをこの団体では
「だぐすくつっつー すったくづっつー」
と擬音化していたことに気付いたのですが。
こういう細部に、伝承者の気持ちの持ちようが現れているのかなあという気もします。
でも、そんなにこだわりがあるものでもないのかもしれない。
どっちなんでしょう。
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ところで、自分はハウスの四つ打ちを
「どーん  どーん  どーん  どーん」
と表現しがちなんですが、我が家の5歳児は
「だんちっ だんちっ だんちっ だんちっ」
と表現していました。
そういえばDJやってる人は、「だんちっ」で表すことが多いような感じがします。
世代によってこのへんの感覚は変わってくるのでしょうか。

 by げんぞう
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by torira | 2013-03-25 21:52 | 芸能 | Comments(2)

閉校の意味するもの

岩手を今日まで民俗芸能の宝庫にしてきた要因の一つは、学校ぐるみで芸能の伝承に関わったことが上げられます。
これまでは岩手県の町や村は、地元の芸能をたいへん積極的に学校の授業または課外活動に取り入れてきました。

子ども達に地元の芸能を教える・・・大人達がこれくらい張り切るものはありません。
かつて自分たちが習い覚えた踊りを踊る子供を見ると、老人は少なくとも5才は若返ります。中年も青年も若返ります。
そして運動会や学習発表会で練習の成果を披露し、拍手をもらって「ああ、おらほの里はやっぱり良いなあ!」と感じてきたのであります。

卒業式シーズンは、また閉校式シーズンでもあります。
学校がなくなると、郷土芸能を教えたり披露したりすることが難しくなります。
住民同士が顔を合わせる機会が減り、大人達は子供エキスを補填する機会を失って元気がなくなります。
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「‥在校生9人は大川地区民が伝統を守っている長田剣舞を披露。出席者は行事で地域と学校、生徒をつなぐ舞を目に焼き付け、大きな拍手を送った。」岩手日報3月18日付の記事より。

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岩泉町の長田剣舞は個人的にもお気に入りの芸能の一つです。お盆にお寺で剣舞が奉納される光景は素晴らしかった!問題は若手が地元を離れてしまうこと。

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画像は2009年八幡平市の東大更小学校運動会で大石平念仏剣舞を踊っているところ。
「‥思い出を語る会では全校児童と大石平念仏剣舞保存会のメンバーが剣舞を披露。色鮮やかな衣裳をまとった子どもらが剣などを手に『ハイ、ナームーアーミダー』の唄や太鼓に合わせて勇壮に舞うと、大きな拍手が送られた。」岩手日報3月24日付の記事より。

「おらほの里」と呼べるような小さい単位のくらしと文化を、時代の波に集約化させない手立てはないでしょうか。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-03-24 23:55 | お役立ち情報 | Comments(3)

復興 応援 バスツアーに行ってみました

県北沿岸に足を運んでいないことが気になっていたこともあり、県北観光「 洋野町モニターツアー 復興 応援 5きげんバスツアーinひろの -ひろので交流の輪を広げよう-」に参加してみました。

まず種市ウニ種苗センターを見学し、センターの方にウニをどうやって育ててどう穫るかの説明を頂きました。
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震災の時は、種市中心部は防潮堤のおかげで町は被害がありませんでしたが、防潮堤の海側にあったウニ種苗センターや物産館は全壊。
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津波で施設がめちゃめちゃになった当初は意気消沈していましたが、種市高校(日本で唯一、南部もぐりの潜水技術が学べる海洋開発科がある)の生徒さん達がボランティアに来てくれて、重い重い水槽を動かしてくれるのに励まされ、頑張ろうという気力が出たというエピソードが印象に残りました。
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すくすくと育つウニ。う、うまそ〜。

お昼は、「はまなす亭」オーナー、食の匠である庭静子さんがつくる「5きげんスペシャルメニュー」です。
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ウニがたっぷり乗った炊き込みご飯、メカブの味噌汁、新鮮な海藻を入れて食べる鍋には地元でとれた鱈が入っています。それらは勿論、さらにイカリングのイカも、おいしい厚焼き卵も地元の食材です。たくさんの材料を細かく切って煮る「煮こごり」という一品は、正月料理だそうです。
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食後、庭さんが店内に展示してある震災の写真を説明して下さいました。まっすぐだったのが一瞬にして曲がってしまった線路。
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防潮堤の海側にあった元の「はなます亭」は津波でなくなりましたが、偶然にも不在にしていて命が助かったこと、八木地区の被害がひどかったことなどを伺い、改めて洋野町の震災を知る事が出来ました。

その後は「たねいち産直ふれあい広場」でお買い物。
面白いもの、おいしそうな物がたくさんあって大変!
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ここで売られている「みみっこもち」は、「かまもち」「ひゅうず」などとも言われる郷土のおやつです。いつ浜さんのお好きな豆シトギもありましたぞ。

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2011年のお盆にとなりの有家地区でナニャドヤラを見たとき、「リーダーは舘豆腐店の方です」と伺いましたが、今回私はその舘豆腐店の「むかし豆腐」を買いました。おいしかった!
さらに好物の宗八ガレイの干物(安くて新鮮!)やアカハタモチ(海藻を固めたこの地域独特の食べ物です)やあれやこれや買い込んで散財しました。

その後は大野地区のおおのキャンパスでマイ箸づくりを体験しました。
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今日の材料はオノオレカンバ(斧折れ樺)という太鼓のバチにも使われる、硬くて貴重な木です。
「道の駅おおの」でのショッピングもいいけど、せっかく来たので、抜け駆けして、大野木工が展示・販売されているキャンパス内のデザインセンターに行きました。
おしゃれな爪楊枝立てときれいな寄せ木のボタンを買って集合時間に遅刻したのは私です。

今回はモニターツアーなのでかなりお得な価格設定になっていました。
同じツアーが28日(木)にも行われますので、興味と時間のある方はどうぞ(広告依頼を受けてるわけじゃありません、念のため)。
楽しかった!
洋野町のナニャドヤラ見学バスツアーもあるといいなあ。
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2011年有家地区で見つけたポスター

 by.事務局MA
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by torira | 2013-03-22 01:10 | お役立ち情報 | Comments(0)

希少性

「この芸能、イイんですよー」
と言う際に、
「古さ」
「信仰の深さ」
「住民の参加率」
「同類の芸能がこの地域に密集している」
「他に例を見ない」
「この地域で最後の一団体」
・・・など、いろんな要素を見つけ出しては「イイ」の中身を理由づけするわけです。
どういう面を強調するか。
それぞれの地域や団体、あるいは研究者によって傾向があるのも面白いなあと思います。
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とりわけ
「最後の一つ」
というのはやはり気になるものです。

 byげんぞう
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by torira | 2013-03-19 22:52 | 芸能 | Comments(4)

抹茶ソフトがパサパサしてたらしい

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 by げんぞう
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by torira | 2013-03-17 21:12 | 意匠 | Comments(0)

どちらも「和な感じ」

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 by げんぞう
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by torira | 2013-03-16 22:29 | お役立ち情報 | Comments(0)

平成の大津波被害と博物館

明日で終了の震災展@岩手県立博物館、今更なご紹介ですみません。

岩手県立博物館 テーマ展「2011.3.11 平成の大津波被害と博物館-被災資料の再生をめざして-」
●~3月17日(日)
●開館時間 9時30分から16時30分まで(入館は16時まで)
●入館料 一般300円(140円)、学生140円(70円)、高校生以下無料
●駐車場無料

「 平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、わが国における戦後最大の自然災害となりました。津波常襲地帯として知られる岩手県三陸沿岸でも数多くの尊い生命と財産が失われ、この地域に伝わる貴重な文化遺産や自然遺産、そして数多くの博物館およびその関連施設も壊滅的被害を受けました。
 このような未曾有の自然災害を目の当たりにし、われわれ岩手県立博物館は平成23年4月2日から今日まで、岩手県太平洋岸に設置された博物館関連施設、太平洋沿岸の貴重な自然遺産および文化遺産の救出と再生を図るため、岩手県教育委員会と連携し、東日本大震災被災文化財等救援委員会の支援を得ながら、岩手県沿岸部の中でも特に被害が深刻な陸前高田市を中心に、博物館関連施設および被災資料の救出と恒久的保存に向けた措置を施してきました。
 このたび岩手県立博物館では、これまでの活動状況を報告し、併せて今後の課題を整理し被災施設の機能が一日も早く再生されるよう支援の一層の充実を図ること、これまでにいただいた様々な支援に対し、感謝の意を表することを目的として、テーマ展「2011.3.11 平成の大津波被害と博物館」を開催することといたしました。
 このテーマ展を契機とし、被災文化遺産および自然遺産、そして被災博物館機能の再生が円滑に進み、やがて一連の活動が被災地の復興に重要な役割を果たすことを願っています。
 本テーマ展をご覧下さり、今後の岩手県立博物館の活動のあゆみを見守っていただければ幸いです。」
ー博物館チラシより

高田町の吉田家文書(県指定文化財)レスキューについてはあちこちで紹介されていたので、大肝入だった吉田家の建物があった気仙町を描いた絵をご紹介します。
物によっては撮影禁止ですが、他はストロボ発光しなければ撮影が自由なものがありました。
こちらは大正時代に描かれた「広田湾眺望」です。
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今年1月14日に気仙町に行って撮った同じ場所=陸前高田市気仙町の今泉天満宮跡にて。
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天満宮跡に立てられた五色の幡。となりの諏訪神社にもあったのは以前ご紹介しました。

展示会場には博物館収蔵の虎舞の装束もありました。釜石市のトラです。
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今後、展示内容の一部は2013年5月15日 (水)~6月22日(土)に昭和女子大学光葉博物館(東京都世田谷区)においても公開される予定があるそうです。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-03-16 14:09 | 催しもの | Comments(5)