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鵜鳥神楽が来た浜

釜石市箱崎白浜で鵜鳥神楽の夜神楽を拝見したことがありました。このときの一場面を「とりら」創刊号に掲載しています。
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大きな身代の古い家で代々の神楽宿でしたが、この度の震災でおうちの方が亡くなり、家はもう全く住めない状態です。
今日は鵜鳥神楽さんが来て神楽念仏を上げて皆で拝みました。

白浜にはもう一軒の神楽宿があり、年行司太神楽にたずさわる若主人が鵜鳥神社にじきじきにお願いに行って、今日は宿神楽が実現のはこびとなりました。
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舞い込みのお囃子にご近所の方々が集まって来ます。
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とりらに写っていた幼い兄妹は今も神楽が好きなようです。

白浜地区の「白浜虎舞」がお祝いにかけつけてくれました。虎頭と太鼓は無事でしたが、個々人の衣裳や笛などが流されてしまっています。今回は鵜住居虎舞さんが助っ人に来てくれて、3月以降この日が初の舞だそうです。
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お話を伺うと、助成の申請を何度か試みたが受諾になったものがない、とのことです。盛岡大学の先生が相談に乗って下さっていました。とりらの募金からもお見舞いを差し上げました。

「見に来たお客さんには料理を出す、神楽宿本来の形態を守りたかった」という宿の心づくしのおもてなしでお昼をごちそうになりました。早採りワカメがとても美味しい。さきの神楽宿でもこの新鮮なワカメをたくさんお土産に頂いたことを思いだして胸がいっぱいになりました。
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神楽の最後はやはり恵比須舞。今回は特別に「あきない恵比須」という儲かる恵比須さんでした。上手にこしらえた鮭が泳いでいます。
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神楽宿をやるにはお金だけでなく、いろんな苦労や負担があります。
「なぜ?」という質問に、若主人は、ただでさえ少子高齢化の白浜地区なのに、震災後はさらに住民が減ってしまった。今あらためて「やっぱり白浜は良いところだ!」と皆に感じて暮らしていってほしいから、というお答えだったそうです。

終わった後「皆が笑ってくれた。良かった」ともらしておられました。
困難な中で神楽を呼び、地域の方たちに喜んでもらおうという宿主の方の強いお気持ちに敬意を表します。

 by.事務局MA
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by torira | 2012-01-31 23:30 | 東日本大震災 | Comments(0)

持ち主を捜しています

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震災を受けてどこからか流れ着き、釜石市の年行司太神楽さんに持ち込まれた迷子の獅子頭です。
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髪として、釜石あたりでは見かけない白い馬毛を使っているのが特徴の1つ。幕は一人が入れる程度の大きさで、唐草模様に桐の花が付いています。
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また口の中に銘があり「平成九年」「朴山」と刻まれています。
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現在、釜石市箱崎のお宅でお預かりしています。
お心当たりの方、ご連絡ください。

 by.事務局MA
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by torira | 2012-01-29 21:28 | Comments(3)

蛸ノ浦の権現様

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以前、このブログに登場した権現様です。耳も下あごも付け治してもらい、きれいに立派になって、ことしのお正月も例年通り悪魔祓いが出来ました。
以下の画像は蛸ノ浦契約会の方から送って頂いたプリントです。
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まずは皆で地元の尾崎神社へお参り・・なんですが、地盤沈下により参道は水没〜。でもなんとか参拝したみたいです。
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子どもも大人もいりまじって、地区の家を訪れます。
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家の人は頭を噛んでもらい、
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御札を頂きます。
そしておもてなし。大人にはお酒、子ども達にはジュースとみかんが用意されていました。
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すごいですね、朱塗りのお膳と酒器セットでお迎えとは。

大船渡市赤崎町では「契約会」という古くからの組織が強力な自治力を発揮しています。お話をうかがうと、ほとんど独立した村のような機構と政治力をもって暮らして来ました。
消防団、青年会、婦人会、公民館が契約会の下部組織となっていて、悪魔祓いは公民館が行っています。
津波の経験が生きているこの地区では、毎年の避難訓練は全戸が参加して、最後は炊き出しのおにぎりを作るところまでリハーサルに組み込んで来ました。そのため、ホンモノの津波が来た昨年3月11日のときも、整然と避難誘導を行い、食べ物を供出しあって共同作業で炊き出しを行い、支援物資もすべて分け合ってしのいだそうです。

これだけの強固な組織であれば、若い世代には息苦しいと感じられることもあるでしょう。
しかし、この時代にこれだけのマネジメント力と自尊心を持って暮らして来た地域がある(蛸ノ浦だけではない)という事が、私にはまず発見と感動でした。「田舎」とは何なのかをもう少し知る必要を感じたのでした。

 by.事務局MA
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by torira | 2012-01-27 20:53 | 年中行事 | Comments(0)

町内会と祭・行事

昨日、げんぞうさんが書かれた内容は面白かったですね。
 
「かつては盆・正月、いずれもムラの組織≒親族組織でおこなわれていた。
ところがムラの組織と親族組織が分かれる中で、盆と小正月を担う行事の主体も分かれていった。
特に生産組織としての親族組織がなくなる中で、生産組織ではない自治組織が小正月行事を担うことになった。
→現在では、小正月行事は公民館など地域の自治組織で盛んにおこなわれている。
お盆は引き続き親族のあいだでおこなわれている」
・・という指摘が「なるほど~」です。

私が住む地域の町内会は、このところとみに祭行事を熱心に行うようになってきました。
以前は誰も来なかった小さなお宮の秋祭りは、まず子供会を巻き込んで手づくりの子ども御輿が出るようになり、さんさ踊りや餅まきも行われるようになり、やがてちゃんとした御神輿を購入しました。2ヶ月も前から町内のあちこちにやたらと幡が立てられて、ちょっと恥ずかしい。
小さなプレハブ小屋を建てて「社務所」の看板をかけ、オヤジ達のたまり場が出来ると、元旦祭やどんと祭も行うようになりました。
次はきっと神楽奉納だな、依頼が来るかも、と内心ドキドキしていましたが、方向はそっちじゃなく「次は山車を作ろう」ということらしいです。
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こちらは今年のどんと祭。女性は輪に入らず(入れない雰囲気の)オトコの世界となっております。

陸前高田市高田町の川原祭組は、震災を受けて「町内会は解散しましたが、祭組は残しました」と、8月には七夕まつりを、1月には悪魔祓いを行いました。
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先日「母体となる町内会組織がなくなったのに祭組がある、というのはどういう事になるのでしょうか?」と伺ったところ、
「町内会は〝体〟で、祭組は〝気持ち〟」
というお答えを頂きました。つまり町内という地縁を越え、祭そのものでつながる組織になるのでしょうか。となると講とか連とか、あるいはサークルに近いものに生まれ変わるのでしょうか。

大船渡市大船渡町の明土権現を担う方も、「町内会は解散したが権現様は残すことにした」とおっしゃっていました。
「津波の被害を受けて住民は別の場所に移ってしまい、ほとんど誰も残っていない。来年の悪魔祓いや3年後の五年祭のときには、新しく開いている商店の皆さんに協力をお願いしようかと」考えているそうです。
ここでは新しい地縁を得て行事と芸能を復活させようとしているわけです。

どうなるのか簡単には予想がつきません。
安易に言葉を重ねるより黙って成り行きをみていきたいと思います。

by.事務局MA
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by torira | 2012-01-25 20:31 | 東日本大震災 | Comments(2)

花まんじゅう うまい

 長期の休みは、ひたすら家の中で過ごすという方が多いかもしれません。が、むかしは盆・正月となれば、ホンケへ集まったり、親戚へあいさつ廻りしたり。そんなふうに地域の中を行ったり来たりする場合がけっこうあったそうです。まあ、今でもそれなりにやってますが、たぶん昔ほどじゃあないのでしょう。

 そして現在では、小正月行事は公民館など地域の自治組織で盛んにおこなわれています。一方でお盆は引き続き親族のあいだでおこなわれています。
 「かつてはご先祖さまを祀ることもシゴトをするのも、いずれもムラの組織≒親族組織でおこなわれていたので、盆・正月の主体も同じだった。ところがムラの組織と親族組織が分かれる中で、盆と小正月を担う行事の主体も分かれていった」・・・というようなことなのでしょう。特に生産組織としての親族組織がなくなる中で、生産組織ではない自治組織が小正月行事を担うことになった。だから小正月行事は盆行事以上に役割と機能も大きく変わったのだろうと思います。
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 というのも、Raekwonさんが公民館で花まんじゅうこさえてきたんですよ。いやあ、今の小正月行事は楽しそうだなあ、と。むかしの小正月行事もそりゃあ相当に楽しかったんだろうけど、高齢の方から「小正月に小作人が地主の家にあいさつに行くと餅もらって」という話をきくと、大変な面もあったろうなあと思ったりして。

 by げんぞう

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by torira | 2012-01-24 21:06 | 年中行事 | Comments(0)

盛岡市材木町の門松

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 クマザサのあたりに葉牡丹が見えます。
 なんかうまそうだなあ。
 いや、キャベツじゃないんだよな。

 by げんぞう
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by torira | 2012-01-23 23:21 | たべもの | Comments(0)

大沢の「かせ踊り」

 小正月の大沢温泉自炊部(花巻市)に、今年も「かせ踊り」がやってきました。
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 大沢の「かせ踊り」は、温泉の各館と、商店などを門掛けして歩いています。15種類の演目がありますが、自炊部では「一番」「二番」「三番」「舞込み」「人形積み」「かねぴん」「代洗い」の7演目が披露されました。
 大沢温泉という好条件だけに、かせ踊り目当ての観光客やカメラマンで混雑するかなあと思ったら、そういうこともなく。15分ほどかけて一通り踊って、皆さんまた次へと向かいました。

 by げんぞう
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by torira | 2012-01-21 22:23 | 芸能 | Comments(0)

まだまだ年取り

 盛岡市本町通三丁目の大智田中地蔵尊・・・通称「四ツ家の田中地蔵さん」は、1月23日が越年祭です。
地蔵菩薩の縁日は24日前後。こちらでは毎年、月遅れで新暦1月23日に越年祭をやってらっしゃるようです。
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 「甘酒のお振舞い」などもポスターに書かれてるんですが、この画像ではちょっと読めませんね。

 by げんぞう
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by torira | 2012-01-20 19:56 | 年中行事 | Comments(0)

猫ファミリーの船出

ご町内の工務店には木彫部門があり、作品が外にも飾られていて、おりおり登場人物・・じゃない、動物が変わるので通る度に楽しませてもらってます。

先日ひさしぶりに前を通ったら、船が出ていました。
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子ども猫と父ちゃん猫が手をつないでる。父ちゃんはねじりはちまきに半纏だから海のオトコだ。父ちゃんの右手は子どもに、そして(パンダの陰になって見えていませんが)左手は船外エンジンにかかっている。

よく見かける「絆」とか「復興!」とか「キミとつながる」とかそういう掛け声がなんとなく苦手、というへそ曲がりの私ですがこれには参りました。

 by事務局MA
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by torira | 2012-01-18 18:02 | 意匠 | Comments(0)

秋葉権現獅子舞 参上

陸前高田市高田町の川原町は、町内会は解散してもうごく七夕の祭り組は存続しています。お正月は祭り組のメンバーが中心になり、恒例の悪魔払いを「秋葉権現獅子舞」として行いました。現在、元の住民はあちこちの仮設に分かれて暮らしていらっしゃるので、移動範囲が広くなって大変。
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女性が獅子頭に触れるのをタブーとする地域もありますが、ここでは「やりたい人はどんどんやってよろしい」という主義で、10代の少女達が中心になって獅子を扱います。もちろん頭かじりも。
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消防署を訪れた獅子。このあと真っ赤な消防車を噛んで火防せのご祈祷?をしていましたっけ。
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川原町の獅子舞は、大船渡市末崎町船河原から習ったと伝えられています。
私は元旦にその末崎町の門の悪魔祓いを含め大船渡市の悪魔祓いをいくつか見学しましたが、たしかに踊りやお囃子はこちらの獅子舞とよく似てますね。当の秋葉権現獅子舞の方も「たまたま見かけた(聞いた)大船渡市立根町の獅子舞(権現様)と自分たちの獅子舞がほぼそっくりだったので驚いた」という経験をなさったそうです。

川原町の跡地では黙祷してから踊りました。
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お囃子の笛はここ最近はテープ音源でしたが、練習して来年は生音でカッコ良くまわりたいそうです。川原祭組会館の跡地に建てられた集会施設「どっこい所」で懇親会。仮設で作って来た豚汁やホタテ入りおにぎりなど、心づくしもいっぱいでした。ありがとうございました!

「予想以上の参加があってうれしいです」という代表のご挨拶がありましたが、来年はますます賑やかになりますように。

 by.事務局MA
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by torira | 2012-01-16 19:30 | 東日本大震災 | Comments(0)