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幕から地域に眼がむく

 「川井村の早池峰神楽」の記事で紹介された2つの神楽、いずれも独特の個性をもっています。
 早池峰江繋神楽は「早池峰」とついていることから、大迫の神楽と似たものを想像しがちですが、沿岸の神楽と似たところもあり、県北の神楽と似たところもあり。だからといって「○○と××の中間系」というよりは、独自の色合いをもった豊かな神楽だという印象をうけます。
 末角神楽は社家が伝承に関わった時期があることもあって「社風神楽」という分類もされます。ただ、芸態は早池峰江繋神楽に比べるとより内陸の早池峰系の神楽と似ているところがあり、特に遠野の大出神楽の弟子神楽と通じるものを私は感じました。
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 しかし信仰圏はもう少し複雑な気がします。「川井村の早池峰神楽」の記事で紹介されている写真をもう一度見てください。クリックすると大きなりますので、幕に書かれた名前(・・・と、その出身地)に注目。芸態だけ見ると内陸っぽいのかなあと思った末角神楽に、思いのほか沿岸の方々が関わっていたことがわかります。こうなると、小国という地域そのものに眼が向かざるをえなくなってくるわけです。

 by げんぞう

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by torira | 2008-11-30 22:29 | 昔のくらし | Comments(0)

「とりら」が買える場所 5 岩手県立博物館

「とりら」は、盛岡市松園地区にある岩手県立博物館のミュージアムショップでも買うことが出来ます。
入ってすぐ左手にショップがあり、事務局にはもうない2号がまだ5冊も残っているそうです。ご希望の方には郵送して頂ける(現金書留にて)そうですのでお問い合わせを。
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12月7日(日)の「体験教室 みんなでためそう!」は、昨年ご好評につき、というわけでもないけど「ごんげんさまのカスタネット」作り(画像のがサンプルです。耳が倒れてしまってるけど)が再登場です。
小学生対象の工作ですが、人数に余裕があれば大人もオッケーだそうで。はい、僭越ながら私が指導役になります。楽しいですよ。どうぞいらしてください。

博物館では、12月13日から新収蔵資料展が始まります。全部門総出で約1500点の新コレクションが並びます。昨年の「岩手の渓流と釣人」展を下敷きにして大ボケを披露してしまいました。なんでかそこにあったのだなー。変だと思ったのによく見なかった私です。ご覧の皆さま、博物館さま、大変すみませんでした〜。

=岩手県立博物館(盛岡市上田字松屋敷34)=
●開館時間:9:30〜16:30(入館は16時まで) 月曜日休館
●入館料 学生:140円 一般:300円 高校生以下入場無料。

  by.事務局MA
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by torira | 2008-11-29 21:05 | 冊子「とりら」 | Comments(3)

川井村の早池峰神楽

信仰の山、早池峰山には登拝口ごとに神楽があったことをご存知かと思います。
23日に行われた早池峰神楽大会はたいへん盛況だったようですね。この公演で舞われたのは、花巻市大迫町の早池峰神楽。遠野市には大出(おおいで)早池峰神楽があります。そして川井村にも早池峰神楽があるのです。
川井村で今、活動している神楽は2つ。早池峰江繋(えつなぎ)神楽と末角(まっかく)神楽です。登山口の一つであった門馬にもかつて神楽がありましたが、だいぶ前に廃絶してしまいました。
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先日、川井村箱石公民館で行われた「川井村神楽共演会」で、2つの“三番叟”を拝見しました。どちらの幕にも早池峰神社の名前が入っています。
画像左は、末角神楽の小学3年生の舞手です。去年神楽を見て「やりたい」と言って入って来た子だそうで、気持ちの入った舞を演じました。なかなか上手です。
右の早池峰江繋神楽の舞手は、3年前にお会いしたときは「もっか“三番叟”練習中です」という新人さんでしたが、練習を積んだとみえて見応えのある三番叟になっていました。
川井村の神楽をとりまく条件が特別良くなったとも思われないのに、メンバーをふやしレパートリーを広げようと前進されている姿に、下閉伊の底力を改めて感じたのでした。

 by.事務局MA
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by torira | 2008-11-28 17:56 | 芸能 | Comments(0)

まんだじゃないらしい

 権現様の髪を固定するのにマンダを使うという話を先週の練習で師匠さんからききました。そろそろ髪の更新をしたいので、そうなると、マンダの皮はぎから始めなければ・・・。
 と思って今日の練習で
「権現さんの髪とめてるマンダの皮のことなんですが」
と話をもちかけたところ、
「あいつはマンダでねえ。麻でねえか。マンダでは弱い」
とのこと。うーん。話がちがう。
 まあ、きょうは権現様が練習にこなかったので、次回、権現様本人がきたらまたみんなで確認してみましょう。というわけで、なんべんも同じ画像使いまわし。
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 by げんぞう
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by torira | 2008-11-27 00:07 | お役立ち情報 | Comments(0)

山祇神楽の「翁」

 「『翁』だけはほかの演目と違う」
 能の解説でよく聞く言葉です。これは山伏神楽(修験能)についてもいえることでしょう。それじゃあ、その「翁」が何を表しているのか。・・・を説明するのは簡単ではないようです。

 どの神楽にも共通しているのは、お爺さんがでてきて舞う一人舞の演目であるということ。特に有名なのは早池峰系の神楽のものでしょう。全体としては上品で、人間の爺さんというよりは神様に近い印象をうけます(早池峰系の中でも流派によってかなり内容に差があるように思うのですが)。 
 一方で盛岡以北の神楽(能舞含む)の翁は、もっと人間寄りに描かれています。雫石町無形文化財芸能発表会で演じられた山祇神楽の「翁」を見て、改めてその印象を強くしました。
 扇をひらひらさせていかにもめでたそうな動きをしたり、扇をかつぐような所作があったり。また、終盤ではヨロヨロしたり。通常「翁」に続いて演じられる「三番叟」は翁のモドキであるといわれますが、「この動きが三番叟のモドキのネタになっているのかなあ」と思われる所作が随所に見られます。

 前半部で「いーよーいーよー」「よーいさー」といった唄がかかるのも、北東北の山伏神楽の「翁」全般の特徴です。それが心地よいかどうかは色々あるのですが、山祇神楽の場合はこの箇所の唄も幕出・中謡も、しっかりとした抑揚でうたわれており、聴き応えがありました。
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 しかしまあ、翁ひとつを見に行くにしても、「焼肉食わすから」とか、いろいろ口実が必要なんです。

 by げんぞう

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by torira | 2008-11-26 21:06 | 芸能 | Comments(0)

今年も吊るす

 今年も干し柿。“権現様のお年とりがすぎてからやる”というインチキくさいことを昨年は書きましたが、今年はふつうにいま時期に行いました。まあ、時期が一定しないんです。
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 それにしても、このベンリなスズランテープ依存生活から脱却したいものです。

 by げんぞう
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by torira | 2008-11-25 20:24 | たべもの | Comments(0)

格子と鎖帷子

 笛吹き親父さんのブログ(11/23)と、谷地鬼女さんのブログ(11/24)で、鬼剣舞の衣装の「身ごろの柄っこ」が話題になっています。団体によって細かく違うということが、それぞれわかりやすく紹介されています。
 この格子ガラ、円満寺系の神楽の衣装でもよく用いられています。「乳」をつくるタスキの〆方があることなども、両者に共通しています。ジャンルを越えて、北上西部~花巻西南部で相通ずるセンスがあるのでしょうか。
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 写真は盛岡の大ヶ生高舘剣舞。身ごろの部分にアミアミの素材を用いています。「鎖帷子」とのこと。鬼剣舞では鎖帷子は腕につけており、そこらへんの展開を追っていくとなかなかややこしいことになりそうです。

 by げんぞう
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by torira | 2008-11-24 22:10 | 意匠 | Comments(0)

合コン。

 鬼剣舞をやっている谷地鬼女さんが綴るblog「鬼女の涙」に、
“合コンでドン引きされた”
という話が載っていました。
 いや、しかしこれは、殿方にも「どう応えていいのかわからない」という面があったのではないかと思います。そういう意味では、
「鬼剣舞をやっている素敵な人に出会ったんだけど、どう応えたらいいか=鬼剣舞やっている人を口説くにはどうしたらいいか」
がもっと世間一般の共通認識になることが必要だ。というわけで、キメの一言をいろいろ考えてみました。

「一緒に三狂しない?」

「君となら四門くぐれそうな気がするんだ」

「やっと見つけた。人生のオカドを。」

 あ、でも三狂よりは扇合わせのほうが手のつなぎ方がちょっといいのかなあ。とか、悶々とします。
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 by げんぞう
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by torira | 2008-11-23 19:59 | お役立ち情報 | Comments(4)

まんだ

 権現様の髪かきわけていたら、それを固定するヒモが・・・いや、ヒモというよりは縒りをかけていない天然素材のスズランテープみたいなのが・・・・見えたので「麻かな?」と思いきや、師匠によると「マンダ」とのこと。
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 マンダは和名「シナノキ」という木で、その繊維がむかしから「様々に活用されてきました。しかし、権現様の髪をとめるのには麻でも他の素材でも良かったろうに、なんでなんだろう。

 by げんぞう
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by torira | 2008-11-22 22:40 | 昔のくらし | Comments(2)

えびす講

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この町へ来て「謎だなあ」と思ったものの1つが「えびす講」です。
全国的には10月から1月頃までの間にいろんなところでいろんな事が行われるようです。
ここ盛岡では、11月頃になると市内の大きな店でたいてい「えびす講」セールが行われます。住み始めた頃は「えっ?もう歳末セールか!」とびっくりしていました。
岩手県各地でやってるのだろうと思っていましたが、先日花巻市の女の子が「えびすこうって何?」と聞いていたところを見ると、盛岡市限定なの?
沿岸地方に行くと、「えびす講の日にはドンコを食うべし」などという町もあるようです。

 by.事務局MA
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by torira | 2008-11-21 20:38 | 催しもの | Comments(0)