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こんな時代に。

 うちの神楽の師匠は太平洋戦争中に盛岡市仙北町の軍需工場に勤めていたそうです。今の仙北町駅の西側、アルテマルカンとかがあるあたり。
 いよいよ本土への空襲が激しくなってきたころ、師匠(当時10代後半)は監視哨隊の任務についていました。上空をずっと見張っている係です。
 で、最初はトンボだと思ったらしい。それがだんだんに大きくなってきて、ずだーっと。
 ・・・そんな目に遭いながらよくもまあ生き残ってくれたもんだなあと思いますが、ともかくもおかげでこうして神楽を習えるわけで、なんとも…。
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 さて、こういう世代の方が9.11以降の世情について“いまは開戦直前に雰囲気が似ている”とおっしゃることが多いそうです。そこで師匠にもきいてみました。
 曰く「んだったって、戦争中みたいなもんでねえか」。

 by げんぞう
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by torira | 2008-07-31 18:53 | 昔のくらし | Comments(0)

坂道によわくてねえ。平らな山ならいいんだけど

 盛岡市・滝沢村・雫石町・八幡平市にまたがる名峰、岩手山。古くから巌鷲山(がんじゅさん)の名前で、広い範囲から信仰を集めていました。登山口は各方向にあり、それぞれに遙拝所があります。祭礼日は本来はそれぞれに、えーと・・・。忘れた・・・。
 で、登山道の要所要所に拝むポイントがあり、場所ごとに唱える言葉も決まっているんです(岩手県史にも紹介されています)。現在でもそれを唱えながら登る方がいらっしゃるかどうかはわからないのですが、八幡平市平笠の裸参りに先立つ神事で「♪さいぎさいぎろっこんしょうじょう」を唱えている映像は見たことがあります。それから、岩手山信仰にかかわる浄屋がある地域もあったり、けっこう遠方に「巌鷲山」と刻まれた石碑があったり、なんといっても、山麓それぞれの地域に神楽があったり・・・。
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 まあそんなわけで岩手山信仰はそのうち冊子「とりら」でも扱わなければならないテーマだと思うのですが、こうやって祭礼日もどんどん変わっていく状況を見るにつけ、はやく昔のお山の様子をききとりしなければなあと焦るわけです。

 by げんぞう 
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by torira | 2008-07-30 20:46 | 年中行事 | Comments(0)

さくらソフトで同行者をだまくらかす

 ふるさと岩手の芸能についてお伝えするときに、「勇壮な」「華麗な」といった表現をつい使いがちです。が、どうもそういう言い方というのは人様にちゃんと伝わっているのかどうなんかなあ、としばしば悩みます。くらしに根ざした芸能をそんなふうに一言にまとめちゃっていいのかなあとも思いつつ、「かっこいい」でも「かわいい」でも、やはり自分が感じたことは伝えたい。とはいえ、ものの見方は人それぞれなので、だったら「自分はこの芸能を見てこう感じた」「あの芸能を見た結果、私はこうなった」と語ったほうがなんぼかマシなのかも、などなど思います。

 さりとて「見た結果こうなりました」と言えるほどの経験はそれほど多くはないのですが、例えば角館の「広久内ささら」(岩手じゃないけど)。この場合は、記憶が飛ぶという経験をしました。
f0147037_23113951.jpg 2007年8月15日、角館の立町ポケットパークにて。各ささら団体が2回ずつ披露するのですが、そのうち広久内ささら2回目の公演でした。演目は「クルイ」。三匹の獅子が一踊りして所定の位置に座ります。続いて、いよいよ本格的な踊りがスタート。立ち上がる際に、まず頭が思い切り後ろに向く。そして、その頭の方向に体をひねりながら立ち上がる。ポップダンスのネックオーフレックスみたいなことやりながら立つわけです。
 なんでこの人たちはこんなすごいことをするんだろう。

 ・・・気が付くと、終了。断片的には覚えているのですが、大半の記憶が飛びました。

 角館はふつうに歩いても楽しい町です。交通の便も良し。家族や友達を「さくらソフト」や「醤油ソフト」や「なると餅」で釣ってでも、角館のささら見たほうがいい。記憶飛ばしてみればいい。

 by げんぞう
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by torira | 2008-07-29 22:06 | 芸能 | Comments(0)

青森県弘前市独狐地区における春の託宣行事

f0147037_17391381.jpg 以前に紹介した「青森県の民俗」 第7号(2007.07) に所収されている「青森県弘前市独狐地区における春の託宣行事」。
 表題の通りの研究報告なんですが、ポイントは、著者がその託宣行事の構成員の孫であるという点。です。つまり、おばあちゃんに付いていって取材したわけです。
 しかも特殊なのは、一連の行事についての紹介と考察のあと、最後に「家庭内での再評価」という章を起こしていること。そこでは夕食をとりながらの
「勉強好きでまだ勉強するんだど。イタコのこと、勉強して、イタコになってしまったらどうするべな、ってジッチャと心配してらのよ」
「今ぁイタコの学校あるってらはんで、それさ入れたほういいでぇな」
といった家族の会話がこと細かに紹介されています。しっかりと中身のあるまじめな研究報告なんですが、笑えます。自分にとっては2007年度ベストの文章でした。

 by げんぞう

 ※岩田書院から発売されています
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by torira | 2008-07-28 20:35 | 資料紹介 | Comments(0)

虫コまつり

一戸町高屋敷で「虫コまつり」という行事を復活するというので見におじゃましました。
本来は旧暦6月24日に行っていましたが、この40年ほどお休みしていたそうです。
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悪い虫を追っ払う旗は3種類。田んぼに立てるのは「十和田山神社悪虫退散祭所也」、畑用は「五穀成就悪虫退散祭所也」、最後に川へ流す旗は「岩手山神社悪虫退散祭所也」。f0147037_2055527.jpg
別名「煎り粉まつり」とも言うわけは、旗を立てたら、その旗に香煎粉(オオムギ等の粉を煎ったもの)を振りかけるからです。
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最後は川に流すのですが、昨今そういうわけには行きませんので河原で燃やしてしまいます。あとは集会所へ戻って皆でひっつみを食べるのです。

by.事務局MA
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by torira | 2008-07-27 21:01 | 年中行事 | Comments(2)

杏仁豆腐

 ふるさと岩手の芸能やお祭の現場で何かと出会う食べ物といえば豆腐。盛岡市小屋塚でも、7月21日に杏仁豆腐がつくられています。
 梅ジュースに使った梅の、1年ねかしたタネ。1つずつ金槌で割り、仁を取り出します。
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 うるかして薄皮を剥くと、もうこの時点であの杏仁の香りです。
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 水を加えて擂ると、クルミダレと見まがいます。
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 あとは搾ってハチミツ入れて寒天で固めると、おなじみ杏仁豆腐に。
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 by げんぞう

※梅・杏の仁は青酸配糖体が含まれていますので、処理法をよく確認してからお試し下さい。
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by torira | 2008-07-24 19:25 | たべもの | Comments(0)

三ツ石神社へのさんさ踊り奉納

ミスさんさ踊りとミス太鼓による盛岡市三ツ石神社への奉納演舞を見てきました。
さんさ踊り発祥の地といわれる三ツ石神社に、8月1日から始まる「盛岡さんさ踊り」期間中の安全と成功を祈願するとともにさんさ踊りを奉納するものです。ミス笛とミス唄もおります。
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直前まで雨が降っていたため例年より見物人が少ないようでしたが、カメラを持った人がいっぱい。ま、私もその一人ですけど。

次号の「とりら」では、さんさ踊りの知られていない面をご紹介するつもりです。ポイントの1つがここ三ツ石!ちなみにミスさんさの紹介などはありませんのでご了承ください。
 
by.事務局MA
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by torira | 2008-07-23 15:08 | 芸能 | Comments(0)

虫とかご

 げんぞうさんが盛岡の万灯まつりを紹介しましたが、20日には二戸市上斗米で虫追いまつりが行われたようです。
 来週の日曜日27日、一戸町小鳥谷の高屋敷地域でも「虫コまつり」が予定されています。午前11時に高屋敷の集会所を出発。2時間ほどの予定です。30年近く行っていなかった行事の復活に、「そうだ、ここには『虫コまつり』があったんだ。この良いまつり、な〜んで忘れてだったか」とお年寄り連中がとっても張り切っているそうです。

 その一戸町小鳥谷の産直「サラダボウルこずや」で、昨年小さめの竹かごを買いましたがこれが良い!
 まず見た目が涼しげでいいし、しっかりしてるので潰したくない物(トマトとか)を入れて持ち歩いても安全〜♪ 2500円ぽっきりは安いぜ奥さん。味をしめて今年はでかいのを買いました。3500円也。荷台に竹カゴをくくりつけて走ってるホンダスーパーカブを見かけたら、それは私かも。です。

 by.事務局MA
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by torira | 2008-07-21 19:31 | お役立ち情報 | Comments(2)

神子田町の万灯まつり・・・もうちょい詳しく。

 神子田町の万灯まつり、いくつか特徴があります。
 行灯を持って歩き、綾棒を持っての踊りを披露するという点は「見前町の『七夕』」とよく似ています。ただ、名称が神子田町では「万灯まつり」となっています。踊りは見前町の『七夕』と同様に2列になっており「ハラハラハラセ」という掛け声がかかる点は同じです。が、踊りの種類は見前町では1種類に対し、神子田町では「一番」~「四番」の4種類。手に持つ棒は見前町では2種類に対し、神子田町では1種類。行灯の形態については凸型と箱型の両方がある点は共通していますが、神子田町では武者や公家などの古典的な絵柄がほぼすべての行灯に描かれています。先導する大人が“山車組の人”な格好をしていることから見ても、絵紙で洗練されたセンスが行灯の絵柄に色濃く反映しているのではないかと想像されます。
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 歩く範囲は、昔ながらの町屋がある地域から新興住宅地、堤防など、さまざま。それぞれの風景の中を歩く姿を楽しむことができます。
 そのほか、何かいろいろ書くべきことがあった気がしますが、ともかくも、これまでまったく自分が知らない身近なところでこんなに濃い行事がおこなわれていたというのは、なんとも。半世紀ぐらい前だと、さんさ踊りと万灯系のおまつりは同じぐらいのメジャー具合だったのではないかなあという気もします。それがなぜ、さんさ踊りは「盛岡を代表するおまつり」というようないわれ方をするようになって、万灯系のおまつりとの差が開いていったのか。さまざま考えさせられます。未知のものは山間部にあるようにおもいがちですが、実は“町のおまつり”というのはかなり見過ごしてしまっているものがあるのだろうと思います。

 by げんぞう
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by torira | 2008-07-20 21:56 | 年中行事 | Comments(0)

トコシェ

ヨーイヨーイヨーイヤセー
たなばたまつり まつりよ
ことしゃ ほうねん まんさくだ トコシェ
いけの こい ふな みみずでつれる トコシェ
おらがじまんは なかつのかわよ まちのまんなかであゆつれる トコシェ
わかいしゅう たのみましょ まわりましょ まわりましょ トコシェ
なんぶまがりや はりまで ふとい おらは ちびでも ほねふとい トコシェ
みこだちょうには あさいちがある いつもはやおき ごくろうさん トコシェ
わかいしゅう たのみましょ まわりましょ まわりましょ トコシェ
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 こういう唄をかけながら、行灯を持った子供たちが行列して歩いて、随所で門つけをし、踊りを披露して。盛岡市神子田町の万灯まつりはそういうおまつりでした。19日夕方におこなわれました。見てきました。

 by げんぞう
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by torira | 2008-07-19 22:52 | 年中行事 | Comments(0)