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小友の裸参り

遠野市小友町の裸参りを見て来ました。
すっかり暗くなってから着いた小友の町は大風でした。情緒ある古い建物が軒を連ねる小友銀座(勝手にネーミング)は道路脇に堰の流れがあり、路上には火の入った大五郎明かり(勝手にネーミング)が点々と灯っていい感じ。さらに甘酒のお振る舞いがあったり、「お祭りだから食べてって」と見知らぬ私達を招き入れて、おこわのおにぎりやホルモン汁をごちそうしてくださるお宅があったりですっかり感激。
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裸参りの参加者は、強い風に震えながら岩龍神社と庚申塚の間を三往復しました。神社で拝むのが、お宮ではなくその後ろの巨岩であるところが興味深いです。あれがご神体なんでしょうか。
初参加のKさんに感想をお聞きしたかったのですが果たせず。それと、「裸参りの前に権現舞があるならそれも教えてくださいよ」とも言いたかったですが。
裸参りの間中、通りのスピーカーから流れていたお囃子、テープ?と思っていましたが、じつはお宮の中で外山神楽がずーっと奏していたのです。
8月の第4土日に行われるという小友のお祭り(山車1代、鹿踊2団体と神楽が出る)で、昼間の町並みを改めて見てみたいと思いました。

 by.事務局MA
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by torira | 2008-02-28 22:45 | おまつり | Comments(0)

次号に着手

 冊子「とりら」3号の原稿にぼちぼち取り掛かっています。
 「あるエリアのあるジャンル」をテーマにしようと思ってるのですが、情報を集めていく段階では、ついついルーツ探しをしてしまいます。どうも自分のような素人は、芸能のことを調べようとすると、ついルーツ探しに終始してしまう傾向がある気がします。もうちょい「くらし」や「人」との関わりでとらえてかないと不毛だなあ、と反省。
 その「人」についても、当時の世の中の仕組みを踏まえないで「山伏が」「農民が」「士族が」「旅の新発地が」という言い回しをしただけでは、ほとんど何も言ってないことにしかならないよなあ、と反省。
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 また、つい単純化して書こうとして不正確になってしまう点も反省。例えば「この地域のこの系統の芸能は、唐団扇とササラすりが出る点が念仏剣舞と共通している」と書こうとしたのですが、このエリアの念仏剣舞のササラは写真のものとは違ってビンザサラなので、ちょっと違う。それに唐団扇もササラも、念仏剣舞に限ったものではなくて東日本の広い範囲で三匹獅子に出てくる・・・。
 ・・・ここまで書くと、大体どんなテーマになるかおよそ見当がつく方も多いかと思いますが、まああまり奇をてらわずささやかな紹介記事になればいいかなあと思ってます。

 by げんぞう
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by torira | 2008-02-26 21:19 | 芸能 | Comments(1)

県内取り扱い先はこちら

今日の岩手日報夕刊にて「とりら」2号を紹介していただきました。
その中で「県内書店で販売」と添えてくださったのを見て、さっそくお問い合わせの電話がきました。
取り扱い書店は「とりら」のページにリストアップしてありますが、こちらにも書いておきます。
近々、紫波町日詰の「本のくずおか」さんにも並べて頂く予定となっておりますので、お近くの方は良かったらご覧ください。

☆☆「とりら」取り扱い先一覧☆☆

【盛岡市】
県立博物館ミュージアムショップ,盛岡おもてなしプラザ(おでって1階),さわや書店本店・盛岡駅店,東山堂書店本店,ジュンク堂書店,ダニーハ,クラムボン,ちいさな野菜畑
【花巻市】
エムズ書店桜台店(アルテマルカン1F),ブックス銀河(イトーヨーカドー2F)
【宮古市】
かんの書店本店
【紫波町】
本のくずおか

 by.事務局MA
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by torira | 2008-02-25 17:30 | 冊子「とりら」 | Comments(0)

頭髪問題

頭髪は問題であります。それが徐々に抜けて来ると見すぼらしいの一言。
いえいえ人間のことではありません。

今日は、「とりら」2号の「とりらってなに?」でお世話になった見前宮崎神楽の春祈祷におじゃましました。多くの春祈祷は権現様の戸別訪問のカタチを取りますが、わりに早く歩くのをやめてしまったここでは、一年の始まりを祝う神楽の親睦行事になっています。
じつは昨夜、盛岡市内の別の神楽さんから「面とシャガマを新しくしたいが手頃な値段でできるところを知りませんか?」という電話を頂きました。
シャガマは鬼の舞などで使うかぶり物です。見前神楽では数年前に宮城県の方に作って頂いたとのことで、写真を撮ってみました。f0147037_17261519.jpgf0147037_17232747.jpg
アップの方は裏側です。馬の毛が上下二段に丁寧に編み込まれているのがわかるでしょうか?
先日は滝沢村の篠木神楽さんが知り合いの方に作って頂いたと言うシャガマも拝見してきました。こちらは桐の木を頭頂の皿に用い、穴を2段に開けて木のビスで人造毛を押さえ込むように留めてありました。(写真を撮ってくればよかった!)
うちの神楽のシャガマもすっかり毛が減ってしまい、どうにかしなければ!リアップ!と思っていたところ。頭髪問題はどこでもやはり深刻なんですね。

f0147037_17191224.jpgこちらは、見前に伝えられてきた権現様です。今は権現舞をやらないのでお目見えは一年に1度きり今日だけ。年と共に白くなる人間の髪とちがい権現様は黒くなりました。さすがです。

 by.事務局MA
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by torira | 2008-02-24 17:33 | 意匠 | Comments(0)

漁撈伝承

 以前にトランヴェール2008年1月号「陸前の漁師町で迎えるお正月」特集の紹介をしましたが、その監修をされている川島秀一氏の著作「漁撈伝承」。少し前から気になっていたのですが、ようやく手にしました。というのも、高校生のころに宮本常一「対馬漁業史」を読んでえらく難儀したことがあったので、「漁業関連の本はちょっと・・・」という思いがあったのです。
f0147037_2253923.jpg が、「漁撈伝承」はとても楽しく読めました。漁業に関わる信仰や風習などがわかりやすく紹介されています。内陸に暮らしている者にとっても、それぞれの土地で稼いで暮らして祈るということ、その土台にあるもの・・・などなど考えさせられます。中でも「大漁カンバン」の話は、「北東北の神楽幕のデザインは大漁旗の影響ではないか」と考えていた自分にとっては「いや、そうじゃないかも」と、とても参考になりました。
 あとはまあ、海産物喰いたくなりますね。

「漁撈伝承」
ものと人間の文化史 109
法政大学出版局 2003-01-20
3,360円


 by げんぞう
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by torira | 2008-02-23 22:06 | 資料紹介 | Comments(0)

なろか。

「なろーか ならねか ヤーンサー
 なろーか ならねか ヤーンサー
 稲食う虫と とーどのとーりーはー
 頭割って塩付けて 塩俵さぶちこんで
 佐渡ヶ島さ なーがーせー なーがーせー」

 2月21日夜、秋田県仙北市生保内地区で、「なろか。」がおこなわれました。
 ほら貝と太鼓にあわせて、ワラに火をつけた「たいまつ」を振り回します。冒頭の歌は、このときに一緒に唄われます。ひと通り「たいまつ」を振った子ども達は、道路をはさんで向かいの生保内神社に参拝。参拝者にはもれなくアメが振舞われます。このあめを食べると風邪を引かないとのこと。
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 この行事は生保内神社周辺の限られた地区でおこなわれていたもので、昔は、雪が積もった田んぼを歩いて家々(やや)を回ったとのこと。現在は市役所駐車場での開催ですが、昔ながらに毎年旧小正月開催されています。雪灯りや雪中花火もおこなわれ、雪と火と子ども達が主役の、跳ねた感じの行事でした。

 by げんぞう
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by torira | 2008-02-22 22:37 | 年中行事 | Comments(0)

ヘラの話

f0147037_21372348.jpg先日、ご近所の由緒正しい古老さんを尋ねて、かつての高松の池近辺のことなどお聞きしました。
「池の桜地蔵んどこにおっきなヘラありやんすべ?あれ、知らない?」
とのことで、写してきました。確かに大きなヘラだ。けどどういう意味なんだろう?
f0147037_21374760.jpg民俗芸能にはヘラがよく出てきます。
画像は土沢神楽舞い初めで行われた「シトギ獅子」の1シーン。タテ杵を持った二人の後にヘラ2丁を持った舞手が続きます。この後、杵の二人は臼の上で逆立ちしたりカニむくりをしたり、権現様が臼の上に乗ったりと目を見張る展開になるのですが、ヘラは特に活躍しません。
我が大ヶ生山伏神楽でも、柱かじりのときにはその家の主婦との間でヘラやシャクシのやりとりがあると聞いています(まだ見たことがない)。
「一本べらは金の草鞋はいてでも探せ」という言葉はご存知でしょうか?1才年上の女房がいい、ということだそうです。ヘラは主婦の象徴、ひいては家の暗喩のようです。

そう言えば、当地に来たころ「雪ベラ」という除雪の道具があったなあ。
乾いた雪しか知らない道産子の私の目には「あれで雪がすくえるってぇ!?」と驚異に写ったけど、近頃さっぱり見かけなくなったなぁ。

 by.事務局MA
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by torira | 2008-02-20 21:42 | 意匠 | Comments(0)

ひでえことしやがる

f0147037_18195719.jpg 盛岡市小屋塚での干し柿づくりを紹介しましたが、今回はかなり鳥さんにご奉仕してしまいました。物干し竿に最も近い部分の柿は、すっかりヘタのみに。そのほかの実も、食い跡が見られます。そういった干し柿は、ナマスとして消費されます。
 ふるさと岩手の芸能とくらしを追って山村を歩いていると、まったく収穫されなくなった柿の木をみかけることがあります。以前はおそらく収穫されていたんだろうと思うようなところに生えている姿を見ると、胸が痛みます。なんぼか、お任せいただければ・・・と思ったり。「鳥害を除けば、干し柿づくりは思っていたほど困難なものではないかも」というのが、作ってみての実感です。もちろん本職の方々は、よりイイものをつくるための手間と技術をかけていることかと思いますが。
 まあ、あまりそれで山村再興とか大それたことを考えてつくってみたというのではなく、自分が大好きな某神楽の胴取りさんが「干し柿つくってみた」と食わせてくれたことがきっかけで。

 ちなみに、数年前まで事情により毎週に通っていた青森県階上町には「妙丹柿ソフト」というのがありました。

 by げんぞう
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by torira | 2008-02-19 18:20 | たべもの | Comments(0)

ジャージー。

 ふるさと岩手の芸能とくらしを追って行くと、その多様性に驚かされます。多様性という点では、ソフトクリームも共通するものがあります。
 また、各地の芸能を見て歩くうえでも、特に夏場の場合はソフトクリームは欠かせません。

 まあ、要はソフトクリームの話をしたいんです。
 一戸町奥中山のソフトクリームって、ジャージー種の牛乳を使っているんですよね。ジャージーの乳は、色も味も濃いというのは皆さんご存知かと思いますが、牛そのものの見た目もなかなか良いのです。ホルスより小さくて、眉間に毛がポワポワしてて。ジャイアンツのクルーン選手の顔が好きな方には特におすすめです。
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 このように、牛の外見も多様なものがあります。ふるさと岩手の芸能とくらしにも、動物さんの作り物が登場するものがいろいろありますが、そのモデルとなっている動物さんがどういうものだったのかも、いま現在知られているタイプの品種だけでなく、よくよく考えてみる必要があるんじゃないかなあと思いました。
 冊子「とりら」第2号にも、動物さんが出てくるところがあるかも。どうぞ皆様、探してみてください。
 by げんぞう
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by torira | 2008-02-18 22:29 | たべもの | Comments(1)

回転方向

 ふるさと岩手の芸能を見ていると、特に「さんさ踊り」などでは、輪をつくって踊る場合に時計廻りで回っていく場合がよく見られます。宮古市の津軽石さんさ踊りでは反時計回りをする場合もあり、初めてみたときはかなり驚きました。たかだか回る方向ではありますが、知らず知らずのうちに見る側も慣らされているんですね。
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 この画像は、盛岡市山岸の山岸さんさ踊り。時計回りです。回転方向を含む「右・左」の話題については、とりら創刊号掲載の「右と左の序列考 『足袋、袴、どっちの足から履くの?』」をご覧ください。
 いっぽう、我が家のRaekwonさんは、ゴロンしていると徐々に反時計回りしていきます。
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 by げんぞう
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by torira | 2008-02-16 21:14 | 芸能 | Comments(0)