カテゴリ:資料紹介( 61 )

さいきん読んだ本

わたしは、理科の手品の本をかりています。
その本には、ふしぎな手品がいろいろのっています。

わたしがその本を見ていて、ある手品を見つけました。
びんの中にゆでたまごを入れる手品です。
これは前からしっていました。
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でもゆでたまごのとり出し方は知りませんでした。
でもその本には、のっていて、すごいと思いました。
ほかに、風船を竹ぐしにさしてもわれない手品、コップの中のコップがきえる手品などいろいろあります。
この本を見て、わたしもやってみたいと思いました。

by Rawkwon
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by torira | 2016-10-01 21:27 | 資料紹介 | Comments(0)

儀礼と芸能の民俗誌

儀礼と芸能の民俗誌

橋本 裕之 (追手門学院大学教授)著
岩田書院 2015年10月 刊
A5×366p
8400円+税

 Ⅰ 古墳の民俗誌
 Ⅱ 奈良の儀礼と芸能
 Ⅲ 奈良坂小考
 Ⅳ 笑いの儀礼と芸能
 Ⅴ 演技の民俗誌


元 盛岡大学教授 橋本裕之さんの新刊です。
90年代に発表された論考を中心に編纂されています。
岩手県の芸能が直接でてくる章はあまりないのですが、全編、他人事ではないものばかり。
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「古墳の民俗誌」は、現在の(もしくはわりと最近までおこなわれていた)お祭りや芸能・人生儀礼に「古墳」が関わっているケースがあることに注目しています。
“古くから変わらないいもの”と思われているものが、あんがい別の形で活かされていることがある、ということを、とても明快に示しています。

「奈良の儀礼と芸能」は、春日若宮おん祭というものすごく昔に始まったシステムと、同じく奈良の別の地域で現在おこなわれているお祭りの現在を対比させています。
後半では、北東北ではあまり見ることがない宮座の儀礼が出てきます。
大きな転換点を迎えようとしている地域組織のありようは切実です。

「奈良坂小考」では、奈良盆地のはじっこに位置する「奈良坂」周辺の歴史・宗教的な意味合いを探っています。
色んな意味で「はじっこ」「さかいめ」にはどういうことが起こるのかを考えさせられる一編。
北東北の山伏神楽で行われている翁舞とも詞章が通じるところのある「奈良豆比古神社 翁舞」はそこでどう描かれているのかが気になるところ。
そこは、ぜひ読んでみてください。

みうらじゅん「とんまつり」によって、“笑い祭”の類は一気に身近なものとなった感があります。
「笑いの儀礼と芸能」は、そんな笑い祭を含む奈良県天理市荒蒔の秋祭をめぐる、地元の人たちのさまざまな思いが一つ目のポイント。
もうひとつ紹介されているのは神奈川県の神楽です。
笑わせ役「モドキ」と、近年おこなわれるようになったストーリーの同時解説アナウンスについて、芸能と観客のかかわりを考察しています。
不本意ながら解説を入れるという演者のコメントには、なんだか胸が痛みます。

「演技の民俗誌」は、千葉県松戸市大橋の三匹獅子舞を、どのように演者たちが習得して継承していっているかの様子をリアルに描いています。
熱心に習う人、脱落する人、型を伝えるための様々な工夫…。
実際に民俗芸能にかかわっている人からすると、わりと当たり前のことが多いのかもしれません。
しかし、その当たり前なことがこうやって理路整然と語られることがあまりなかったのだと思います。



“後継者難”が多くの芸能団体で言われ、いろいろと生きづらい時勢。
変化する地理的空間,自然条件の中で、観客と演者はどうかかわるか、芸能を伝えるということはどういうことか…その重い課題に向き合う覚悟を迫られる一冊です。

 by げんぞう
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by torira | 2015-11-08 21:43 | 資料紹介 | Comments(0)

「震災と芸能」が出ました

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元盛岡大学教授で岩手県文化財審議会委員を勤めた橋本裕之さんの本が出ました。
震災のあと沿岸の芸能支援に大活躍された橋本さんの軌跡であるとともに、沿岸の芸能関係者の声が書き留められた報告書でもあります。
目次です。
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ここに見える他にもう1つ「芸能をどうつないでいくかー沿岸部民俗芸能をとりまく状況から」と題された座談会の記録がはいっています。
これまでお会いした多くの方のお名前を文中に見つけることができます。

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奈奈子祭のチラシも見つけました。
読んでいくと、震災当初のあのなんともいえない緊張感がよみがえってちょっと胸が苦しくなったりします。同時に、芸能からうかがえる人と人のつながりの大きなちからというものも改めて感じるのです。
震災から5年目に入った今、これまでを振り返ってみるのにちょうどいい時期かもしれません。

「震災と芸能―地域再生の原動力」
著者:橋本裕之
単行本: 271ページ
出版社: 追手門学院大学出版会, 丸善出版
¥ 1,728

この表紙、どっかで見たことあるような‥と思ったごく少数の皆さん、そうなんです。以前描いた私の絵を使って頂きました。
そんなこともあり、明日から始まるワタクシの個展会場の一隅でこの本を販売いたします。
立ち読みでもけっこうです。どうぞいらしてください。

飯坂真紀作品展「ちいさなカナリアの声」
4月21日(火)〜26日(日)10時〜17時
盛久ギャラリー(盛岡市中央通ー消防署向かい)

むろんネットでも買えるようです。

 by.絵描きのMA
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by torira | 2015-04-20 20:16 | 資料紹介 | Comments(2)

水は清きふるさと

宣伝みたいですみません。先週行った私の個展の作品です。
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盛岡市大ヶ生地区の、上大ヶ生の風景です。
この一帯は山が迫っていて平地が少なく、戦前は馬産が盛んでした。戦後は牛が馬にとって代わり、今はさらに牛を飼う農家も減りましたが、この絵の右下に見える大きな小屋には今も優秀賞な牛が育っております。その飼い主さんも描きました。

あの山のむこうは根田茂です。
根田茂に魅せられた一人のアマチュアカメラマンの写真集が、最近装いをあらたにして発売されました。
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新版「もりおか根田茂 せせらぎの詩」。根田茂の風景と暮らしを愛し簗川ダム建設に反対し続けた、今は亡き稲川悟さんの写真集です。

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あの山を越えて人々が行き来し、剣舞が伝わったり嫁さんをもらったりした時代がありました。そういったことを書いた「とりら」7号の拙稿「高舘剣舞、馬の古道を行く」の中でも、旧版のほうの「せせらぎの詩」を紹介しましたが、新版はよりたくさんの写真が入り、根田茂の生活とそれを見つめる稲川さんの気持ちがよく感じ取れます。いい写真集です。
稲川さんの奥さまがうれしそうな顔で画廊を訪れてくださいました。
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40年後の人口予想というデータが出回っていて、岩手でも中山間地域の集落の多くが消滅する可能性が示唆されています。
「山はあおきふるさと ♪ 水は清き ふるさと」をただのノスタルジーにしてしまっては、個人の幸福もありえない気がするのですが。

「もりおか根田茂 せせらぎの詩」1,296円 <詳細>
取り扱い:盛岡市東山堂書店、エムズ書店(盛岡市みたけ店)


 by.事務局MA
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by torira | 2014-05-30 21:29 | 資料紹介 | Comments(3)

岩手町郷土芸能カレンダー

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岩手町の岩手町郷土芸能団体連絡協議会事務局の方から「岩手町郷土芸能カレンダー」を送って頂きました。

岩手町は、盛岡市から北へ車で1時間弱の位置にある「北緯40度の町」です。最近は焼きうどんがB1グランプリに出場して人気上昇中。

事務局の方は岩手町沼宮内で沼宮内七ツ踊りの代表をされていて、私も以前にお祭りでお世話になりました。そのときの簡単な記事がこちらに。
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2010年秋祭りの沼宮内七ツ踊り

「ちょっと存在感が薄くなってきた岩手町の郷土芸能をもっとアピールするにはどうすれば?」というお考えから、「毎日我が町の芸能を見て、応援してもらえるカレンダーを作ろう!」と私費を投じて作成されたのが今回のカレンダーです。
岩手町全団体の芸能の解説付き写真がついていて、さらに岩手県内の主な祭や芸能の年間予定まで載っています。
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「作るのはとても大変でした!でも芸能が好きなもんでー」とおっしゃっていました。
ご希望の方には800円で頒布して下さるそうです。
問い合わせ先が必要ということで窓口の名前を「サポート企画」と決めました。
 ※サポート企画 TEL.0195-61-2370 (ご自分の会社の電話番号と兼ねています)

カレンダーは昨年初めて作って好評を得ました。今年は第二弾。
「他の町でも『○○町の郷土委芸能カレンダー』を作ってみませんか?お手伝いしますよ」というすてきな提案も頂きましたので添えておきます。

3月17日(日)には岩手町の「黒内田植踊り」も出演するイベントがありますのでどうぞ足をお運びください。
 
 by.事務局MA

岩手の民俗芸能祭2013 まつりの賑わい 舞い調べ
日時:3月17日(日)13時~18時
場所:盛岡市都南文化会館 キャラホール
内容:第1部 民俗芸能公演(順不同)
    早池峰岳神楽(花巻市)
    布佐神楽(一関市)
    高江柄念仏剣舞(盛岡市)
    黒内田植踊り(岩手町)
    臼澤鹿子踊(大槌町)
    鵜住居虎舞(釜石市)
    二戸ナニャトヤラ(二戸市)
   第2部 シンポジウム「東日本大震災と沿岸芸能のこれから」
 入場無料

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by torira | 2013-01-27 22:11 | 資料紹介 | Comments(0)

「津浪と村」を読む

「津浪と村」は、そもそも昭和18年(1943)に出たのが昨年復刊になって、私は最近になってやっと読みました。
基本は高台移転しかないのに、人はなぜ津波を体験したにも関わらずもとの場所にまた戻ってしまうのか。

著者の山口弥一郎は、昭和8年(1933)の大津波から約10年後、明治29年(1896)の大津波から50年近く経た時期に、三陸沿岸の村々を歩いて津波の影響を書き留め、震災を繰り返さないための分析と考察を試みました。
それを柳田國男から「尊い命の救助を願うなら、漁村の人々にも、親しく読める物を書いてみてはどうか」とすすめられて執筆した本です。そういう意図もあり、思っていたよりずっと面白く読めました。
戦時中にこんな調査が出来たのか、とそこも感慨深い。
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ブログとりらで以前にとりあげた、川島秀一著「津波のまちに生きて」でもページを割いて紹介されています。
書評もたくさん出ていますのが、このあたりなど一読して頂ければわかりやすいかも。
今週の本棚:池内紀

名著のほまれ高い「津浪と村」ですので、すでに読んでらっしゃる方もたくさんおられるでしょう。
川島秀一さんは「山口が(中略)聞き取ろうとしていた対象は、単なる津波の、あるいは津波後の体験譚ではなく、津波という非日常の裏側にあった日常的な世界であった」と指摘しています。
加えて「それ(日常性)を探求しておかなければ根源的な防災には役立たないこと、そして、それを探求しなければならない者はそれぞれの地域の住民であること」がポイントだと解説しています。

手前味噌になりますが、「とりら」6号で沿岸住民の方々に書いて頂いたのは、震災の体験に加えてご自分が関わる芸能や祭のことでした。
祭は非日常の時空間ですが、そんな非日常をふくむ広い意味での日常を書きとめておく必要を感じていたからです。
編集担当の私は防災という点は正直意識していなかったものの、今「津浪と村」を読んでみると山口弥一郎の意図したところと重なるものがあるかなと勝手に思っています。
とりら6号、まだまだ販売いたします。よろしくお願いいたします。

「津浪と村」には興味深い側面がいくつかあります。
山口弥一郎は民俗学の徒である前にまず地理学者でした。
そのためでしょう、細かい地名がたくさん出てきます。こちらを見てくださっている岩手沿岸の方は、読めば必ずご自分のところの地名に出会うだろうと思われます。
また、書名が指すとおりこの時代には沿岸は「村」で出来ており、合併前の各村が独立性をもって書かれていて、今もそこにお住まいの方々に残るふるさとの意識区分がよくわかります。

現代以上に陸路の厳しい北沿岸も丁寧に歩いています。
重茂半島のこと、小本や田野畑のことが出てきてうれしい。
交通手段として船の利用が多いことも目に付きます。これを知れば、かつての鵜鳥神楽は、南回りのとき釜石市室浜まで行って巡行を終えると、帰路は船で普代まで帰った、というエピソードが自然なこととして理解できます。

その巡行がもうすぐ始まります。
震災の影響で以前のような予定は組めないと聞いていますが、とりあえず舞立ちの予定は決まったようです。

・黒森神楽 舞立ち 1月3日 宮古市・黒森神社 その後山口公民館で舞初め
・鵜鳥神楽 舞立ち 1月6日 普代村・鵜鳥神社 その後鳥居公民館で舞初め

 by.事務局MA
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by torira | 2012-12-28 23:35 | 資料紹介 | Comments(2)

「東北の伝承切り紙」

メリー・クリスマス! 
そして来週はお正月!お正月は注連縄、お供え、そして切り紙でしょうやはり!

伝承切り紙、と呼ばれる物がすごく好きなんですね。祭や芸能で使われますが、東北ではなんといってもお正月が切り紙の一番の出番ではないでしょうか。

切り紙の中でも特に「網紙垂(あみしで)」と分類されるタイプの切り紙(オカザリ、という事が多いようです)が好きで好きで、だいぶ前から資料を集めてきました。
10年ほど前には、本を見ながら自分で切ってみた各地の網紙垂タイプのオカザリ(切り紙)を、画廊にたくさん並べたこともありました。
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先日kawa-ussoさまから教えて頂いた本の表紙になっているのが、その網紙垂型のオカザリです。
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「東北の伝承切り紙」千葉惣次・著、大屋孝雄・写真 
平凡社コロナブックス 1800円 2012年9月発行


画像でこの本の後ろに写っている「祈りのかたち 宮城の正月飾り」という大著が2003年に出たとき、「仙台藩の切り紙の決定版」と思いました。
しかし、その8年後に大震災が起きて、見事な切り紙を切っていらした沿岸の神社や神社関係者の方々が大きな被害を受け、実態が変わってしまったことは改めて言うまでもないことです。

それぞれの切り紙の神社はいったいどうなったのだろう、あの技術を持つ方々はご無事なのか?氏子の皆さんは?
オカザリを飾る正月が近くなって来ると、改めて気になっていました。

「東北の伝承切り紙」62ページは、宮城県三陸町志津川の上山八幡宮の切り紙です。
解説文の一部をご紹介します。
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「‥津波で住まいが全壊し、工藤さんは周辺の町の仮設住宅に移ったが、オカザリ(切り紙のこと)の製作は続行している。大津波にまるごと洗われた住まいの、二階の机上に出してあったオカザリの「型紙」は、奇跡的に(中略)全くダメージがなかったという。」
はぁ〜‥。なんといっていいか。

他にも被災しながら切り紙を作り続けていらっしゃる神官さんが紹介されています。
この美しく愛しくりりしい切り紙が、来年も皆さんのお正月を彩ってくださいますように。新しい年を歩む力になってくれますように。

この本の指摘にあるように、特色ある豊かな切り紙の分布範囲が岩手県南〜宮城県の旧伊達藩エリアに重なっているのは確かです。
しかし他の藩や他県にも切り紙はありますので、私が出会った南部領の切り紙を2,3点そえてみましょう。
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北上市の和賀大乗神楽「荒神」の幣束と、舞台を飾る十二支の切り紙。
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盛岡市櫻山神社の茅の輪についていた、南部さんの御紋の切り紙。
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岩手県北の小さな町、軽米町の小軽米えんぶりが「おそうどめ(お早乙女)」の踊りで使う網型の切り紙。

「とりら」で切り紙について書きたいとずっと思っているのに、次号もまた別のテーマになってしまいそうです。

 by.事務局MA
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by torira | 2012-12-25 21:34 | 資料紹介 | Comments(2)

ブリが結ぶ、兄弟絵馬の謎

神奈川県全域と東京都町田市の地域情報紙、「タウンニュース」紙に山田町の絵馬と小田原市米神の絵馬について掲載して頂きましたのでご紹介します。
まずタイトルが良いですね。

「小田原と三陸 神社に眠る兄弟絵馬の謎」
絵馬の写真が並べられていて比較ができます。

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もっか寒ブリのシーズン!絵馬のある小田原市米神のとなりの港ではこんなブリが上がってるらしい。うまそ〜〜。

「のうかつ小田原 天ん屋」とともにお世話になった「ブリの森づくりプロジェクト」の方から、
「いつかブリ漁絵馬つながりで山田町に行くツアーなど、できないかしらと思っています」
というメールを頂きました。いいですね!
これをきっかけに、山田町と小田原市に交流が生まれたらいいなあ!

 by.事務局MA
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by torira | 2012-12-24 22:37 | 資料紹介 | Comments(2)

小沢昭一と春田打のことなど

小沢昭一先生大往生、というニュースを聞いてそのはずみで注文してしまった本。
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大衆芸能資料集成 第三巻 祝福芸Ⅲ 座敷芸・大道芸
編者:小沢昭一、高橋秀雄
1982年 三一書房


エロ爺役者としか思ってなかった小沢昭一がすごい働き者だったことを知ったのはわりと最近でした。
よくぞこれだけの資料を集めたものだ‥。昔のイラストが案外豊富に入ってるところが良い。
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上・仙台万歳。下・小軽米えんぶりによる田植万歳。

12000円で出た本でとうてい買えませんと思っていましたが、古書サイト日本の古本屋で探したらほぼ半額で買えました。それでも、軽いサイフしか持たない私にとっては清水の舞台から飛び降りる思いです。重いですこの本厚くて。

この本は「とりら」4号で田植踊りのことを取り上げる際、春田打(はるたうち)の資料を探していて図書館で出会いました。

春田打ち=田遊びともいい、年の初めにコメ作りの一年の作業をまねて行う芸能というか行事です。
田植踊りとの違いは、歴史的な序列もありますが、見た目では、面をつけるか付けないかという点にあるようだ‥ということを、この「大衆芸能資料集成 第三巻」と「鶴岡の民俗芸能」(鶴岡市教育委員会)を読んで知ったのでした。
田の芸能について正統派のお勉強をしたい方はこちらなどどうぞ。
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春田打は岩手県では唯一北上市にあり、以前は盛岡市でも田植踊りとともに行われていたことが知られていますが、どうも他にもあったらしい。
というか、盛岡あたりの田植踊りは春田打の部分と田植踊りが混在しています。

沿岸の芸能にも深く関わっていた、七軒丁という盛岡藩からギャラとミッションを受けていた芸能集団のことを知りたい。しかし資料は殆どない。でも七軒丁は正月にはお城に上がって春田打を披露していたことはわかっている。

気になっていること。大神楽の盛んな沿岸の町、大槌町には「七軒丁」と呼ばれる狭い小路があったそうです。などなど。

小沢昭一さんのご冥福をお祈りいたします。

 by.事務局MA
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by torira | 2012-12-12 23:34 | 資料紹介 | Comments(2)

お客さーん

譬へば、蕨折りなどは、あの文句から女の所作を觀照するだけの能力がなければ面白くない筈だ。如何に演ずる人が主要なものだといつて繰り返しても、見る人が訣らなければ續かなかつたらう。津輕領・南部領の人達にも、あれを觀照する能力があつたと見なければならぬ。
折口信夫(1976)
「根子の番樂・金砂の田樂」
〔昭和10年11・12月「日本民俗」第四・五號〕
『折口信夫全集 第十七巻 藝能史編1』
中央公論社(中公文庫)  p.397


つまり舞をまふことは、神に背かないといふことを前提としての行為なのですから、そこにはほんたうの見物人はあり得ないのです。後に發達して來た盆踊りを考へてみても、或は現在行はれる畿内近邊の湯立て神樂でも、東京近邊の里神樂でも、東北の山伏神樂でも、出雲・九州の神代神樂でも、いづれもほんたうの意味の見物人はありません。
折口信夫(1976)
「日本藝能史六講」〔昭和19年〕
『折口信夫全集 第十八巻 藝能史編2』
中央公論社(中公文庫)  p.351

・・・どっちなの。
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 by げんぞう
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by torira | 2012-10-18 21:40 | 資料紹介 | Comments(0)