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カテゴリ:台風10号( 6 )

小本に烏帽子を借りに行く

町境の長いトンネルをくぐると岩泉は青空でした。
8月30日の台風10号以降、初めて455号線を盛岡から小本まで通して走りました。いえ乗せて頂いたのですが。
岩泉のうれいら通りの銘店「横屋手しごとや」に寄って手作りのミニ箒など買っていたら、ツルカメ七頭舞の関係者にばったり会ったりして。
「台風では途中の道が通れなくなっちゃって大変だったー」とおっしゃっていました。

今日の目的の1つは、日頃「とりら」でお世話になっている「道の駅いわいずみ」をお見舞いすること。今は、産直スペース棟のみで営業しています。
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引き戸の取っ手より高いところに赤い線があるでしょう?そこまで水が入りました。
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この施設はちょこっと高床式になっていますから、ふつうの建物はもっと高いところまで浸かってしまったわけです。痛ましいことです。
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お店の内部。お酒と龍泉洞珈琲だけではなく、岩泉のお菓子、野菜とくだもの、オリジナルのおかず味噌などが買えます。
店長さんからは「来年のGW頃には全体を再開したいと皆がんばっています。『とりら』もまた扱います。どうぞよろしくお願いします」というメッセージを頂きました。冬来たりなば春遠からじ といいます。来年春を楽しみにしています!

今回の小本行きでは、当事者の方のご都合もあり、中島・中里の両七つ舞の再開を支援されている、中野の山本さんにお世話になりました。中野七頭舞の、あの山本さんです。
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中島七つ舞の衣装や道具は旧中島分校に保管されていましたが、衣装とかぶり物が泥水に浸かってしまいました。
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私は盛岡市内で活動する中野流ツルカメ七頭舞の一員です。これまで衣装や道具はある程度自分たちで作ってきました。なので何かお手伝い出来ないかと考えたのです。
よく見ると中野と中島ではかぶり物の意匠が少し違っていました。
衣装については支援が決まったそうです。私たちは烏帽子作りに取り組んでみたいと思います。見本に使うため、烏帽子と鳥兜をお借りしてきました。
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中島七つ舞、2011年@郷土芸能祭にて。
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こちらは中里七つ舞@2014年の秋です。
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小本の鮭孵化場にも案内して頂きました。中野七頭舞保存会のお一人が小本漁協で働いていらっしゃいます。
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「台風直後はここが全部流木なんかで見えなくなっていました」と山本さん。このところずっと不漁だったサケ、今回は孵化場が壊滅状態になりきびしさが増します。「小本サケまつり」の復活は二重に遠のいてしまいました。

この日はすさまじい風が吹き荒れ、小本の海を見てたらお気に入りの帽子を飛ばされてしまいました。わーん。
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…というわけで今夜の夕食は、小本のお店で買った荒巻のアラで三平汁を作りました。うまい〜♪
あぁ小本の鮭、カム バ〜ック!
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 by.事務局MA

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by torira | 2016-12-03 21:18 | 台風10号 | Comments(0)

小川ホルモンと救沢念仏剣舞

何年か前、岩泉町小川(こがわ)の岩泉町歴史民俗資料館に関わる方から、
「小川にはかつて鉱山があって人口もずっと多かった。働く人たちがホルモン鍋を食べた影響でホルモン鍋は小川の郷土食になってるんだ。これで地域おこしをしたい」と熱く語られたことがありました。
その後、「こがわ炭鉱ホルモンまつり&産直市」がスタートすると上々の手応えがあり、今年は4回目になるはずでした。

よく晴れた日、盛岡市の社会福祉協議会によるボランティアバスを利用して、小川地区へ行きました。
床下浸水したおうちへ行き、家の一部の床板をはがしてその下の泥をかきだすという作業でした。
床板をはがすのは技術と経験(と力)のいる作業ですが、ボランティア経験の豊かな方がチームにいてきぱきと指図してくれました。
私が参加したチームでは、岩手在住の方のほか、岩手出身で関東圏の大学にいて夏休みなので参加した方、横浜から来た方がいました。また聴覚障害者の方が一人で参加していらしてその勇気に感じ入りました。
おうちの方がわたしたちに気を遣って下さるので恐縮してしまいます。
「しばらく水も電気も来なくて大変だった。あの川が地面の高さまで上がって来たんだから」とおうちの方が説明してくれました。水位は下がったものの水がまだ濁っています。
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この方は、小川の門地区に伝わる救沢(すくいざわ)念仏剣舞の踊り手だったそうです。
2009年、門小学校の校庭で行われた岩泉町郷土芸能祭に出演した救沢念仏剣舞。
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「私も60才まで踊ったよ」とおっしゃっていたので、あるいは私はこの方の踊りを見ていたのかも。
岩泉町の郷土芸能祭は各地区持ち回りです。
昨年も会場は門小学校でした。そのときの救沢念仏剣舞です。
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鳥兜が新しくなっていました。中学生に指導して踊り手を増やし、はつらつと踊っていました。
剣舞の衣装道具などに水害の影響はなかったのですが、長年指導をされてきた方が高齢のために関わることが難しくなり、念仏の歌がけなどにも不安が生まれてきているとのこと。
毎年8月16日には救沢の墓所近くの公民館でお盆の奉納をしているそうです。
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「10月のホルモンまつりが中止になってすごく残念。小川のホルモン鍋はね、ピリ辛が特徴なの。店によって少しずつ味が違うけど私は○○マートのが好き」とおっしゃっていました。
小川ホルモンまつり、来年は2倍盛り上がりますように!

帰りに寄った「道の駅三田貝分校」で、岩泉町「かぎや」の麹を買いました。
あま〜い甘酒が出来ましたよ。
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盛岡市のボランティアバスは予定を延長し、9月末まで運行されることになりました。
バスでとなりの席になった方は幼稚園と小学生のママさんでした。「岩泉の知り合いからおいしいキノコを送って頂いた直後にこんなことになって」。現地に直接行けるボラバスはありがたいですね。
今後の予定など詳細はこちらからどうぞ→ 

岩泉町小川支所の職員の方のお話を聞いていると、住民の方をよ〜く把握されていることが伝わって来ます。盛岡市の社協、県の社協の方との間にもしっかりとつながりが出来ているのを感じて心強く思った日でした。

 by.事務局MA
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by torira | 2016-09-24 21:59 | 台風10号 | Comments(0)

岩泉大神宮のおまつり

岩泉町二升石で目にした貼り紙。
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「岩泉大神宮」は岩泉町中心街の近くにあるのですが、神社や中心街では同じような貼り紙を目にしませんでした。
大神宮のむかいにあるお店できいたところ
「神事だけになるんじゃないかなあ。いろいろと相談しているところのようだけど」
とのこと。


例年は9月第1土・日におこなわれており、お通りに山車,鹿踊,さんさ踊りなどがつくほか、神子舞,出羽神社神楽の幕神楽や「やつはらい」が奉納されるそうです。

by げんぞう
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by torira | 2016-09-18 20:53 | 台風10号 | Comments(0)

宮古市川井の神楽

9月14日盛岡八幡宮例大祭に、昨年に続けて今年も宮古市川井の小国から江繋早池峰神楽がいらしていました。小国は先日の台風10号の際に一時道路が普通になっていた地域です。
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「三番叟」です。続いて「つなきり」。始めは面を付けています。
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良い舞を見せて頂きました。一時期、笛の不在に悩んでいらした江繋早池峰神楽ですが、どうやら後継者問題は解決したようです。

台風10号の被害に遭われた地域の芸能に、東日本大震災の時と同様にお見舞いを差し上げることにしました。
こちらの神楽が今回の第一号です。ちょっとだけお話をお聞きしました。
「本当に来られるのかなと思っていましたが」
「やはり不安だったけど、問題なく来られました」
「小国の方も大変だったでしょう」
「いやうちのほうではたいしたことないです。もっと大変なところが…(新里地区の)刈屋とか」と遠慮がちにおっしゃいます。

でも、同じく小国の末角神楽は「全国神楽大会ハヤチネ2016」の9月3日の部にご出演予定だったのをキャンセルされています。あまり伝わって来ていませんが、小国あたりもなかなかのご苦労があったに違いありません。

以下は9月11日の宮古街道106号線です。
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片側通行になっている部分には土嚢が積まれていました。この絵ではわかりにくいですが、台風から日数がたっているにもかかわらず閉伊川の水は濁って水量が多く、根こそぎ流れて来た木がたくさんありました。
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2010年の末角神楽です。今どうされているかが気になります。
川井にもボランティアのサテライト・センターが開かれていますので、おりを見て行ってみたいと思います。

  by.事務局MA
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by torira | 2016-09-17 21:00 | 台風10号 | Comments(0)

岩泉町小本 9月10日・11日

9月10日(土)朝8時50分の岩泉町小本の「小本津波防災センター」。現在、台風10号で被害を受けた方々の避難所であり、〝岩泉町災害ボランティアセンター小本サテライト〟にもなっています。
この日はまだ国道106号線(宮古街道)が不通だったためかボランティアは少なめでした。
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「七頭舞の里」をうたう岩泉町小本地区は、小本、中野、中島、中里、袰野のエリアに分かれます。早坂高原から始まって太平洋岸の小本漁港に注ぐ小本川が流れていて、この川沿いに大規模な水害が発生しました。
中島の田んぼが畦まで泥に埋まっています。
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2013年春の中島の田んぼはこうだったのに。
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この日は他県から集まったベテラン・ボランティアチームが仮設のお風呂を作るところに立ち会いました。
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水が復旧しない中、お風呂は大変喜ばれたそうです。(正直、私に手伝える部分はほとんどなかった)

夕方、作業を終えてきた地元の消防団の中に中野七頭舞保存会の代表さんの顔が。
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「皆さんボランティアに来てけで。活動時間は9時から15時までとなってるけど、10時から14時まででもいいから来てほしい」。

もう一人、漁師さんのお話。
「サケの孵化場がやられた。小本と田野畑村の下安家と宮古市の孵化場が全滅だ。だけど放流しないとサケは帰ってこない。頭が痛いす」。地域によっては被害は東日本大震災を上回っています。

11日(日)もボランティアは少なめでした。
私がお会いした方達は、遠くは石巻市から、また陸前高田市、釜石市、大槌町、宮古市と、45号線沿いの町の方が多かったようです。陸前高田市高田町の方は「3.11の時に皆さんのお世話になったから」とおっしゃっていました。
6人で小さい集落に行き、地元の方と一緒に泥出し作業を行いました。
まだ水も電気も復旧していませんでした。
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早くこの泥とがれき・ゴミが片付き、下水が通るようになってほしい。
普通にご飯を食べ、普通に寝る暮らしにもどってほしい。
帰省した地元出身の若者二人の猛烈な働きぶりが印象的でした。

集落の奥にわき水の水場があり、飲用には適さないようでしたが、水のない今はことさらに貴重な洗い場になっていました。
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泥に浸かったものがたくさんある中、まず仏具をきれいにという深い気持ちが見てとれます。

岩泉町のキャッチフレーズは「森と水のシンフォニー」です。
森と水の恵みが再び美しいシンフォニーを響かせる日が早く来ますように。
皆の大好きな「岩泉ヨーグルト」がまた食べられますように。
その日を引き寄せる多くの手が待たれます。
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=以下、岩泉町のHPより引用=
①岩泉町災害ボランティアセンター
住所:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字森の越4-14 岩泉町社会福祉協議会
電話:090-7079-6035・090-2270-0242・090-2270-0243・0194-22-3400

②小川サテライト
住所:〒028-5641 岩手県下閉伊郡岩泉町門字町66-1役場小川支所の入り口隣
電話:090-2270-0244

③小本サテライト
住所:岩手県下閉伊郡岩泉町小本字南中野239-1 役場小本支所の入り口隣
電話:090-2270-0246

【必読】水害ボランティアの服装や装備について
 イラスト入りでわかりやすいです。

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中島で見かけた馬頭観音(2013年5月撮影)


 
 事務局MA
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by torira | 2016-09-13 22:58 | 台風10号 | Comments(0)

岩泉に祈ります

台風10号は予想外の大きな被害を岩手に残して行きました。
このたび亡くなられた皆様のご冥福をお祈りします。
また、被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
なんでこんなに天災が続くの、、とやりきれない気持ちです。

岩泉町がとても大変ですね。
「ふるさと岩手の芸能とくらし研究会」としても、私個人としても大変お世話になってきたエリアです。
「とりら」を置いて頂いている「道の駅いわいずみ」は、小本川から水があふれて〝水没〟というツィートを見かけました。以前撮った道の駅の「とりら」です。
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岩泉で働いている友人から送られて来た、道の駅駐車場からの画像(8月31日撮影)
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同じく、道の駅裏の小本川。
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左側が「ふれあいらんど」、奥から右側が乙茂です。(8月31日撮影)
見て来た友人によれば、道の駅の中は泥だらけになっていて再開の目処は立っていないとのこと。
人気の岩泉ヨーグルトを生産する岩泉乳業も、元に戻るまでには相当時間がかかるそうです。
455号線は岩泉ー小本間が通行止めになっていて、中島七ツ舞がある中島地区がひどいらしい。
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中野七頭舞の中野地区はどうなんでしょうか。気になりますが、今はメールや電話は遠慮しています。
栃ノ木七ッ物がある有芸の画像も頂きました。下有芸字肘葛だそうです。
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岩泉乙茂側からは行けなくなっていて、宮古からの細道はキケンだそうです。水=沢水と食料はある(友人の友人)とのこと。

私はお盆に106号線の宮古市新里地区の茂市から340号線を通って岩泉町大川まで行きました。
途中の和井内あたりではあちこちで送り火を焚く光景が見られ、「いい感じの里だね」と話しながら通りました。その和井内の橋が刈屋川の増水で流されたようです。新里が孤立状態だというツィートがたくさん出ています。

340号線の押角峠は片側はガケ、もう片側はすぐ谷川で、道幅がとても狭い怖〜い道でした。今回そこでも土砂崩れが起きています。途中見かけた何軒かの家の方たちはどうなってるのでしょう。
押角トンネルを抜けて大川に行き、お寺で奉納する長田剣舞と釜津田鹿踊りを見たのがつい2週間前です。
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重力から解き放たれたような長田剣舞の優雅な踊り。
扇の使い方も美しくて、どうしてこの人口の少ない里にこれだけの芸能が生きているのだろうと感激したのでした。
しかもこの日は「新人4名が加わっています」とのことで、これからも受け継がれて行くんだなと心が温かくなったのでしたが。
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あの日、私たちに親切にして下さった皆様のご無事を祈っています。

道路の交通規制地図のサイトはこちら。随時更新されています。

宮古市川井でも小さな集落が立ち往生しているようです。
各地の停電や断水が一刻も早く解消され、救援物資が届きますように、早く道路が復旧しますように心から願っています。
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 by.事務局MA
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by torira | 2016-09-01 10:27 | 台風10号 | Comments(4)