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2015年 黒森神楽、舞立ちました。

久しぶりに、黒森神楽の舞初めに行ってきました。
この日の宮古はときおり青空も見えて最高気温プラス2度。真冬日の盛岡に比べると暖かいですが、ほおに当たる風が冷たい日でした。

まずはお腹の中から暖まりましょう。
末広町の小さな中華屋さん「紅梅食堂」でランチです。
相席になったオジサンが黙々と五目あんかけの堅焼きソバと餃子をたいらげていました。黙っててもおいしいと感じてるのがわかります。
で、向かいの方は堅焼きソバを、私は中華丼を注文しました。
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食べればわかる。なるほど美味い!
意外にも塩味は控えめ、鶏のダシがよく効いています。あの豚肉おいしかった。なぜ?
他に家族連れがいてとても楽しそうに食事していました。次に来たら餃子も頼もう。
スタッフはお母さんと(たぶん)娘さんという、名の通りの「紅梅」組です。
このお二人がオシャレ!あのファッションで中華鍋を振るとは。

食後になんとなく震災の話になりました。
食堂の天井まで水が入り、「私の部屋も泥とガレキでめちゃめちゃになった」とのこと。
まわりには新築の建物がちらほらあり、別の通りには大きな復興住宅(アパート型の)が建築中でした。
「なんか正月じゃないみたいだよ、静かで。通りに人が歩いてなくてさ」とお母さんがおっしゃっていましたが、たしかに活気があるとは言えないかも。
街のメインストリートに復興住宅が建てられるという事実が街の変化を語っています。(でも魚屋さんはとても魅力的なものがそろってた)

3時に山口公民館に着くとまもなく舞い込みが始まりました。
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神楽衆が多い(今回は総勢17名だったそうです)。しかも平均年齢が若いぞ。

私は2011年の舞い込みのことを思い出します。今日よりさらに寒い日でした。
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重茂の彼の家は高台にあり無事でした。でも今回は来ていなかったな。

火防せのご祈祷です。
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燃えさしは火事を除けるお守りになると聞いていたので帰りに頂いてきました。

中にはたくさんのお客様が集まっていました。
先ずは「清祓い」から。
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武張る舞ながら繊細な所作が美しい。

お正月だし、やはりここは「松迎」でしょう!松の緑が福々しいですね。
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千秋さんと万歳さんとどっちがどっちかわかりませんが、後半になると中堅の方の舞手がみるみる乗ってきて、見ている側も体温急上昇。写真を撮るのをやめて見入ってしまったほどです。思わず会場から拍手が沸いていました。

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初々しい若い山の神でしたね。マグロの実習船に乗る予定というのはこの若い衆の話だったかな?船中でビデオを見ておさらいするそうです。

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私の後ろでずっとウルトラマンの歌を唄っていた子が恵比寿さんのお相手を務めました。とても可愛かったです。

今回、黒森神楽では滅多にやらないという「五大竜」が披露されました。
山の神が出来る舞手が5人いないとやれないという演目ですから演じる機会がないのも無理はありません。
しかし5神が揃って見栄を切った日にはたまりませんね。これですよ。
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黒森系の神楽では、舞台上で輪踊りをすることってあまりなかったようなと思いながら見ていました。
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とうぜん最後まで見たかったのですが、今回は公共交通機関利用のため途中で退席。失礼しました。手づくりの黒糖饅頭とミカンごちそうさまでした。

震災後、これまでにも増して神楽宿の確保が難しくなった神楽巡行。宿がないばかりではなく見に来るご近所さんも激減です。
黒森神楽の予定、わかってる分としては、10日(土)午前中に末広町商店街を門打ちし、午後1時半から末広町「りあす亭」で新春公演です。
末広町商店街振興組合のチラシデータはこちらです。
その前に7日(水)に遠野八幡宮、8日(木)に北上市へ舞い込むらしいという情報を耳にしました。
詳細を御存知の方、どうぞお知らせください。
黒森神楽の今シーズンのご無事とご活躍をお祈りします。

 by.事務局MA
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by torira | 2015-01-04 18:25 | 芸能 | Comments(0)

県境近く

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青森県八戸市南郷区の大平太神楽(おおたいだいかぐら)。
通りがかりに拝見することができました。
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唄がしっかりと聴き取れ、見どころ・ききどころとなっています。
その朗々とした歌声の主、ベテランの男性が、女の子に歌詞を教えながら歩いていました。

大平太神楽・泉清水えんぶり・中野神楽と、近隣の集落ごとに芸能がある、濃厚な地域。
後継者育成もこうやって力を入れているんだな、と納得です。

by げんぞう
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by torira | 2015-01-03 17:22 | 芸能 | Comments(0)

みちのく三人旅

都会から女の子がやってきて三人で日帰り旅行となりました。
よっしゃあ岩手のいいとこ見せてあげましょう、ついでに震災のお勉強も、と出発。お天気もばっちし!

区界の道の駅に寄ったら、なんと良いタイミングで川井の御戸入り(みどいり)が始まるではありませんか。
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このしぶい芸能を見られるとは幸運な奴!
と喜ぶ私を尻目に女の子は「私ってぇ 炭水化物オンナなのぉ」とか言って御戸入りには目もくれず道の駅で買った「ひゅうず」にかぶりついていました。
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この画像で「みみっこもち」となっているのが「ひゅうず」と同じものです。火打ち石の形というので「ひうち→ひうぢ→ひゅうず」となったと言われています。中身は味噌あんでした。

しかし御戸入りはやはりカッコイイ。
「これがスキで〜」と某美人鬼剣舞女子が来ていたのにはびっくり。
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テンポや雰囲気は違いますが、岩泉の七ツ舞と同根の芸能の気がします。
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「ひゅうず」が好きならこれもイケルでしょ、と女の子に「きりせんしょ」を買い与えると「こんな美味いもの食べたことない!」ってどんな食環境で育ったんだろう?
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そのきりせんしょは撮影しませんでしたので、参考までに盛岡のきりせんしょなどを。

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宮古でみやこ浄土ヶ浜遊覧船に乗りました。女の子は海猫にパンをやって大喜び。
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そばで「ほらほらあそこ。震災で防潮堤が壊れたままなんだよ」と指さしてもぜんぜん聞いていません。震災教育失敗です。

あれだけべんじぇものを食べておきながら平気で寿司ランチをたいらげ(以前から宮古の人に勧められていた「よし寿司」。おいしかった♪)、一気に高田まで南下して広田湾の夕陽を見て帰っていきました。
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また岩手に来たいと言っていましたが、次回は勝手に来て一人で食え!です。

・おもと青空市 10月19日(日)岩泉町小本 
 中野七頭舞、中島七ツ舞、中里七ツ舞などが出演します。鮭汁のおふるまいなんかもあるんじゃないかな。

・川井郷土芸能祭 11月2日(日)宮古市川井 川井小学校体育館 
 御戸入りを始め、数多い旧川井村の芸能が一同に会します。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-10-15 21:24 | 芸能 | Comments(0)

三ツ石神社にさんさの奉納

盛岡のさんさ踊りの由来に語られる三ツ石さん。
ここは、暴れん坊の鬼がこらしめを受けて「二度と来ません」と大きな石に確約の手形を残して退散した、それが不来方(こずかた)=盛岡の始まり、という伝説の場所ですね。
鬼が去ったので三ツ石のまわりで喜びの踊りをおどったのがさんさ踊りのはじまり、という由来がよく紹介されています。
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さる土曜日は三ツ石神社のお祭りでした。
ミスさんさの皆さんが、今年の盛岡さんさ踊りの成功のお礼に奉納に来ました。こういう行事も最近のことですが、おかげで前よりたくさんの方がいらしてますね。

その後に「清流」さんさの皆さんが奉納を。
三ツ石からちょっと離れた上太田地区の伝統さんさ団体で今まで「清流会」と名乗っておられましたが、どうやら「会」が取れたようです。今は地縁を越えてたくさんのメンバーがいらっしゃる団体です。
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今回は、韓国からいらした若い研究家の方々と一緒に見ていました。途中にはさまれた囃子舞を見て、「これも盆踊りなのですか?」という質問を受けました。そりゃそう思いますよね。
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小形信夫さんが調査し執筆した「盛岡さんさ踊り調査報告書」には、
「踊りの中入りに祝福芸の囃子舞を取り入れて踊るようになったのは、あまり古いことではなく明治になってからと思われる。(中略)囃子舞をさんさ踊りに取り入れた趣意は、町流し等によって寄付を受けたときに返礼として踊るためのものであった。」と書かれています。

さらに、
「盛岡さんさ踊りが近世調の民謡踊りとして芸能化する過程において、大念仏剣舞からの転化が行われたことを留意しておく必要がある。さんさ踊りの拍子や身につける花笠、五又は七色の吹き流し(腰帯)等衣裳の風流は念仏剣舞からのものである。また、さんさ踊りの家回り自体も同様で、道中太鼓を打って練り歩き、庭入り、退去の儀礼形式も念仏剣舞からの転化である。」とも書かれています。
退去の儀礼というのは、まずこんな部分でしょうか。
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帰る際に神社に一礼していきます。
腰帯にもご注目。先週見た韓国の農楽の衣裳でも似たような着付けをしていました。
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次に矢巾町の「遊佐会」の皆さんによる奉納がありました。一八さんは小学生かな?
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最後はざっくばらんな踊りの輪が生まれます。
以前はこの地区伝統の「三ツ石さんさ」を踊っていましたが、憶えている人も少なくなっていたので、現在では踊られなくなったのかな、この晩は統一さんさで踊りました。
そこはちょっと残念ですが、さんさ太鼓が叩ける小中学生が多いので盆踊りのお囃子には不自由しないのが盛岡地域のいいところ。
生演奏(笑)で盆踊りが踊れるって他から見たらけっこう贅沢らしいですよ。

ちなみに大念仏剣舞の衣裳はこんな。
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大ヶ生の高江柄念仏剣舞です。お盆にはお寺に行きます。
<お知らせ>
9月14日に、金山の里として知られる盛岡市大ヶ生で「萬寿坑まつり」が予定されています。盛岡の大念仏剣舞の一つであるこの剣舞をご覧になる絶好の機会です。
地元の伝統さんさ踊り「城内さんさ」も出演の予定ですので合わせてどうぞ。時間等は追ってご案内いたします。

盛岡の念仏剣舞について興味を持たれた方は、とりら7号(500円)で大念仏剣舞と高舘剣舞について取り上げていますのでどうぞお求めください。(盛岡さんさを取り上げた3号は完売しました)
メールアドレス= toriratorira@yahoo.co.jp

 by.事務局MA
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by torira | 2014-09-02 01:09 | 芸能 | Comments(0)

逃れられない

「さんさ踊りの笛を吹いてほしい」
という話がきました。

私が住んでいる地域では、8月に盆踊り大会があるんです。
盛岡で盆踊りといえば、たいていは「さんさ」なわけです。
「伝統さんさ」をやるところは盛岡でも限られていて、私のところも「統一さんさ」。
日が落ちてから公園でおこないます。
実質的には、さんさ踊りの時間と言うのは限られていて、カラオケ大会の時間が長いような気がします。
あとは特に何ということもなく、町内会の露店が出ていたり。
焼鳥とか、ヤキソバとか、そんな感じのですね。
さんさ踊りには正直あんまり興味ないんですが、焼き鳥を食いに、この何年か足を運んでるんで、実態はわかるんです。
けっこう賑わってます。
いや、焼き鳥じゃなくて玉コンニャクだったっけか。


で、夕方には「ふれ太鼓」というのをやります。
「統一さんさ」の「通り太鼓」を鳴らしながら、子供たちが町内をぐるっと回るというものです。
他の地域ではどうなんでしょうね。
隣の町内では音を鳴らして歩くだけじゃなく、しっかり門付けもやってるんです。
「統一さんさ」での門付け。

それでまあ、わが町内のこの「ふれ太鼓」の時間に、今年は笛吹きさんがいないらしい。
というわけで、お声掛けをいただきました。

でも、そういう場面で笛吹きが足りないというところに、この地域のさんさ踊りの実態が現れてるんじゃないか…なんて思ったりもするんですよね。
そもそも、子供も大人も少ない地域ではないんですよ。
でも、笛の吹き手がいないってことは、さんさ踊りをそんなにやりたいと思っていない人が多いんじゃないかなあ、と。
確かに、やってる人たちは子供も大人も楽しそうではあるんです。
でも、そこに来ている人は町内の一部です。
もっと地域住民ぜんたいの利益になることに労力を費やした方がいいんじゃないかなあという考えが頭をかすめます。
具体的に何かというと、すぐに出てこないんですが、えーと、たとえばゴミ拾いとか…かなあ。
まあ、そういうことも地域の活動でやってはいますけど。
いや、盆踊り大会をやるような地域だからこそ、ゴミ拾いみたいなこともやれてるということなのかな。
あまり対立させて考えないほうがいいということなのか…。
でも、地域の行事があんまり多いのはしんどい、という実態もあると思うんですよね。

だから、いま自分が笛を断れば
「じゃあ来年から盆踊り大会やめるか」
となって、地域のいろんな負担が少しは軽減するんじゃないか。
じぶんはこれまで中途半端に民俗芸能の延命策に手をつけてきて、それで苦労する人を少なからず生んできてしまったのではないか。

…と、悶々しておりました。


ところが、ツレが
「わあ父っちゃ、休みっても寝でばりいてさっぱ稼がねえすけ、やるにいいんだでば」
と、町内会からの依頼に、すでに安請け合いしてきてしまったらしい。
さて、「通り太鼓」の笛ってどんなだったか…。

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こちらは隣の隣の隣の町内の夏まつりポスター。
 by げんぞう
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by torira | 2014-07-25 19:22 | 芸能 | Comments(3)

しめかた

大ヶ生山伏神楽では、太鼓の緒をそれほど強くしめることがありません。
以前から弱くしかしめないから・・・というのが、その基本にはあります。
また、ためしに少しでも強くしめると、太鼓のフチがけっこう曲がるんです。
これを繰り返すとなんだか傷みそうな気がするということもあり・・・。

そんな感覚が身についているので、たとえば先日、中野七頭舞の太鼓をしめる際に失敗しました。
「こちらの場合は強く締めるんだよなあ」とわかってはいるのですが、どうしても弱くなってしまい・・・。
なんだか
「もすもす」
という音になってしまいました。

実際はこの通り2人がかりで力いっぱいしめるのです。

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 by げんぞう
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by torira | 2014-07-13 20:29 | 芸能 | Comments(0)

それはあれだ

民俗芸能ってどんなもんですか、と聞かれたときにどう答えたらいいか。
「ダンスですね」
「音楽かな」
「神社やお寺おがむようなもんです」
「冠婚葬祭とか」
「飲む口実ってことで」
「健康なカラダづくり」
「自分の当番じゃなくてもゴミ置き場の網を片付けておく感じ」
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 by げんぞう
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by torira | 2014-06-18 20:54 | 芸能 | Comments(1)

インデラってなんだ

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田端にて。

 by げんぞう
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by torira | 2014-06-03 21:18 | 芸能 | Comments(2)

刃物が出る芸能

さる26日、盛岡市櫻山神社の例大祭で、花巻市東和町・石鳩岡神楽の奉納を拝見しました。
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あっ!刃の先が神楽幕に刺さるぅ〜!
演目はあまり見る機会のない「〆切り」。山伏神楽らしい激しい舞です。
磨き上げられた社殿の床から反射する光がきれいだな、といつも思う。
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年増の女性が何やら恨み言を言ったかと思うと、
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やおら髪を振り乱して刀ごしに畳んだ扇を通わせる。
「機織り」は悲劇。ここは夫の長期不在に心身を喪失した妻が水底で機を織る仕草をあらわしています。
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いつも見応え充分な石鳩岡神楽は新人育成もばっちり。「今の状態ではお客様にお出し出来る舞ではない」と出番を減らされた方がいたとかいないとか。この厳しさが頼もしいですね。

「機織り」の同じ場面、早池峰大償神楽では鞘に入ったままの太刀を赤い布でくるんで使います。
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抜き身だろうが包み隠そうが刀は刀。取り扱い注意ですな。

「しかし今日の写真はなんか良いぞ」と思ったあなたはスルドイ。私ではこれらは撮れません。
はるばる石巻からお越しのこちらの方(東北の小屋にも詳しい)に画像をご提供頂きました。ありがとうございます。

石鳩岡神楽の笛師、どぶろくさんが「覚えている限り桜山さんのお祭りの奉納を休んだことはありません。50年以上になるでしょう‥いや震災の年はお祭りが規模縮小となって行いませんでした。それ1回です」とお話されていました。どぶろくさんは戦後生まれです。

人気演目「山の神」では「(山の神により)わごうのりやく いやましにけり」と唄われます。この日はこの句が耳に残りました。
戦時下に出征兵士を神楽で送り出したという勇ましい話もときどき聞きますが、「和合の利益」と戦意発揚は相容れないと思います。
夫や父の長期不在はどのような大義があっても悲しいものでしょう。
まもなく6月。父の日が来るなあ。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-05-28 20:37 | 芸能 | Comments(2)

思いだす人々

民俗芸能にたずさわっている方々は、演じているときに何を感じているか。
自分は
「お客さん少ないなあ」
「さっき写真とってたおねえちゃん、どこ行ったかな」
といったことばかり考えている…ということを以前に書きました。
http://torira.exblog.jp/6367208/
あとは、メシのこととか、仕事のこととか。
案外、みんなそうなんじゃないかと思います。
「無我の境地」「大地との交歓」「神との一体化」といったことを期待している向きには申し訳ないのですが。
(自分もちょっと期待してたかも…)

先日、
「演じているさいちゅうに必ず頭にうかぶものが、もうひとつあるな」
と、思いだしました。
「そこにいない人」
のことです。
「今日は××カマドのおじいさん来てないな」
とか。
「おととし亡くなった師匠は、こうやって刀かまえてたな」
「戦前の名人だったという▲▲さんは、この動きどうやったのかな」
とか。
生きている人はもちろんのこと、死んだ人のことが、けっこう頭にうかびます。
演目でいうと、やはり権現舞のときにそういう気分になるかなあ。
供養の芸能じゃなくても、こんな感じです。

案外、みんなそうなんじゃないかと思います。
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こういうのを
「芸能を継ぐことが死者との対話である」
みたいにまとめると、それは、なんか違う。
もっとダラダラと退屈なもんなんですよね。

 by げんぞう
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by torira | 2014-03-17 20:21 | 芸能 | Comments(0)