音量問題 ~笛の場合

 この数ヶ月、あまりまともに笛を練習していません。

 住宅事情が悪いので家では吹けないとか、神楽の練習の場では笛方ではなく舞方に回らなければならなかったりとか、言い訳けはあるのですが、要はさぼっているのです。人によると思うのですが、自分の場合はしばらく練習していないと一定のまとまった音量が出なくなってしまいます。これではいけない。
 
 各地の芸能の笛方が書いているblogなどを見ると、笛の音質には皆さんこだわりがあるようです。いっぽう、見る側としてしばしば感じるのは「音質もさることながら音量がもう少しあるといいなあ」ということです。太鼓や鉦といった大音量の楽器にかき消されてしまい、笛の存在感が薄くなってしまっているケースが多いように思うのです。
 “見応えがある芸能”の規準は好みの問題だと思うのですが、私の場合はお囃子が充実している芸能は見ていてイイなあと思います。その「充実」の中身もいろいろあると思うのですが、太鼓・鉦・笛などの個々の楽器の音量がもっと大きければいいなあと思うことがよくあります。ただ、仮に音量が大きいお囃子を目指す場合に最もたいへんなのは笛かと思います。マイクを使うのも大いにありだとは思うのですが、お祭の現場ではマイクを準備できないことが多いので、できれば生音で対応するべく。

 とまあ、そんなわけで、私は大きい笛の音を出したい。故に笛の練習をしたいと思う。・・・のですが、どうも手が出ないんですね。
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 by げんぞう
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by torira | 2008-05-07 19:34 | 芸能 | Comments(5)

Commented by むぺ at 2008-05-07 20:18 x
笛の音はいい。本当にいいもんです。
太鼓のズンとくる躍動感に、鉦の華やかさ。さらに彩りをつける笛の音。いいもんですなぁ~。
笛の音は、小さくても生音が好きですね。お祭などでは太鼓10台以上に笛1本をスピーカーでというセットもよく目にしますね。良く聞こえる上に、バランスを考えるとやむなしとも思いますが、スピーカーを使うと、民謡をエレキギターで歌うようなアンバランスさが漂う気もして…。

民俗芸能を考える時に、その物足りなさというか、しょぼさが逆にいい場合も多いなぁ~と。風にとける太鼓・鉦・笛の生の音こそが、ズシンと心に響くなぁ~と。
花巻の太田神楽の太鼓の師匠、90歳を超え今尚現役だそうですが、太鼓を叩くその音は小さくなっていくとも、奥底にズシンと鳴り響く素敵な音です。

笛の音からはちょいと離れましたが、最近ふと心に響いたことでしたので…。
Commented by げんぞう at 2008-05-07 21:13 x
音が大きければいいというものではない。
・・・そのとおりですよね。
特に太鼓は音量が大きいほうが栄える場合は多いのですが、それぞれの音の質の魅力を楽しみたいものだなあと思います。
むぺさま、コメントありがとうございました。
Commented by むぺ at 2008-05-08 05:07 x
ちなみに、私も笛を作って遊んでいますが、音量を高めるためには、唄口・指孔の大きさが重要ですね!孔が大きいほど、大きな音になりやすいです。もちろん、息も必要ですが…。
また、唄口と中の反射板(栓)の距離も大切です。唄口と反射板の距離が近いと、高音域の反応がよく、シャープな印象に。反対に遠いと低音の響きがズンときますが、高音が出にくくなります。
同じ作者の笛でも、孔の大きさや反射板までの距離が違いますので、お店で試し吹きしながら選ばれるといいかもしれませんね!
Commented by 笛吹き親父 at 2008-05-08 22:39 x
ご無沙汰しております。
確かにいろいろ他の芸能もよく拝見いたしますが、笛が1本ではちょっと弱いなあと思うのともったいないと思うこともしばしばあります。
特に神楽系統は1本が多いですし笛も太いのでさらに大変ですよね。
その分、1本で綺麗に吹かれた時には鳥肌が立ちますけど。
その点鬼剣舞は2本から4本くらいで吹くので唾を飲み込んだり息を整える瞬間があるので
ちよっとだけ楽?ができるかなとも思っています。
これでなかなか同じ5号でも太さや唄口の大きさで4本ともスパッと音が合う笛がなくてこれも悩みの種です。

Commented by げんぞう at 2008-05-09 18:52 x
むぺ さま、自作もされているとは!
それぞれのカラダになじむいいモノで音を出せるといいですよね。

笛吹き親父 さま、独奏も合奏もそれぞれに音の面白さがあるんですね。
最後の
“ダカヅクダンダン ダコダンダン コーダン”
でほっとした時の笛方さんたちの表情がイイなあと思って見ています。

ジャンル・団体によるかとは思いますが、笛は全体として人手不足の傾向があるように思います。ちょっととっつきにくいように思われるかもしれませんが、数日いじっていれば音は出るようになりますので、少しでも興味ある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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