又兵衛まつり

 毎年11月30日に、宮古市津軽石川河口で「又兵衛まつり」が行われています。
 V字の杭に荒縄を巻いたものを河原に立てて神事が行われるもの。
 昔、藩が独り占めしていた津軽石川の鮭を、義賊・後藤又兵衛が飢饉に苦しんでいる上流の人々のために川留めをこわして流し、又兵衛はそのとがを受けて河原で処刑されたという伝説があります。このオブジェは逆さ磔になった又兵衛をかたどっているそうです。
 画像は8年前、この又兵衛人形見たさに行ったときのもの。
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 11月30日という日のお祭りで有名なのは、千葉県佐倉市の香取神宮で行われる大饗祭(たいきょうさい)です。そのお供えときたら、鴨の姿作り、鴨の内臓や鮭、フカの切り身を組み合わせ、三方の上に高く盛りつけた鮭の鳥羽盛という血なまぐさいものです。そう、鮭なんです。
 かつて盛岡市の北上川べりで行われた祭礼では、神事の際に湯立ての釜で大根と北上川の鮭を煮て参列者がいただくというものがありました。
 そして翌日、12月1日は一般的には川浸りの朔(かわびたりのついたち)といって、水神を祀る日だそうです。この行事は東北ではあまり聞かない気がしますが、関西ではポピュラーなようで「川浸り餅」などという銘菓もあるくらい。

 又兵衛まつりは元々は、鮭という豊かな幸をもたらす川の神に感謝するまつりであったと思われます。逆さはりつけの又兵衛は、鮭のカタチでもあるでしょ?
 めでたい魚の代表は南では鯛。北では鮭、ということになるでしょうか。黒森や鵜鳥の神楽のお宿でも、恵比寿舞のときに鮭の荒巻を持ち出すご主人をしばしば見かけます。
 しかしここ数年、鮭はもっぱら不良。今シーズンはどうなるのか気になっています。

 by.事務局MA
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by torira | 2007-11-28 18:47 | おまつり | Comments(0)

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