次へ進むとき

 手踊りが盛んな地域というのがあります。角館、花輪、田沢(田沢湖畔の集落)・・・。
 舞台での発表をメインとした社中を構成しているケースは各地にあるものの、これらの地域では、お祭りの場などで手踊りがより生活に密着しているように感じます。
 かたや盛岡はどうかというと、さんさ踊りが盛んではありますが、そこで追求されている魅せ所は手踊りとはちょっと違った感じがします。この数十年は、都南エリアの跳ねるタイプのさんさ踊りが突出した存在だったように思います。

 盛岡市黒石野一丁目の山祇神社で先日9月8日、庄ヶ畑さんさ踊(盛岡市上米内)を見ました。だいたいさんさ踊りを見ると、「年配の方の踊りがよかった」という感想を持つことが多いのですが、今回特に目をひいたのが、若手の動きです。何べんも見ている団体ではあるのですが、これまでになく・・・。
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 力を抜いた躯体を足の運びにあわせて揺るがせる身のこなし。腕の振りの度に機敏に返す手先。
 年を追うごとに独特の色合いが濃くなっているミスさんさの動きや、練りこんで演出された上駒木野参差踊など、さんさ全体にこのところ新しい流れが起こっています。これらについて好みはいろいろあるでしょう(いずれも私は楽しく拝見しています)。しかし、今回の山祇神社で目にした若手のさんさ踊は、これらの動きを経たうえでこそ生まれたもののように思えてなりません。この人たちは見つけたんだと思います。
 そして、このセンスは相当に広い層に滲みるものがあるように感じます。新しいものを好きな人にも、古くからのさんさ踊りを好きな人にも。これが次のさんさを切り拓く。

 by げんぞう 
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by torira | 2007-09-10 23:07 | 芸能 | Comments(0)

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