烏帽子を作る・2

むぺ様から、「鳥甲の貼り合わせはどうなってるのか?」という書き込みをいただきました。

かぶり物の制作については、そのうち「とりら」でも取り上げたいと思っているテーマの一つですが、実際に作っていらっしゃる方にどの程度、ご協力いただけるかが問題です。
鳥甲制作を試みている方は多いと思います。
情報交換をしたいですね。

私が今回作った三番叟用の烏帽子は、額当てのような部分も省略した、ごく簡素な作りです。f0147037_11355388.jpg
黒い布を貼って縫い合わせました。力がかかる何カ所かのポイントは、そこだけ千枚通しで穴をあけて別糸でくくってあります。
紙に柔軟性がないのでへこみが出来てしまいました。和紙のみだったらもう少し言う事をきくと思います。

古い烏帽子では、片面の和紙を少しはみ出させてもう片面へ乗り越して貼ってあるように見えます。
この場合、薄くて繊維の長い和紙が必要ですが、見つけるのが意外に難しい。大きい画材屋さんで日本画の材料を調べるといいと思います。ちと高いのが難点。。。

鳥甲ではその上からカシューを塗って仕上げることが多いですが、カシューは使っているうちに割れてくるので、どうかなあ。
アクリル画材で塗って後からアクリル系つや出しスプレーをかける方がいいのでは・・と考えますが、実際に作ってしばらく使ってみないとなんとも言えません。

事務局MA
[PR]

by torira | 2007-08-16 11:42 | 芸能 | Comments(9)

Commented by むぺ at 2007-08-16 15:14 x
早速のレスポンス嬉しいですね!
なるほど、布で覆ってあるので縫いやすいでしょうし、
ボール紙の強度は弱いので、
補強という意味合いもあるのでしょうね!
銀箔の月でしょうか?可愛いですね。
山伏神楽系の鳥兜は、
羽根がしっかり板状になっているものが多いですよね。
水張りの技法が使われていると聞いています。
折り目の柔軟性・耐久性を考慮する必要はあるかと思いますが、
比較的取り組みやすい印象をもっていました。
しかし、烏帽子にしても鳥兜にしても、
かぶる方が問題のように感じます。
同様に水張りをしているのであれば、
やはり縫い合わせの問題が出ますし、
また、貼り合わせにするのであれば、
曲面の折り目を貼るのに皺ができてしまいます。
そこで、和紙の伸縮性や足の長い繊維構造の特徴を活かして、
張り合わせることができそうですが…、かなり技術が高そうです。
Commented by むぺ at 2007-08-16 15:15 x
すみません。続きです。

えんぶりの烏帽子(?)を見ると、
縫い合わせがすっかりデザインになって、
それはそれでいい雰囲気ですよねぇ~。
あまり深く考えずに、作業に入ったほうがいいのかもしれませんが、
イメージできない工程があると躊躇してしまいますね。
単なる現実逃避かしら?

さてさて、長くなりましたが、
とりらblogは、県内外各地の方々が見ているサイトと思います。
こういった場面で情報交換ができると、
いろんな”謎”が解けて来るかも…?
(むしろ謎が深まる?!)

ちょこっとした情報でもいいので、
何か情報提供お願いします!
Commented by げんぞう at 2007-08-18 20:49 x
鳥兜はじめ装束・道具類の製作、高度な技術が必要だったり、門外不出の秘伝があったりしてなかなか取り付きにくいところはありますが、ちょっとずつでも交流していければいいなあと思います。昔ながらのものではなく現代ならではの工夫などがあれば、そういったものも含め・・・。
皆様の情報もお待ちしています。
Commented by むぺ at 2007-08-19 19:43 x
管理人さま
>鳥兜はじめ装束・道具類の製作、高度な技術が必要だったり、
>門外不出の秘伝があったりして

 そうなんですよね。きっとそう思います。
「芸は教えられるものではなく、盗むもの」とどこかで耳にしたことがありますが、これと同じように装束・鳥兜・面だけでなく、太鼓・笛、舞や法印などもそうだったのでしょうね。
 なかなかこういったオープンな場での情報は出しにくいものですし、聞きにくいのも確かなこと。しかしながら、ちょっとした情報があることで大分助かる芸能団体も多いはずです。

 以前、岩手県文化財愛護協会が主催する「笛の技術講習会」に参加させていただいた事がありましたが、廃れやすいこの「笛の音」を伝承するために、音を出す初歩的なところでつまづいている方が多いのも事実。当方の団体でも、メンバーを複数参加させてもらい、おかげ様で、「やってみたいが、取り付きにくい鳴り物」というイメージを一新。太鼓や笛に取り組むいい転換期となりました。
Commented by むぺ at 2007-08-19 19:44 x
またまた長くなりますが、続けます…。

 この「笛」と一緒の部分ってあると思います。ちょっとしたことで、元気になる団体は多いのでは?
鳥兜を作成する方が、東和町にいらっしゃるとのことですが、随分と高齢になられて、また予約多数とも。そうなると、自分達で作成しなければならなくなる…。となると、紙は何を使えばいいか、貼り合わせで歪みが出たり、模様はどのようにして作るのか…などなど。これは、各団体の責任でもあるかもしれませんが、伝承者の高齢化や亡くなったといったことで失われる事が多ければ多いほど、岩手の豊富な芸能の将来が危ぶまれます。

 今日「とりら創刊号」拝見させていただきましたが、「袴・足袋のはき方」など基本的なところとは思っていますが、文章の通り案外知られていないも事実。「姿形だけの伝承」では、意味を持たなくなってしまいますね。
もちろん、継承側も「傾聴」「探究」の姿勢は必要なのも当然ですが…。
Commented by げんぞう at 2007-08-21 00:04 x
おっしゃるとおりだと思います。
それぞれの団体が元気になれるための「ちょっとしたこと」、それを具体化していかなきゃなあ、と日々考えているところです。
なにか妙案ございませんでしょうか。
Commented by むぺ at 2007-08-21 09:32 x
まず持って大切なのは、やはり<継承側の「傾聴」「探究」の姿勢>かなと考えています。その基礎の上で、行き詰まり感を表現できる場の存在は大きいかと。
 例えば、地元の芸能への関心もさることながら、他団体の芸能への興味・関心を高め、相互に尊重し合う気持ちの底上げが必要と思っています。他を知ることで自分達の存在の意義を再認識することってよくありますよね。(地元では当たり前でも、他からの評価が非常に高いとか…)そうして、自分達の芸能や暮らしへの愛情が深まっていく…。そして、より深く探求しようという気持ち→行動が生まれ、探索する中で疑問や行き詰まり感も出てくるでしょう。そうした際に、相談できる場が必要だったと思います。
Commented by むぺ at 2007-08-21 09:34 x
(つづき)げんぞう様が管理されている「みちのく芸能ごよみ」。もちろん管理人様のご苦労も少なからずと思いますが、いろいろな方々からの情報が寄せられることで、成り立っていると思います。
 それと同じように、この「とりら」でも、こういった主旨に賛同し、情報提供いただける方からの情報を蓄積することで、”謎”を解き明かしていくことができる可能性はあると思います。ひとりではできないこともみんなの力をあわせて後世へ伝承していくとうまくいくかも。
 この「とりら」「Blogとりら」の持つ素晴らしい点は、民俗芸能を含めた「暮らし」という無形の文化を、記録や形にしたことと、それを発信していることだと思います。このことで、「暮らし」への再認識・深まりを高めることにもつながっているのでは。(まめぶさんのうりの話とか、ハっとなりましたよ!)
 そうして、とりら情報に共感したり、行き詰まり感のあることだったりをさらりと書き込みできるようになると、おのずとその「妙案」への道が開けてくるのではないでしょうか?
(いつも長くなってスミマセン!)
Commented by むぺ at 2007-08-21 18:38 x
(つづき2)
長くなりましたが、要約すると
・暮らしや芸能への再認識を促し、継承保存の意識を高めることが必要!そのためのとりら情報の発信は大切!
・その高まりの中で、継承保存に係る「お困りごと・行き詰まり感の蓄積」をし、元気になるための「ちょっとしたこと」のニーズを見出す
・そのニーズに対しての対応を、多方面からの視点や情報を蓄積していく
 といったところでしょうか。FAQを作るみたいな感じにも見えますね…。
 具体が出せずにスミマセン。しかも偉そうなことを申しましてごめんなさい。ただ、この「とりら」の存在意義の大きさを強く感じ、期待感大でしたので…。今後もよろしくお願いします!

<< きんかん 角館のささら >>