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黒森神楽と 映画「廻り神楽」

明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。
2018年が皆さまにとってより良い年になりますように。

明日3日は宮古市の黒森神社で黒森神楽が今期の巡行に向けて舞い立ちます。
去年は南回りで…盛岡にも舞い込みました。
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舞立ちの後はいつものように山口公民館で午後3時頃から初舞のようです。
今年は黒森神楽を題材にしたドキュメンタリー映画「廻り神楽」が公開された影響でお客さんが増えるんじゃないかな。
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盛岡ルミエール2で1月12日まで上映中です。その後は東京の「ポレポレ東中野」で上映の予定。
見て来た友人は「とても良かった。久しぶりに黒森神楽が見られて嬉しい。神楽宿で皆が楽しそうなのが心暖まる」と言っていました。

私自身は神楽を通して震災を撮った映画だと受け止めました。
若者頭である田中さんが吉里吉里の実家をバックに、神楽衆に身固めをされる側になって照れているところ、そしてその建物にショベルカーの歯が入るシーンがなんとも言えません。
3.11のとき、港が壊れたため船で二晩すごしたという神楽衆のその船の小ささに驚いたり。
見ているとこの7年間の色々がどっと胸に押し寄せてきます。
私は津波を見ていません。当事者の方々が見たらどう感じるのか、気になっています。

漁師である若い神楽衆が船で沖に出て漁をしてる場面や、「寝てもさめても神楽が頭から離れない」と笑い合っている場面も印象的です。

最後のシーンにドキっとしました。
とりら2号の表紙を飾った山田町の山ノ内だったからです。
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田中さんは映画の中で「前と同じが良いの。ヘタに変えちゃダメ」と語っています。
とりらの表紙に写っている人や海と、映画の同じ場面を見比べれば、変わろうとしなくても変わっていく時間の力を感じざるをえません。
「次の世代にちゃんと渡して行くことが大事」という田中さんの言葉をかみしめたのでした。

今年は北回り。
巨大な防潮壁が出来つつある田老の港にも神楽囃子が響く日が来るのでしょう。
1月27日㈯はグリーンピア三陸みやこ(宮古市田老地区)で黒森神楽が鑑賞できます。無料です。
巡行の無事と盛会をお祈りしています。

 by.事務局MA
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by torira | 2018-01-02 22:39 | お役立ち情報 | Comments(0)

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