今度の日曜までの展示

2月28日(日)まで、岩手県立博物館で「発掘された日本列島2015」展が開かれています。はにわファンはお急ぎください。
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同時開催のこちら「海に生きた歴史~復興発掘調査が語る一万年の海との共生~」展は3月6日(日)までです。
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「発掘された日本列島」は全国巡回展で、「海に生きた歴史」展は岩手県立博物館の企画展です。

震災からもうすぐ5年。
復興が進まないのは住宅再建がままならないから。再建のためには土地を早く整備してもらいたい。なのに掘り返すとなんか出てくる。いちいち調査するから時間がかかるじゃないか、とお思いの方もあるかもしれません。
古代や中世の歴史は今の腹の足しになるものではありませんが、私たちの土地に刻まれてきた歴史が、私たちの骨のどこか、DNAのどこかに確かにあると感じさせてくれる展示です。身近な地名が並んでいるだけでも何か嬉しくなります。

上の「海に生きた歴史」告知の写真は山田町浜川目だそうです。今回も被害の大きかったところですが、長いながい間、人々が暮らしてきた土地なんですね。
展示資料の中に山田町から出土した9世紀の「錫杖状鉄製品」がありました。古い!
錫杖状鉄製品はちょっとナゾの存在で、神仏習合の要素をもった雑密系の祭祀具の可能性があり、古代の青森・岩手両県を中心に約60点が出土しているという解説がついています。
えんぶりの本場、八戸市でも出てるみたいでこちらにイラストがあります。
これを見た時に私が連想したものは、そのえんぶりで使われる一種の楽器、「ジャンギ」です。
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写真は葛巻町の茶屋場えんぶりが家々を回ってるときの1コマ。部分をアップにすると。
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「ぜんぜん違うじゃん!」と思われるかもですが、えんぶりをたくさん見てる方はなんとなく共感して頂けるのではないかと思います。げんぞうさん、いかがですか?

ともかく、一連の展示を見ると「私たちの岩手ってけっこうすごい。なんでもないと思っていたあそこにあんなものが」という気持ちがわいて来ます。
大津波のあった貞観と慶長、そして平成の痕跡が一枚の地層のはぎとりに刻まれているのも感動的でした。

この5年分の成果が全国の応援のたまものであることがわかる展示コーナーもあります。
各地から駆けつけて被災地の発掘にたずさわって下さった皆さんの顔とお名前とメッセージなどが読めるのはとても良いと思います。
私たちを暖め励ましてくれるのは、データベースの数字ではなく、人ひとり一人の存在だということがよくわかります。

 by.事務局MA
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(かつて塩釜が築かれていたという、山田町船越半島の漉磯〝すくいそ〟海岸)
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by torira | 2016-02-24 22:18 | 催しもの | Comments(2)

Commented by あっきゃ at 2016-02-26 01:03 x
すくいそ海岸、懐かしいです‼
学生の頃、子どもたちを連れて何度かキャンプに行きました。塩釜が築かれていたとは知りませんでした。
私たちが、今生活している土地に、太古からの歴史が刻まれているんですよね。
Commented by torira at 2016-02-27 23:52
雪を連れてきたあっきゃ様
あそこでキャンプですか。それはすごい。私は震災前には漉磯はおろか船越半島に足を踏み入れたことがありませんでした。海がめちゃきれいでした。
南部藩の武士が使う矢羽根を獲るために常駐していた役人がいたと何かに書いてありましたが、不便だったろうなあ。

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