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新指定文化財展2010-2014

岩手県立博物館で開催中の「新指定文化財展」。
2010年~2014年に国・県の文化財指定等を受けた40物件を紹介しています。
「花巻矢沢地区のゼニタナゴ生息地」から「豊吉の墓」まで、ジャンルも様々。
そして、「御所野遺跡」から「旧釜石鉱山事務所」まで年代も幅広く。

寄せ集めで散漫なのかというと、そうでもありません。
指定対象が「景観」「産業遺構」などに広がってきていることや、平安時代の東北の遺跡が脚光を浴びるようになってきたことなど、文化財をめぐるこの数年の雰囲気がよく伝わってきます。

とりわけ、葛巻町宝積寺の「木造六観音立像」は、見飽きません。
細かな装飾がなく、年代も明らかにされていない像ですが、こういう仏様が評価されるということが嬉しい。

芸能に関心がある方には、二戸市浄法寺町天台寺蔵の「長胴太鼓」にもぜひご注目をいただきたいと思います。
「墨書銘に南朝年号が使われていることから、天台寺を支配していた豪族が南朝支持であった証拠となる」といった解説がついており、なるほど。
楽器としてだけではなく、そういう見方ができる史料なのだなあと感嘆させられます。


10月4日(土)~11月24日(月)
新指定文化財展2010-2014
岩手県立博物館(盛岡市上田松屋敷)にて
9:30~16:30
入館料:大人310円

展示解説会11月16日(日)14:30~
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体験学習室では、機織もできます。

 by げんぞう

by torira | 2014-10-17 22:30 | 催しもの | Comments(0)

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