荒神社へは船で参る

7月13日に、山田町船越の荒神社のお祭りがおこなわれました。
小形信夫は著書「岩手の年中行事」に、「陸中海岸地域で特有な祭として曳舟祭があるが、この時期に行われる代表的な祭に山田町船越の荒神社(あらがみしゃ)旧六月十五日がある。神輿の浜降りに大勢の漁師たちが海の中に神輿を担ぎ、渡り舟に上げて勇壮な場面が展開される。」と紹介していますが、今でも旧暦6月15日に近い土日を選んで行われている祭りです。
お神輿を海中から舟へ上げるところには間に合いませんでしたが、一部始終を書いてみます。

f0147037_1857394.jpg
一休みした神様をお乗せして船は船越漁港を離れ、船越湾対岸の田の浜漁港に向かいます。船上の山之内剣舞。
f0147037_18572315.jpg
湾台(わんだい)虎舞が船から田の浜に上がって来ました。

f0147037_18585536.jpg
不勉強で荒神大神楽の存在をこの日知りました。宮司さんがなにやら楽しそうにお話されています。仏像はそれからどうなったのかな。

このあたりのお祭りでは「三役」といって3つの芸能が神様のお供につくようです。船越へは震災後初めてお邪魔しましたので、三団体にとりらの募金からお花を差し上げました。

f0147037_20543732.jpg

痛んだままの防潮堤の前を御神輿が通ります。
この田の浜地区の被害が大きかったことについてはあちこちで聞いていました。
今回初めてお邪魔してみると、目に見える形の復興は進んでいないのですが、この日ばかりは、というように皆さんが笑顔を持ち寄って楽しんでいらしたことが心に残りました。

見ていると基本、移動手段は船でした。船が足。おかを行くより早いよ。そういう暮らしがあります。
今年は震災後やっと神様を船にお乗せすることができた、特別の日だったそうです。
f0147037_20564873.jpg
f0147037_2153636.jpg


御神輿と芸能が船に乗って船越半島のはじの荒神社に還御となりました。
美しいエメラルド色の海辺。水の透明度が高い。
このあたりのウミネコたちは、ちょいちょいウニやアワビを食べているそうです。うらやましいっ。
f0147037_2173112.jpg

あまり暑くないのに泳いでいる子ども達もいました。山田町民ご自慢の荒神海水浴場。
「4つあった鳥居が津波で3つダメになったんですけど、そんなこと信じられないくらい穏やかでしょう?」と神官さんがおっしゃる通りです。

御神輿がぶじに神社に納まるのを見届けると、お供さんたちは船に乗って帰っていきました。

 by.事務局MA
f0147037_2125436.jpg

[PR]

by torira | 2014-08-10 21:15 | 東日本大震災 | Comments(0)

<< <急告付き> 魚賀波間神社例大祭 中山峠周辺 >>