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地。

岩手の神楽には
「地神楽」
という用語があります。
盛岡の神職がおこなっていた「多賀神楽」に関するものです。
「多賀神楽」は江戸里神楽を取り入れたことで知られていますが、それを取り入れる以前の神楽を「地神楽」と称していた…のだそうです。
現在の多賀神楽(盛岡市,この数年は活動休止中)は、江戸里神楽の部分を継承しており、「地神楽」の流れをくむ演目は巻堀神楽(盛岡市玉山区),呑香稲荷神社神代神楽(二戸市)に伝わっています。

“江戸”に対して“昔からその土地にあるもの”という意味で「地」をつけているということのようです。
「いや、天神七代・地神五代の『地』から来てっかもよ」
とも思ったんですが、特に地神五代に限定したストーリーを描いているわけでもないし、「天神楽」ってのが別にあるわけでもないから、それはないか。

「地酒」
「地ビール」
あたりは、
“全国流通の大手企業”に対する“地”かな?

「地芝居」の「地」については、舘野太朗さんが
  「地芝居の「地」とは」 
  http://tar02.blogspot.jp/2014/03/blog-post_31.html

で、整理されてます。
地。_f0147037_9583145.jpg
盛岡市本町通の「三盛堂菓子店」。
つつみ紙には「地菓子」と書かれています。
あけてみると、こちらの品々です。
地。_f0147037_1005177.jpg

右上の緑が「青柳」。
時計回りに、「ぞうみ飴」「うさぎ玉」「ハマナス飴」。
松露倶楽部員として注目したいのは「うさぎ玉」。
衣が砂糖ベースで粉っぽくない。
形状がウサギ型なのも魅力的です。

by げんぞう

by torira | 2014-07-20 09:59 | 松露倶楽部 | Comments(5)

Commented by 一八 at 2014-07-22 20:10 x
なるほどなるほど、なるほどと納得
ひねた解釈すれば「地」は隠れ蓑?
今度、盛岡に行ったら「地菓子」をおみやげに!
Commented by 事務局MA at 2014-07-23 10:26 x
一八さま
ここのお菓子、とくにぞうみ飴とハマナス飴は評価が高いですよ。
ほのかなお酒の香りもおくゆかしい。御主人自ら採集されたぞうみ(ガマズミの赤い実のこと)を果実酒にして使ってるそうです。
薄紙をセロテープ止めじゃなく糊できれいにとめてくれれば県外の方へのおみやげにするのですが。。
Commented by げんぞう at 2014-07-23 21:18 x
芸能のカテゴライズや名称は地域・時代でうつりかわりがあるので、気をつけなければと思っています。

で、三盛堂さんのHPもあります。
http://www1.odn.ne.jp/cfl75870/index.html
です。
Commented by 事務局MA at 2014-07-23 23:18 x
すごっ。ご先祖は猿倉人形芝居の一座に加わって全国巡業なさったんだって!
Commented by 一八 at 2014-07-24 16:42 x
事務局MKさま
わが辞書に「地菓子」は無く「地貸」はあります
「駄菓子」、「和菓子」ではなくあくまでも「地菓子」なのですネ
「ゆべし」の立場はどうなるのでしょう
いずれにもあてはまらないように思いますが
産直のオバちゃんに「黑砂糖で練りこむんだ」と聞きましたが
「地菓子」がんばれ!
時々、地食文化情報をお願いいたします
それにしてもげんぞうさんの「ポスター掲示板」が続きますネ

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