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竹駒町のお祭りに行きました

桜が咲き始めた竹駒町のお祭りです。梯子虎舞の梯子が見えています。
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津波で浸水被害を受けた保育園は少し高いところに移築され、その空き地を使って奉納披露がおこなわれました。
例年は竹駒小学校のグラウンドで行われるのですが、仮設団地が出来ているためでしょう。本祭は午の年、12年に一度ですが子の年にも行われるので「七年祭」となります。

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小正月に虎舞の直会におじゃました舘・軍見洞の方々の手踊り。
気仙地方では日舞や新舞踊などが盛んなようで、お祭りには必ず手踊りが出て来ます。
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上細根・細根沢祭組による手踊り。細根沢は津波の被害が大きく、全壊したのが15戸もあったそうです(というアナウンスを聞いたつもりですが、はっきりとは聞こえなかったので違っていたらごめんなさい)。

大船渡市から門中組虎舞代表の方が見にいらしていました。
「そうなんだ、手踊りの着物がなぁ〜。太鼓や衣裳作って公民館直して、となると着物を揃える金策がもうないんだ。
まだまだ各地からボランティアに来てくれる人たちがいるから、ダメもとで声かけて寄付を募ってるんだ。
まあうちは次の五年祭にはまだ時間があるから何とかなるかな・・」。
なるほど手踊りにいるおそろいの着物って確かに必要ですものね。笛や太鼓はすぐ思いつくけどこれは。

さぁお待ちかねの新田梯子虎舞。
人手が足りないなどして迷ったあげく参加を決めたのはなんと6日前。練習は5日前から始めました。
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始まる前に舞手さんが梯子の安定感を確かめています。
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虎舞の方にちょっとだけお話を伺いました。
「うちは奥の方だから、津波はちょっと水が浸いたくらい。ただ、人がね。市役所に勤めてた奴が何人もいてやられた。なんというかやっぱり気分が盛り上がらないね。規模はいつもの半分ってとこかな。出し物も少ないしね」。
震災が竹駒町に及ぼした影響は目に見えづらいんですね。
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一緒に見ていた気仙沼市唐桑町載鈎の友人は
「オレんとこなんか、お祭りっていったって御神輿が下がって行列が町内をぐるっとまわるだけだよ。虎舞も手踊りもなんもない。こっちほうはこんなことやってんだ。すげえな」と言ってました。
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サイボウ振りさん、片足で立ってますよ。この方は身のこなしがしなやかで見応えがありました。
長さ13メートルあまりの梯子、どうやって組み立てるのかなあ。気仙大工のなせる技でしょうか。

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矢崎祭組による七福神舞。
ピチピチ跳ねる活きの良い鯛でした。金色の鯛だってば!
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下沢祭組による手踊り。一緒に見に来た秋田の友人は、自分のところのお祭りとは一味違う気仙地方の芸能がとても面白かったそうです。

仲ノ沢・坊寺祭組による三頭虎舞。読み方としては「サンドウとらまい」だそうです。
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踊りの構成にかなりの工夫がこらされていて、踊りの変化がたのしかった。一つの幕に三人が入って、他の虎との距離をはかりつつ動くのはきっと大変だと思います。

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壺の沢祭組による大名行列が退場して終わりです。残念ながらこの場面では、見所である毛槍の投げ渡しが行われませんでした。奴さんがたくさん。
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曲録(きょくろく)。ここではお馬さんは作り物です。が、あまりにリアリティがあって遠目には生のお馬さんにしか見えない!

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各祭組にとりらの募金からお花を出しました。気仙ではタオルをお返しに下さる習慣です。これはSAVE IWATEの「復興ぞうきんプロジェクト」に昨日寄贈してきました。
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竹駒町の友人から御祝いとしてゆべし+がんづきセット(私の好きな東海堂さんの)を頂いてしまいました。
お客さんに配る習慣があるのだそうです。

のんびり行ったので御神輿行列を見損なってしまいましたが、担ぎ手として各地のボランティアの方が来て下さったそうです。ありがとうございました。

地域のコミュニティ再生のカギは、「祭と縁側と畑」なのだそうです。
よくわかる気がします。

 by.事務局MA

by torira | 2014-04-25 23:39 | 東日本大震災 | Comments(3)

Commented by 一八 at 2014-05-03 21:25 x
なぜか、ゆべし+がんづきセットが気になります。
Commented by 事務局MA at 2014-05-06 21:02 x
一八さま
気仙地方の結婚式の引き出物は、ゆべしとがんづきと羊羹がセットになったものでした。
「今のわかい人はあまり好まない傾向にあります」とキャピタルホテル1000の方にお話を伺ったのを思い出します。
Commented by 一八 at 2014-05-07 17:06 x
コメント、ありがとうございます
引き出物にとは、ビックリ。なにか意味があるのでしょうか。
先月、「神楽の日」に大迫の「ゆべし」出会いました。
ふと、神楽も「今のわかい人は好まない傾向」なのでは?と思ってしまいました。ということはないですよネ。

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