思いだす人々

民俗芸能にたずさわっている方々は、演じているときに何を感じているか。
自分は
「お客さん少ないなあ」
「さっき写真とってたおねえちゃん、どこ行ったかな」
といったことばかり考えている…ということを以前に書きました。
http://torira.exblog.jp/6367208/
あとは、メシのこととか、仕事のこととか。
案外、みんなそうなんじゃないかと思います。
「無我の境地」「大地との交歓」「神との一体化」といったことを期待している向きには申し訳ないのですが。
(自分もちょっと期待してたかも…)

先日、
「演じているさいちゅうに必ず頭にうかぶものが、もうひとつあるな」
と、思いだしました。
「そこにいない人」
のことです。
「今日は××カマドのおじいさん来てないな」
とか。
「おととし亡くなった師匠は、こうやって刀かまえてたな」
「戦前の名人だったという▲▲さんは、この動きどうやったのかな」
とか。
生きている人はもちろんのこと、死んだ人のことが、けっこう頭にうかびます。
演目でいうと、やはり権現舞のときにそういう気分になるかなあ。
供養の芸能じゃなくても、こんな感じです。

案外、みんなそうなんじゃないかと思います。
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こういうのを
「芸能を継ぐことが死者との対話である」
みたいにまとめると、それは、なんか違う。
もっとダラダラと退屈なもんなんですよね。

 by げんぞう
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by torira | 2014-03-17 20:21 | 芸能 | Comments(0)

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