箒も豊富な岩手の国だよ

「とりら」には「ふるさと岩手の芸能とくらし」という副題?がついていますが、ブログでは私はもっぱら芸能を取り上げ、「とくらし」の方はげんぞうさんにおまかせしっぱなしです。
てなわけで、たまには岩手の暮らしの一端を書いてみましょうか。

県内に無数にある産直に行くと、岩手の暮らしの豊かさがわかります。
ふと気がついたら、箒(ホウキ)がたくさん集まっていました。
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これは、えーと15年くらい前にたぶん紫波町の産直で買ったと思います。
あるときから掃除機をあまり使わなくなって、箒でちょこちょこっとやって掃除したつもりになることが多くなりました。
「居候四角い部屋を円く掃き」という川柳がありましたが、ホコリは四隅にたまるので、手を抜くなら円く真ん中だけよりむしろ四隅をはく方が効率的です。
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めっきりくたびれてきたので新しいのが欲しいなあと思っていたところ、田野畑村の産直で見つけて買ったのがこちら。ホウキ草の赤い色がきれいなのが気に入ってます。

レジ当番のおばさまが「ホウキの実をとってないから使うと落ちるんじゃないか、作りががさつであまり良くない」と少し気まずそうにしていました。たしかに、簡素な作りです。でも使ってみると実が落ちることはないし、細いので四隅を掃くのも小まわりが効いてよい。なんたって安かったし。

‥とはいえ、やはりもう少し幅広く掃ける普通の箒がほしい。
ということで、遠野市宮守の道の駅併設の産直で買ったのがこちら。
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あまり安くはないです。しかし、箒の値段って本当にピンキリで基準はあってないようなもの。
岩手では一戸町で、有名な高級箒が作られているのを御存知ですか?

これはホウキ草の先端を切りそろえてないのが好ましかったし、仕上げもキレイだし、もし自分が作って売る側だったらこの程度の価格にしたいだろうと考えました。
ホウキが欲しいと思ってるときに目に付いたんだから、いつ買うの?今でしょ、だわい。これは運命の出会いだろう、と(ちょっとおおげさですが)決心したのです。
編み込んだ赤い布の模様がかわいいじゃないですか。さっそく毎日使っています。
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ちなみに箒は畳以外の床でも掃けます。うちで箒の出番がもっとも多いのは、食堂を兼ねた台所(ビニール?貼りの床)ですから。

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こちらは卓上ホウキ。いや卓上用かどうかわからないですが、とりらのデザイナーが絵を描くときに消しゴムのカスを掃くため画面のチリやゴミを払うために長年使ってきたのが、赤いやつ。赤いのは染めてあるからで、材料はシュロ?ホウキ草?
最初は左の小箒と同じくらいの大きさでした。紙の上をなでるだけでもちゃんと減っていくんですね!ちょと驚き。
比較のために置いた左の方は、盛岡市鉈屋町の荒物屋・北田さんで買いました。いいお店です。

最後は庭ぼうき。
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大船渡市盛町の市日のとき、陸前高田市矢作町から売りに来ていたおばちゃんから買いました。これも安かった。
というか、小枝をあつめて針金でくくっただけだよ。なんでこれで商品になるんだろう?と不思議に思いました。でも、これがいいのだそうです。
「うちのお父さん(この場合は伴侶を指す言葉)が山さ行って採ってくんの。どこだりサない木なんだよ。なーんて木だったかなぁ忘れた。砂利でも掃けるんだから〜。皆買ってくよ」とのことでハイハイ買いましたよ。
なんで砂利を掃かなくちゃならないのかは不明ですが、積もった雪を掃きはらうのに活躍してもらってます。

こんな風に、県内どこにもそれぞれ箒を作る人々がくらしているのが岩手です。
今、小物としての箒が人気みたいです。
でも飾っておくより実際に使う方がモノとの交歓が楽しめますよ。箒ライフいかがです?
あ、キミキミ、言っておくけど座敷では箒は畳の目に沿って使うようにね。

 by.事務局MA
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by torira | 2014-02-02 23:49 | お役立ち情報 | Comments(2)

Commented by ぜんまい at 2014-02-03 13:03 x
ぼんぼんになった箒は我が家では車に積もった雪をはらうのに重宝してます。軽いのがGOOD.
Commented by 事務局MA at 2014-02-03 23:59 x
ははあ、ぜんまいさんとこでは「ぼんぼん」って言うんですか。意味はわかりますが新鮮ですね。
う〜ん。よく思い出してみると私の語彙の中では「ぼっこ」がそれに相当するかな?
「ぼっこになった筆は使えない」みたいな。

ぼんぼん(ぼっこ)になっても使い切る精神、心がけたいです。

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