梯子と津波

陸前高田市広田町。その半島の先っぽ、広田崎を含む地域が根岬(ねさき)です。
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これは2011年10月に広田町黒崎の展望台から撮った風景。3つ向こうが広田崎かな?たぶん。
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2011年、震災の年の黒崎神社式年大祭では、祭開催の是非について直前まで話し合いが紛糾し、結局これまで地元から数多くの芸能が奉納していた慣例とは異なり、根岬梯子虎舞だけが奉納しました。

根岬梯子虎舞は、練習場所の建物と、そこにあった練習用梯子(約7m)を根こそぎ津波に持って行かれ、まったく跡形もないそうです。
根岬の芸能は、この梯子虎舞と七福神の2つ。
黒崎神社の他、地元にある鶴樹神社が奉納神社になります。

梯子は50年前に作られたものなので、そろそろ新調しないと危険な状態です。
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梯子虎舞を受け継いで来た集(あつまり)地区は、昭和8年の津波で大被害を受けた後、こぞって高台に移転しました。そのため、今回の大震災では家と住民には被害の少なかったところです。本番用の梯子と太鼓、衣裳も高台に保存していて無事でした。
浜辺にあった練習場所と練習用梯子を失っただけ、とも言えます。
しかし今の状況で再建となると、漁業の痛手が大きく人口も減っていて資金集めは困難になりました。

被害の小さかった方々は、大きかった方々とはまた違う辛さを味わって来られました。
他の町の話ですが「津波では家も家族も無事だった。そのことが罪悪感となり、また被害の大きかった人から何かと言われるので、最初の一年はほとんど外出もせずに息を殺すようにして暮らした」と言う方があります。

知名度もあり、震災後に奉納もした根岬梯子虎舞が、道具等の整備についてこれまで手を挙げなかったのには、そんな背景があることを最近になって知りました。
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来年秋には鶴樹神社のお祭りが予定されていて準備が急がれますが、これまで助成金の申請が通ったためしがないといい、代表の方を始め、皆さんが悩んでおられます。
それを伺い、とりらの募金から梯子虎舞と七福神に7万円ずつをお贈りしました。

とりらとしてはここまでしかできませんので、団体の口座番号を紹介して、皆様に梯子虎舞の梯子新調と練習場所再建を応援を呼びかけたいと思います。

根岬梯子虎舞の口座番号
東北労働金庫 高田支店(074)
普通口座 5909901
口座名義 根岬梯子虎舞組 会計 (ネサキハシゴトラマイグミ カイケイ)

根岬梯子虎舞組の代表:菅野修一さんの連絡先
(陸前高田市広田町字根岬126−5 民宿「志田」tel.&fax.0192-56-3592)

なお、これはあくまで私たちの呼びかけであり、この支援に疑問を持たれる方はとりら事務局 toriratorira@yahoo.co.jp へお問い合せくださるようお願いいたします。

by.事務局MA
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by torira | 2013-12-03 19:35 | 東日本大震災 | Comments(0)

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