甲地鹿踊り@おでって芸能館

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少し前に戻ります。11月24日に盛岡市のプラザおでってで行われた「おでって芸能館」で、個人的には初めて田野畑村の甲地(かっち)鹿踊りを拝見しました。

田野畑村にはもう一つ、菅窪鹿踊りがあり、見る前からかなり似てそうだなーと思っていました。
両方ともに鹿踊りと剣舞とを演じるのです。
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こちらが菅窪鹿踊りです。お顔の造りがかなり鹿っぽい。でも幕はどちらも紅白の横縞。

田野畑村の沿岸部は、この度の震災で大きな被害に遭い、三陸鉄道北リアス線の島越駅はまだ再開できず急ピッチで工事が進められています。
甲地鹿踊りにとりらの募金からお見舞い兼お花を差し上げ、お話を伺いました。

まず、2011年の大震災では直接的な被害はなかったとのこと。沿岸部への炊き出しや捜索活動に活躍なさった方が多数あったようです。

かつて昭和8年に起きた三陸大津波のとき、甲地鹿踊りは宮古へ門付けに出かけていて震災に遭い、船ごと道具などを流されたそうです。その当時は陸路が不便なためもあって、交通手段は主に船だったからです。
その後、昭和36年(1961)には三陸フェーン大火によって衣裳道具を焼失し、10年間活動休止を余儀なくされましたが熱意ある住民によって復活をとげ、今は過疎化に悩みながらも通年で練習を続けています。
村の主なイベントに出るほか、依頼があればお盆に供養の奉納をするとのこと。

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この日は鹿踊りの他に剣舞も踊りました。本来は墓前で踊るという「七つもの」です。
鹿踊りも同様ですが、心弾むテンポのいいお囃子に乗って、ふわりふわりとかろやかな踊りが目の前に展開し、観客をまたたく間に魅了してしまいました。
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10月には、ホテル羅賀荘前で行われた復興祈年祭の前夜祭で剣舞を踊られたそうです。

下閉伊郡の鹿踊りでは、剣舞をも兼ねて踊る団体がけっこうあります。そして「大念仏」という芸能?も伝えられています。
前から「この大念仏とはなんだろう?」と思っていたのですが、ここでやっと「やっています」という団体に出会えました!
新仏のおうちに呼ばれたときに行うもので、ナミアムダブツ‥とうたいながら輪踊りをするのだそうです。

甲地鹿踊りは、地元の小学校に指導に通ったのが実を結び、今は小中学生、高校生から大人までと各世代がそろっていました。
よそから移住して来たご家族も巻き込み、鹿踊りを通じた堅い輪が出来ているようでした。
小学校はここも来年閉校、田野畑小学校に統合になることが気になります。

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上は保存会の方に頂いた画像です。
甲地鹿踊りは、毎年6月に行われる「たのはた牛乳まつり」「北山崎シャクナゲまつり」「たのはた芸能フェスティバル」(隔年)のほか、地区の敬老会や依頼に応じてお盆供養で披露されています。(「おでって芸能館」の当日配布のパンフレットから引用させて頂きました)

  by.事務局MA
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by torira | 2013-12-12 10:50 | 東日本大震災 | Comments(0)

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