信栄書店のこと

大槌町の「信栄書店」は、配達してくれる本屋さんです。
カバーエリアはなんと釜石から宮古市まで、と広い!
山田町の方も「学生時代、毎月配達に来てくれていた本屋さん」とつぶやいておられました。そんな形態の本屋さんを34年間続けて来られた経営者・阿部孝次さんです。
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2011年3月11日は配達中で山田町を走っていたそうです。その日は山田高校に泊まり、翌日に林道を大回りして大槌町にたどり着いてみると、大槌町安渡の自宅兼店舗はきれいさっぱり流されていました。

加えて3月末に交通事故に遭い、気持ちが内向きになってしまったのですが、宮古市田老からわざわざお見舞いに来てくれたお客さんがあり、「やめられないのかなあ」と思ったとちょっと照れ笑いしておられました。
ほどなく同年5月から仕事を再開され、2012年に出した「とりら」6号も注文して下さいました。
一度ならず「とりら」をお引き受けいただき、大変お世話になっています。

震災前に注文を受けていた本を避難所のお客さんに届け、「まさか本が読めると思わなかった」ととても喜ばれたことを伺いました。当初は採算は二の次、車が使えるようになるまでカバンに本を詰めて自転車やバスで配達したそうです。

また阿部さんはブックコンシェルジュでもあります。
「その人の興味に合う本を見つけて『今度こんな本が出たよ』と紹介してあげる」とおっしゃっていました。
気持ちの通い合う本屋さん。好みを覚えていてくれる本屋さん。いいですね、こういう本屋さんの形も。本屋は大きければいいというものではないと思うこの頃です。

じつはお会いしたのは一昨日の「奈奈子祭〜冬の陣〜」の会場が初めて。
現在は仮設住宅にお住まいで店舗も仮設ですが、できれば店を再建したいとお考えだそうです。
これからもぜひよろしくお願いいたします。

信栄書店(阿部孝次さん)
ご注文は、Fax.0193-42-5501 または携帯 080-1668-4649 へお願いします。
釜石から宮古市の範囲で配達します。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-12-09 22:21 | 東日本大震災 | Comments(0)

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