ジャンル名と地名

民俗芸能の団体名は「地名+ジャンル名」というものが多いようです。
団体名そのままで呼ぶこともあれば、「ジャンル名」か「地名」だけを略称として呼ぶケースもあります。

・・・って、何のことかわかりづらいですね。

例えば。
学校の授業やサークルで「民舞」や「太鼓」として民俗芸能に接した人は、「地名」だけで呼ぶことが多い。
 岩崎鬼剣舞→岩崎
 朴ノ木沢念仏剣舞→朴ノ木沢(ただ“朴の木”と呼ぶ人も・・・)
 黒川さんさ→黒川
 三本柳さんさ→三本柳
という具合に。
これらは大抵、地元では「けんばい」「けんべぇ」とか、「さんさ」と呼ぶわけです。
でも、いろいろあるレパートリーのひとつとしてヨソの芸能を見る方には「地名」がわかりやすい。

地元で芸能にたずさわっている方にとっては、地名はあくまでも地名です。
あえて地名を冠するべき地域独特のものなんてヤマほどあります。
だから、
「やっぱり岩崎はすごいですね」
「まあ、ローソンもできて、なんぼか便利になったども。まんつ田んぼしかねくてす」
「・・・え?」
と、かみあわない会話が交わされることもあるわけです。

他県から移住してきた自分にとっては、芸能団体の名称に冠されている地名にワクワクドキドキ感を持つ感性をいかに潰していくかが課題でした。
芸能が多い県であるだけに、その地名にかかわる芸能とは無関係な事柄にどれだけ目を向けられるかにかかっています。
20年近く暮らしてきて、だいぶ成功してきた気がします。

しかしまあ、地名が芸能のジャンル名にとってかわるような存在感を持つことは、もっと昔からあったのかもしれません。
「鹿島踊」が広い範囲に伝わっていたり、番楽の別名に「ひやま」があったりと。
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 by げんぞう
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by torira | 2013-10-11 21:51 | 芸能 | Comments(2)

Commented by ぜんまい at 2013-10-12 08:40 x
岩崎のローソンは毎年7月に1度だけ利用してます。
Commented by げんぞう at 2013-10-14 17:39 x
・・・まだいったことがありません。

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