「とりらと海の写真展」、3つめの会場

3つめの会場は、盛岡市青山町のダニーハ です。
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床屋さんの右どなり。
営業時間はおよそ12時~22時まで、お休みは水曜日。
じつは曜日によって営業時間が変わりますので詳細はこちらをチェックしてください。〔地図〕

「ダニーハ」は音楽と本がたくさんある、居心地の良いお店です。珈琲とスペイン風メニューが楽しめます。
今回、予想以上に多くの方がダニーハをご存じで驚きました。盛岡市民に愛されている喫茶店の1つです。
ふだん展示申し込みはお受けしませんという「ダニーハ」ですが、今回快くご協力を頂きました。ありがとうございます。
以前から「とりら」を販売して下さっています。感謝でございます。

写真は全部で5点。宮古市田老の海岸で海に向かって神楽念仏を上げる黒森神楽、鯉のぼりとたわむれる子供たちや、陸前高田市の権現舞の写真など岩手の写真ばかりですが、1点だけ宮城県石巻市の写真もあります。石巻でフリーライター兼農業をされているこの方によるものです。
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ここでも五十嵐大介・直筆サイン入り絵本「人魚のうたがきこえる」1470円を販売します。売り上げは「岩手三陸の民俗芸能応援募金」になります。
期間中に店内で五十嵐さんの「海獣の子供」(全5巻)をお読み頂けます。スケールの大きい豊かなイマジネーションが味わえる作品です。

入り口付近の「今月の本棚」というゲストコーナー、今月はOさんのチョイスになっていて、 畠山 直哉 (著)「気仙川」がありました。
陸前高田市出身で、世界的に活躍されている写真家が撮った、震災前と後の気仙町の風景や祭をまとめたエッセイ付き写真集です。
この機会にちゃんと手にとってみました。
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先日気仙町に行ったので、写っている風景と実際の風景を重ね合わせて見る事が出来ました。やっぱり足は運ぶものです。

非常にすぐれた文章を要約して申し訳ないのですが、少し内容をご紹介します。
畠山さんは震災の後に実家のご家族に会いに行こうとして「福島の原発事故のため」日本海側をバイクで北上し、酒田市で友人に会う。
その友人こそは私も以前から知っている岩手県出身のアーティスト、N子さんなのでした。

吹雪のため彼は花巻(土沢)まで車で送ってもらうことになった。だったらと食料などをたくさん買いこんだときに、お母さんの遺体が見つかったという連絡が入る。

そのとき重いスーパーの買い物袋は彼の手から離れ、袋が裂けて中身が散乱した。
米の袋も破れて暖かい白い色をした米が一面にちらばった。
その向こうで、事情を察したN子さんがボロボロ泣きながら突っ立っている。
雪の上にむなしくこぼれた米粒の白さを「あたたかい白」と感じたところに、畠山さんの深さを感じました。

雪、米、泣いているN子さん、そして堅い床の上で毛布にくるまっている想像上のお母さん。
読む私にはっきりと見えてくる、そのイメージの強さこそは写真家としての力量なのでしょう。

「とりらと海の写真展」にはプロの写真家が撮った写真はありません。
撮影者のうちいわゆる被災地の住民である方は2,3名で、当事者性も薄いかもしれません。
それなりの機材、それなりのレベルかもしれませんが、でもたぶん伝わる写真だと思います。
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梅雨明けももうすぐです。
ダニーハの夏限定スパイス入りアイスミルクティ、おいしいですよ。
ぜひ「気仙川」も読んでみてください。N子さんありがとう。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-07-17 00:07 | 催しもの | Comments(3)

Commented by いつ浜 at 2013-07-19 12:35 x
昨日はクラムボンにいってきました。
今日は米山かな
Commented by 事務局MA at 2013-07-19 22:35 x
あっ 残念〜。
たった今、米山から帰ってきたところでした。
山田町の写真はクラムボンだけですが、よろしくお願いいたします。
Commented by いつ浜 at 2013-07-20 18:04 x
いま、米山に行ったら
またすれ違いw

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