閉校の意味するもの

岩手を今日まで民俗芸能の宝庫にしてきた要因の一つは、学校ぐるみで芸能の伝承に関わったことが上げられます。
これまでは岩手県の町や村は、地元の芸能をたいへん積極的に学校の授業または課外活動に取り入れてきました。

子ども達に地元の芸能を教える・・・大人達がこれくらい張り切るものはありません。
かつて自分たちが習い覚えた踊りを踊る子供を見ると、老人は少なくとも5才は若返ります。中年も青年も若返ります。
そして運動会や学習発表会で練習の成果を披露し、拍手をもらって「ああ、おらほの里はやっぱり良いなあ!」と感じてきたのであります。

卒業式シーズンは、また閉校式シーズンでもあります。
学校がなくなると、郷土芸能を教えたり披露したりすることが難しくなります。
住民同士が顔を合わせる機会が減り、大人達は子供エキスを補填する機会を失って元気がなくなります。
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「‥在校生9人は大川地区民が伝統を守っている長田剣舞を披露。出席者は行事で地域と学校、生徒をつなぐ舞を目に焼き付け、大きな拍手を送った。」岩手日報3月18日付の記事より。

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岩泉町の長田剣舞は個人的にもお気に入りの芸能の一つです。お盆にお寺で剣舞が奉納される光景は素晴らしかった!問題は若手が地元を離れてしまうこと。

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画像は2009年八幡平市の東大更小学校運動会で大石平念仏剣舞を踊っているところ。
「‥思い出を語る会では全校児童と大石平念仏剣舞保存会のメンバーが剣舞を披露。色鮮やかな衣裳をまとった子どもらが剣などを手に『ハイ、ナームーアーミダー』の唄や太鼓に合わせて勇壮に舞うと、大きな拍手が送られた。」岩手日報3月24日付の記事より。

「おらほの里」と呼べるような小さい単位のくらしと文化を、時代の波に集約化させない手立てはないでしょうか。

 by.事務局MA
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by torira | 2013-03-24 23:55 | お役立ち情報 | Comments(3)

Commented by iregui at 2013-03-25 22:34 x
全くその通りです。おらほのところで暮らしていても、おらほの伝統や歴史は古めかしく、郷土芸能だけでなく地区行事まで合理化と感情的面倒くささで、存続は危機的状況です。守ってゆかねばと思っても、全く理解をしようともしない人が年齢にかかわらず多すぎます。だからこそ、思いを持つ人を大事にしなければなりません。おらほの先生は昭和元年生まれで頑張っています。心の熾きをリレーしてゆかねば・・・。
Commented by 事務局MA at 2013-03-27 14:24 x
ireguiさま
出来上がった仕組みをただ受け継ぐのでは、息苦しいと感じる方が多いかもしれませんね。
個人の創意工夫が入る余地があれば、やれば楽しい田植え踊り♪となるのでしょう。
よさこい田植踊りとか、いがでしょう!?
Commented by iregui at 2013-03-27 22:23 x
AKB田植踊のセンターがいいなあ。

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