小沢昭一と春田打のことなど

小沢昭一先生大往生、というニュースを聞いてそのはずみで注文してしまった本。
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大衆芸能資料集成 第三巻 祝福芸Ⅲ 座敷芸・大道芸
編者:小沢昭一、高橋秀雄
1982年 三一書房


エロ爺役者としか思ってなかった小沢昭一がすごい働き者だったことを知ったのはわりと最近でした。
よくぞこれだけの資料を集めたものだ‥。昔のイラストが案外豊富に入ってるところが良い。
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上・仙台万歳。下・小軽米えんぶりによる田植万歳。

12000円で出た本でとうてい買えませんと思っていましたが、古書サイト日本の古本屋で探したらほぼ半額で買えました。それでも、軽いサイフしか持たない私にとっては清水の舞台から飛び降りる思いです。重いですこの本厚くて。

この本は「とりら」4号で田植踊りのことを取り上げる際、春田打(はるたうち)の資料を探していて図書館で出会いました。

春田打ち=田遊びともいい、年の初めにコメ作りの一年の作業をまねて行う芸能というか行事です。
田植踊りとの違いは、歴史的な序列もありますが、見た目では、面をつけるか付けないかという点にあるようだ‥ということを、この「大衆芸能資料集成 第三巻」と「鶴岡の民俗芸能」(鶴岡市教育委員会)を読んで知ったのでした。
田の芸能について正統派のお勉強をしたい方はこちらなどどうぞ。
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春田打は岩手県では唯一北上市にあり、以前は盛岡市でも田植踊りとともに行われていたことが知られていますが、どうも他にもあったらしい。
というか、盛岡あたりの田植踊りは春田打の部分と田植踊りが混在しています。

沿岸の芸能にも深く関わっていた、七軒丁という盛岡藩からギャラとミッションを受けていた芸能集団のことを知りたい。しかし資料は殆どない。でも七軒丁は正月にはお城に上がって春田打を披露していたことはわかっている。

気になっていること。大神楽の盛んな沿岸の町、大槌町には「七軒丁」と呼ばれる狭い小路があったそうです。などなど。

小沢昭一さんのご冥福をお祈りいたします。

 by.事務局MA
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by torira | 2012-12-12 23:34 | 資料紹介 | Comments(2)

Commented by あべ武司 at 2012-12-13 09:07 x
良い本買いましたね。私も見たい。大反省会の日持ってきて見せてね(ビニール袋に入れて)確か八重畑の田植踊も春田打ちと田植踊が合体したと言いますね。春田打ちは、有力者の家々を廻って稼いだ芸能でしょうし、田植踊は、どちらかというと集落単位で完結して傾向でしょうから、芸域を広げて打て出たんですかね。
Commented by いつはま at 2012-12-13 17:28 x
阿部様先日はどーもw

私も小沢さんの本を一冊もってました。
ストリップに関するやつでしたがw

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