津軽石へ行きました

宮古市津軽石の稲荷神社例大祭に行って来ました。
宮古湾を襲った津波は津軽石川を遡ってこの地域に大きな被害をもたらしました。
「とりら」6号で宮古地域の被害と芸能を報告して下さった假屋さんは、稲荷神社のお祭り(8月16日)について「平成23年は〝復興祈願祭〟のみで神輿は下りなかった」と書かれています。
その假屋さんから「今年は御神輿が下りるって」と伺ったのでした。
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急な石段を下りてくる神輿を、鳥居の前で笛鉦太鼓で囃しながら迎える津軽石新町大神楽。御神輿の先を行く露払い役です。
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津軽石さんさ踊りと根井沢念仏剣舞もいっしょに待ち受け、神輿の後からついて行きます。
川の脇を通る45号線沿いには、津軽石鮭繁殖保護組合という岩手の鮭資源にとって重要な施設があります。
同じ場所にあった津軽石駅や津軽石公民館は津波の被害により現在使われていません。山田線のレールは赤く錆びていました。
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屯所では、津軽石さんさ踊りと根井沢念仏剣舞を見る事ができました。
津軽石さんさ踊りは、盛岡市簗川からムコに来た舘下さんが伝えたと言われています。かなり特徴のある所作が随所に見られ、楽しく興味ぶかいさんさ踊りです。
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震災前に、ぐうぜんにも道具を別の場所に移していたので助かった、と代表の方がおっしゃっていました。

根井沢念仏剣舞は、海からやや遠い地域なので直接の被害はないが後継者が少ないこともあり、10年ぶりの奉納だそうです。この剣舞も特色のある芸風でした。
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なにより道化役のことを「シンボチ」と呼ぶとおっしゃるのがビビッと来ましたね。「新発意(シンポチ)」という言葉をここで聞くとは…。

気になっていた法ノ脇鹿子(獅子)踊りは、やはりいらしていませんでした。
この祭りで重要な役割をはたす芸能ですが活動は再開出来ていません。
関係者の方にうかがうと、地域の被害が大きく住民がちりぢりになっていて話し合いが持てないでいる、まだ獅子踊りをどうしようかという話題を出せる段階ではない、とのことでした。
とりらの募金からお見舞い金をお渡しすると「気持ちはありがたいが、実際にこれを使わせて頂くのはだいぶ先になると思います」と言われました。

この日の4団体にお花として募金からお見舞いを差し上げました。
震災後も活動してらっしゃる藤畑虎舞はおいでになりませんでしたが、26日(日)に津軽石小学校で行われる「みやこ郷土芸能祭」に津軽石さんさ踊り共々ご出演の予定です。
山田町の古い虎舞=大浦虎舞から伝わったという藤畑虎舞、見たかったなあ。
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お通りについて歩くと、古風な建物が残る津軽石の町のあちこちから、笑顔の市民が出て来てお花を上げていました。この地域の奥に仮設団地が出来ているようです。
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神社におかえりになる御神輿。急な石段を担ぎ上げるのは大変そう。
次に来るときは獅子踊りと虎舞もお供していますように。

 by.事務局MA
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by torira | 2012-08-17 23:59 | 東日本大震災 | Comments(0)

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