書き方 読み方

盛岡周辺の山伏神楽には「天の岩戸」という演目があります。
ストーリー(謡の内容)は難解ですが、上演機会はわりと多いほうでしょう。
この謡の一節に
「稲ふという剣ふりきたって」
というものがあります。
「いなふという つるぎ ふりきたって」
と読んでいるのですが、意味がよくわからない。
まあ、そのときに振ってきた剣の名称がとにかく
「イナフ」
だったのかなあ、と納得するしかありません。

あ、でもこうやってカタカナで書くと、ナイフにも似てるな。

いや、そうじゃなくて。

今のところ、「焔(ほむら)という字が崩れたんじゃないか」というのが私の考えです。
「焔」なんて字は一般的なのだろうか?
と疑問に思われるかもしれません。
が、たとえばシシ踊り。
シシ踊りの伝書には、「神様の戦争」みたいなストーリーが出てくるものがいくつかあります。
神楽の「天の岩戸」とも、雰囲気はよく似ています。
そして、それらの伝書には「焔」という字が出てくることがあります。
くずし字にすると「稲」も「焔」もよく似ている。
「ふ」と「ら」もよく似ている。
というわけです。

しかし「ほむらというつるぎ」でも、ちょっとすわりが良くないかも。
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字は難しいものです。

 by げんぞう
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by torira | 2012-04-11 21:22 | お役立ち情報 | Comments(4)

Commented by MA-King at 2012-04-11 22:40 x
いのう[いなふ] 【稲生】 姓氏の一つ  ーyahoo辞書より。

風にはそれぞれ名前がついています。「こち」「ならい」などはご存じかと。「だし」というのは生保内では民謡になってます。「おぼねだし」。
最近どっかの本で「いなふという風」という言葉を見つけてこれだ!と思ったのですが忘れた。メモしておくのだった。
ともかく「いなふ」という言葉はあります。イネを実らす風かな。
私も焼き肉食べにソウルへ行きたい。
Commented by げんぞう at 2012-04-12 07:45 x
なるほど、風の名前にちゃんとあるんですね。
火や刃物じゃなく。

育苗ハウスもけっこう被害をうけて、今年度産米の作柄が心配です。
Commented by ナニャドヤラ大全集 at 2012-04-12 21:41 x
アイヌの祭具のイナウとは、何か関係がないものでしょうか?たしか幣束のようなもので、木を掘って作ったものだったと思うのですが。あ、でもイナウが日本語からの借用語のような気もしてきた…。うん、きっとそうだ…。
Commented by げんぞう at 2012-04-13 23:31 x
意味がわからなくなっても謡いつがれるって面白いもんだなあと思います。

ナニャドヤラ地域の一部では食されてきたシダミ。
ソウルではチヂミなんかと並んで、おいしいトトリムッになって出てきました。

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