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やんわり予告

私は子どもの頃は本の虫でした。
本に限らず字が書いてあればとりあえず何でも読んだ。小学生の時に特に気に入っていたのは、イラスト入りで応急手当の仕方を書いた何かの付録だった。包帯の巻き方なんてのを感心しながら繰り返し眺めて楽しかった。あ、これはイラストが面白かったから繰り返し見ていたのか。まあいいや。

今はぜんぜん読まない。特に小説は読まない。
風邪で寝込んだときにヒマだからミステリーを読むくらいか。ミステリーと言っても謎解きは苦手だから細かい点は飛ばして読むような雑な読書。
あとは日本昔話とかお伽草子の鉢担ぎ姫みたいなもんとか。鉢担ぎ姫は水戸黄門みたいなお約束の世界でめっちゃ楽しい。
世の流れを知ろうと思って今時の小説を読んでみても、仕掛けが浅いというかすぐネタが割れるというか、面白くないので続かない。面白いと思って読んだのは、アゴタ・クリストフの「悪童日記」が最後かもしれない。いったいいつの話だって。
もっか次号の「とりら」に向けて、続々と原稿が届いているところだけど、どなたも苦労して書いた原稿をこんな人間にあれこれ言われるのはイヤだろうなあ。いやこれでもかなり気を遣ってるんですよホント。

関口良雄「昔日の客」を図書館から借りて来た。古本屋さんが書いたエッセイです。これはアタリでした。一番目の正宗白鳥の話に始まり、本にまつわるいろんな‥可笑しいような楽しいようなしみじみな話が押さえた筆致で品良く綴られています。

「とりら」次号ー沿岸特集号ーに向けて今集まりつつある原稿はそういう文章とは対照的です。
ビビッドでぐいぐい心に食い込んで来る沿岸各地のレポートが読めるのが次号の「とりら」です。
出るのは春ですが、今から覚悟しておいて下さい。
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「梯子虎舞のサイボウフリが手に持ってるのはブーケ?」と友人が首をかしげていました。確かにブーケだ・・。

 by.事務局MA

by torira | 2011-11-27 12:39 | 冊子「とりら」 | Comments(0)

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