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又兵衛まつり

1999.11.30の日記から

宮古市津軽石 又兵衛まつり
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‥(略)宮司さんにお話を聞きたい旨を言うが、あまり気がのらないご様子。
「仕事があるからそれをしながらなら」と言っていただく。
漁協事務所内二ヶ所にある神棚のお札を取り替え、水を替え、榊もあたらしくする。

「ご承知でしょうが、昔、ひどい飢饉があったときに、又兵衛という侍が藩の物だったサケをね、ここが梁場でサケはそれ以上は上らなかったわけですが、川上の人々が飢えているのを知って、梁を壊したわけです。
藩のおとがめで又兵衛さんは逆さ磔にされました。最後に『津軽石川の水が飲みたい』と言ったそうです。
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いつ頃の事件かって、正確にはわかりません。
どこのどういう人かもはっきりしませんが、それでいいんではないですか?具体的に究明しない方がいいんではないですか?
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なぜ祭日が霜月の末なのかも理由はわかりません。命日といえばそうかもしれないし、昔の川開きの頃だといえばその時期でもありますから。今は昔よりサケの遡上が早くなっているので、今の時期とは合わないですが」

事務所の神棚には一対の魚を切った切り紙があった。切り紙の好きな私はそれがほしい。彼が古いほうの切り紙をくしゃくしゃっと握りつぶしたので、思わず
「あっ!それほしい!」と言ったら、えらい勢いで「ダメ!」とにらまれた。
「わたし、オカザリにも興味があるんです。切り方だけでも見せてください」と重ねて言うと、もっと気を悪くしたようで、「ダメです!」といっそう力をこめて紙をぎゅうううっとつぶした。
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例年11月30日の「又兵衛まつり」は今年は行われるのでしょうか?

 by.事務局MA

by torira | 2011-11-24 00:46 | Comments(1)

Commented by MA-King at 2011-11-30 20:57 x
今年もどうにか行われたようです。関係者の皆様ご苦労さまです!
IBCニュースエコーのページより。
「サケの大漁祈る 又兵衛祭り (2011年11月30日 18:56 更新)
三陸のサケ漁シーズンに合わせて宮古ではサケの豊漁を祈る伝統行事「又兵衛祭り」が行われました。「又兵衛」は江戸時代の武士で、(
中略)サケ漁の神様とされています。会場となった宮古市津軽石のサケの直売所は津波で跡形も無く無くなりましたが今月中旬に施設は復旧。何とか、シーズンに間に合わせることが出来ました。祭りでは神事が行われた後、藁と木で作られた「又兵衛」を川原へと運び、関係者が今シーズンのサケの大漁を祈りました。津軽石鮭繁殖保護組合の山野目輝雄組合長は「何とか、今漁期に復旧する事が出来て安堵していたが、まだ漁が芳しくない。これから漁が上向いてくれればと思っています。」と話してました。津軽石川の川ザケ漁は、11月の漁獲が不漁だった去年の7割余りに留まっていて、直売所もオープンの見通しが立っていません。例年、年末年始は新巻鮭を作る沢山の人達で込み合うだけに出席者は「又兵衛さんの力で何とかサケがたくさん獲れてくれれば」と話していました。」

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